「本屋でよく見かける宮部みゆきってどんな作家だろう」
「サスペンス小説を読んでみたい」
1987年にデビューしてから数々の名作を生み出してきた宮部みゆき。クセのない読みやすい文章で、読み始めるとすらすら読めてしまいます。ドラマや映画として映像化された作品も数知れません。
作風も幅広くミステリー・サスペンス小説、時代小説、ファンタジー小説と多種多様です。あまりの作品の多さから、どれから手を付けたらよいか迷ってる人も多いのではないでしょうか。
この記事ではサスペンス小説を読みあさった筆者が選ぶ「宮部みゆきのおすすめ6冊」を紹介したいと思います。
理由
読んでみて
ドラマ化もされている宮部みゆき直木賞受賞作品です。「理由」には主人公がおらず、登場人物へのインタビューという形で話が進められています。
東京にある高層マンションで若い男が転落死し、転落したその部屋で3人の遺体が見つかります。当初家族とみられていた4人ですが、捜査の結果赤の他人であることが判明しました。なぜ他人である4人がひとつ屋根の下に暮らしていたのか、その理由は何だったのか。
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模倣犯
読んでみて
400万部を超える大ベストセラーで文庫本5冊分の本格長編サスペンス小説。読むほどに引き込まれそのボリュームを感じさせない傑作で、読書好きには読んでも読んでも続きがあるという幸せが味わえるでしょう。
殺人事件で家族を亡くした少年・塚田真一が、公園のゴミ箱の中から女性の右腕とハンドバッグを発見します。しかしこれは天才を称する犯人Xの劇場型犯罪の始まりに過ぎなかったのです。遺族・犯人・警察・事件を追うルポライターの4方向の視点から事件に迫ります。
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火車
読んでみて
1992年に第六回山本周五郎賞を受賞した作品。読み始めると止まらない宮部みゆきの文章力と構成の上手さがいかんなく発揮された傑作です。
足を撃たれ休職中の刑事・本間が関根祥子という女性の捜索を依頼されます。何かの事件に巻き込まれたのではないかと、突如失踪した彼女を調べているうちに明らかになる彼女壮絶な過去。クレジットカードの恐ろしさを嫌というほど教えてくれる作品です。
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ソロモンの偽証
読んでみて
「週刊文春ミステリーベスト10」及び「このミステリーがすごい!」で第2位にランクインした長編小説です。
城東第三中学校で起きた男子生徒の転落事件。警察は自殺と断定し事件は解決したと思われたが、殺人事件だという告発状が校長・担任の森内・自殺した生徒のクラスの代表の元に届いたことから状況は一変します。果たして殺人か?自殺か?真実を求めて行きついたのは、生徒たちだけで行う学校内裁判でした。
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名もなき毒
読んでみて
主人公・杉村三郎シリーズの第二作。筆者が初めて読んだ宮部みゆき小説です。大企業の社長令嬢と結婚する条件として、同企業の広報室に努めることになった杉村三郎の周りに起こる事件や出来事を語った探偵ものです。
企業を解雇されたことを恨む元アルバイト・原田いずみが引き起こすトラブルに振り回される杉村。そのころ首都圏では、飲み物に青酸カリが入れられる無差別毒殺事件が起こっていました。原田いずみを調べているうちに、いつの間にか毒殺事件にも巻き込まれて行く杉村。巻き込まれていった先に待つ展開とは。
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レベル7
読んでみて
新潮ミステリー倶楽部特別書下ろし作品で、1994年と2012年にはテレビドラマ化もされました。
身に覚えのないマンションの一室で目を覚ました男女。一切の記憶を失っていた彼らの腕には「Level7」という意味深な文字が記されていました。時を同じくして‟レベル7まで行ったら戻れない”と謎の言葉を残し失踪した女子高生と、彼女を探すカウンセラー。二つの事件が重なる時、さらに恐ろしい事件につながっていきます。
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まとめ
宮部みゆきのおすすめサスペンス小説を6冊紹介しました。どれも宮部みゆきの面白さが詰まった作品ばかりです。
手始めに読んでみたい方は
- 理由
- 火車
- 名もなき毒
- レベル7
あたりの中編がおすすめです。
さらにどっぷり文字に浸かりたければ
- 模倣犯
- ソロモンの偽証
が断然おすすめです。
あなたも宮部みゆきの世界にハマってみませんか?