マイケル・ジャクソンはどんな性格だった?実際のエピソードから分析

マイケル・ジャクソンは誰もが認めるスーパースターです。独特のオーラを纏った姿は、みなさんもすぐに思い描けるのではないですか?

マイケルというと「無邪気で子供っぽい」とか「ストイックな完璧主義者」などのイメージが持たれていると思います。

しかし、実際のマイケルの性格はどうだったんでしょうか?

この記事では、実際のエピソードなどからマイケルの性格を分析してみたいと思います。
 

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

マイケルジャクソンの基本プロフィール

11歳の時、ジャクソン5のリードボーカルとしてデビュー。

1978年のミュージカル映画「ウィズ」への出演でクインシー・ジョーンズと知り合います。彼をプロデューサーとして迎えて制作された「オフ・ザ・ウォール」は、全米で800万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。

その後に発表された「スリラー」は全世界で少なくとも6500万枚を売り上げ、「史上最も売れたアルバム」としてギネス世界記録に認定されています。斬新で刺激的なミュージックビデオのインパクトは、現在に至るまで語り継がれています。第26回グラミー賞では史上最多の8部門を制覇し、歴史的な名盤となりました。

マイケルジャクソンはどんな性格だった?

マイケル・ジャクソン

実は人見知りだった?

批判により内気になっていった

子供のころからスターだったマイケルは、最初からシャイだったわけではありませんでした。

幼かったマイケルも成長期を迎え、ニキビが出来たり声変わりしたりと身体に変化が表れます。心無いファンたちは「昔の方が可愛かった」、「声が低くなった」などとマイケルを批判しました。明るくあどけなかった少年は、このころから内気な青年になっていくのです。ステージ上では自身に満ち溢れ、堂々とパフォーマンスしているところからは想像しにくですが、ひとたびステージを降りると恥ずかしがり屋でシャイな一面が顔を出します。

マイケルは普段からサングラスを愛用していて、グラミー賞の授賞式でもサングラスをしたまま壇上に上がっています。しかし、「本当は外したくはないのですが、親友のキャサリン・ヘップバーンが外すべきだというので」とサングラスを外していました。

「スリラー」を制作していたころの若きマイケルの様子を、プロデューサーであるクインシーが語っています。マイケルはレコーディング中、恥ずかしさからクインシーに背を向けて歌っていたようです。クインシーはマイケルのシャイな性格が生み出す独自のキャラクターを、多くの人に知ってもらえたことが大きな成功につながったと明かしています。

妥協は許さない徹底した完璧主義

ホテルでもかなり練習していた

ダンスの天才というイメージがマイケルにはあると思います。しかし、彼が努力の天才でもあったことは案外知られていません。

コンサートツアーの際に宿泊するホテルには、部屋にダンスフロアを用意するという条件が課せられていました。何時間にも渡って練習していたそうで、ホテルの従業員が清掃のため部屋に入ると床が汗でびしょびしょに濡れていたそうです。

マイケルの完璧主義はステージ全体に及んでいました。コンサートに一緒に出演していたダンサーたちにも完璧を求めて、リハーサルで2時間のステージをひとりずつ踊らせて指示を出していたという話があります。レコーディングの際にも、一流のミュージシャンが呆れるほど何度も録り直しをさせたエピソードも残っています。

そんな完璧主義者のマイケルですが唯一妥協したと言われるのが「Beat It」のPVです。「Beat It」のPVは‟暴力で大切な命を失わないでほしい”というメッセージが込められていて、ギャングの抗争を描いた内容となっています。リアリティを追及するため本物のギャングを起用したのですが、撮影中にギャング同士の喧嘩が勃発してしまい現場は一触即発。NGが出ても撮り直しが出来きなかったそうです。

憧れはピーターパン

可愛らしい一面も

大人になることを拒むピーターパンは子供らしさのシンボルのようなものです。ピーターパンはマイケルにとって「心の中に持っている特別な象徴」でした。アメリカ・カルフォルニア州に東京ドーム235個分の大豪邸を建て、「ネバーランド」と名付けたのも有名な話です。

マイケルはシャイでしたが、いたずらが大好きで無邪気な一面も持っていました。
俳優のラッセル・クロウには滞在するホテルが一緒になる度に、いたずら電話をかけていたと言います。

幼少期をダンスや歌の練習とコンサートの日々に費やしたマイケルにとって、子供たちは憧れの存在でした。子供たちと過ごし同じように振る舞う事が、自分の幼少期を取り戻す方法だったのかもしれません。それが外から見れば「子供っぽい」や「無邪気」といった風に見えたのでしょう。しかしこの無邪気さがマイケルの想像力を刺激し、あの素晴らしい作品たちが生まれたのではないでしょうか。

マイケルジャクソンの性格が分かる本や映画

マイケル・ジャクソンの思い出

マイケルの黄金期を支えた日経コーディネーター「坂崎ニーナ眞由美」が記した手記。来日した際のプライベートな時間のアレンジを任された彼女が見たマイケル・ジャクソンとは?

今まで明かされることのなかったエピソードが満載です。

THIS IS IT

2009年のマイケルの急死後に制作されたドキュメンタリー映画。

亡くなった1ヶ月後から開催予定だった、コンサートのリハーサル映像を基に制作されました。マイケルのステージを作り上げていく様が見られる大変貴重な映像です。

新しい「マイケルジャクソン」の教科書

マイケルの生涯に対して、音楽プロデューサーである著者が感じたことや考察が詳しく記されています。日本一マイケルに詳しい著者の27年間の研究成果の集大成。

マイケル自身の発言や、周辺の人々へのインタビューを参考にして彼の人生を紹介してくれます。

マイケルジャクソンの性格に関するまとめ

もっとも多感な時期をスーパースターとして過ごしたことで、マイケルは普通では味わえない高揚感や挫折を味わいました。その経験がマイケルの性格に大きく影響していることは確実です。
 
幼少期からアイドルだったマイケルは友達と遊ぶこともできなかったため、子供に憧れいたずら好きで無邪気な正確に育ちました。また思春期に味わった挫折から、シャイで内気な一面も持っています。並々ならぬ覚悟を持ってストイックに己を高める、自他ともに認める完璧主義者でもありました。

様々な面を合わせ持ったマイケルの魅力が、人々の心を惹きつけスーパースターへと押し上げたのではないでしょうか。

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