アラン・チューリングを知るためのおすすめ本6選【伝記から漫画まで】

アラン・チューリングってどんな人?」
「イギリスの紙幣に載るみたいだけど、何をした人なの?」
「Amazonにたくさんあるけどどれがよい本なのだろう…?」

書店やAmazonに並ぶチューリング書籍を前に立ち尽くされてはいないでしょうか?

今回の記事では、アラン・チューリング書籍は左から右まで読み倒した筆者がノンフィクション・マンガ・関連文献の中からおすすめな6冊を紹介します。これを読めば、アラン・チューリングについて深く知ることができますので、どうぞお付き合いください。

伝記・パズル

チューリング

読んでみて

伝記という体裁としていますが、チューリングの功績についてその人生とともに並行して書かれています。それほどまでに、チューリングが残した功績は大きかったとも言えるでしょう。詳しくは本の中で書かれているので省略しますが、最大の功績の一つはエニグマ暗号の解読です。

本書の中でもエニグマ暗号解読についての記載がかなり詳細に書かれており、いかに当時難攻不落だったエニグマ暗号を解読した功績が偉大だったのかが分かります。チューリングを知るには、その頭脳が考え出した功績を追うのが一番です。全般的にチューリングを知るにはおすすめの本でしょう。

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チューリングと超パズル: 解ける問題と解けない問題

読んでみて

チューリングマシンというものがどういったものなのか?数学を理解していなければ難しい、数学の基礎論を学ぶにはどうすればいいのか?人は楽しみながら学習することで、覚えるのが早くなります。こちらの本はパズルを通じて、チューリングの考えたものに迫っていくという本です。

パズルと言っても、よく知られているルービックキューブや知恵の輪などパズル?ではない気もしますが、論理パズルという分野で読む人を引き込んでいきます。チューリングの考えたことをより視覚的に理解できる点で、おすすめの本です。

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マンガ・関連文献

マンガ エニグマに挑んだ天才数学者 チューリング

読んでみて

よく偉人をマンガで描いている本を見かけますが、こちらの本は表紙に白雪姫がリンゴを手にして涙を流しているという、チューリングを象徴しているものとなっています。なぜ象徴しているのかと言えば、チューリングは青酸カリのついたのリンゴを食べて自殺しているからです。

マンガとはいえ、生涯や功績についても盛り込まれており読み進めればチューリングの人生を追体験できます。数学者と言えば、インテリであり体力がなさそうなイメージがありますが、チューリングはオリンピック選手レベルのマラソンランナーでした。知られざるチューリングを知ることができる、おすすめの本です。

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チューリングを読む コンピュータサイエンスの金字塔を楽しもう

読んでみて

チューリングがエニグマ暗号解読以外に、もう一つ功績がありコンピューターの父とも呼ばれています。それは現在使われているコンピューターの概念を、チューリングが論文で掲示したからです。論文自体23歳の時に発表したものであり、まさに天才の創造物。

数学の楽しさを味わえて、チューリングマシンについてじっくりと知ることができるおすすめの本です。チューリングが発表した論文を詳細に解説している本は、この本の他にはないのではないでしょうか。チューリングの功績を知るためにも必読の書です。

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ノンフィクション・参考文献

チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫“数理を愉しむ”シリーズ)

読んでみて

チューリングが創造し、実際にコンピューターを作り上げたフォン・ノイマン。チューリングがマシンを創造しなかったら、現代の発展は先延ばしになっていたかもしれません。それと同時にフォン・ノイマンがコンピューターを作り上げなければ、これもまた現代までの発展は時間がかかったでしょう。

コンピューターの父がチューリングなら、母はフォン・ノイマンということになります。現代までのコンピューター・デジタル技術発展がどのようにして積み上げられてきたのか?詳細なインタビューとともに、追体験できます。

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チューリングの計算理論入門 (ブルーバックス)

読んでみて

コンピューターの原理を解説することは難しく、例え解説されていたとしても理解できるかは別問題です。こちらの本は、まさにコンピューターをこれから学ぼうとする人のためのまさに入門書です。分かりやすく解説されているので、読みやすいでしょう。

ただ、あくまでも初心者向けの本であるということを念頭に置いてください。文章的にも回りくどい印象を持つかもしれませんが、文章をかみ砕かなければ数学を初心者が理解できるものではないからです。初心者の人はこの本からスタートしましょう。

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https://twitter.com/tsuna0x00/status/1169916857635102720?s=20

まとめ

気になることがあったとき、どのような行動を取りますか?そのままにしておくのか、それとも調べるのか。調べるとしたら、どのように調べるのかが重要なステップになります。ネットを使うことは、簡単でありすぐに入力すれば出てくるでしょう。

しかし、書かれている内容が必ずしも合っているのかということまでは分かりません。例えば日本語版のWikiでは、正確性に欠けるという評判も耳にします。つまり、書かれていることを鵜呑みにしてはいけないということです。

では本に書かれていることが全て正しいのか?決してそうではありません。本に書かれていることも、間違いはあります。しかし、読み進めていくうちに自身でも違和感を覚えたり、納得できない部分が出てくるものです。

読書をしていく上で重要なのは、考えながら読むことでしょう。今回の記事に紹介したアラン・チューリングに関しては、数学で功績を残した人物であり数学の知識もない状態では疑問を持つことは難しいかもしれません。

紹介した本は、伝記や関連文献などの生涯を追ったものやマンガで分かりやすく解説されているもの、アラン・チューリングの実像に迫ったものなどです。アラン・チューリングが現代に残した功績は、コンピューター・デジタル技術の礎となっています。

何か気になることがあった場合、本を手に取って自身で考える習慣をつけましょう。そうすれば、視野も広がり好奇心も増していきます。

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