「星新一の本を読んでみたいけど、何から読んだらいいの?」
「星新一って、そもそもどんな人だったの?」
日本SF小説の第一人者と言える、星新一。1001編ものお話を生み出した彼の作品を読み始めるのに、どれから手をつけるか悩んでしまう人は多いのではないでしょうか?
この記事では、中学生の頃に星新一に魅せられた筆者が、初めて彼を知る方におすすめの書籍6冊をご紹介します。宇宙、科学をテーマにした代表作から、彼の人となりを知れる本まで、幅広く選びました。ぜひ参考にしてみてください。
ボッコちゃん
読んでみて
星新一の作品を初めて読む方に、まずおすすめしたいのがこの一冊。
著者本人が選んだ傑作が全50編詰まっており、日本にSF小説というジャンルを確立した彼の代表作を、一気に味わうことができますよ。
また、「ショートショートの神様」という言葉どおり、一話ごとにあっという間に読み切れるので、本を読む習慣があまりない方にもおすすめです。
みんなのレビュー
ようこそ地球さん
読んでみて
数多くの星新一作品の中でも、ファンの間で傑作と名高い「殉教」と「処刑」。科学の発達と人間の死生観に迫るこの2編を含む、全42編のお話が詰まった一冊です。
宇宙をテーマに取り扱った作品が多く、初期のSFショートショートを存分に楽しむことができます。
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午後の恐竜
読んでみて
ある日、世界中で恐竜の幻影が見えるようになる「午後の恐竜」。地球と人類の未来を考えさせられる、もの悲しい結末と独特な発想が味わい深く、演劇作品やアニメの原作としても使われています。
全11編のお話がありますが、この一話を読むためだけに手に取っても良いほど。単なるSF小説にとどまらず、核兵器、環境破壊など、現代社会の問題を作品に反映させる彼の手腕も感じ取れる一冊です。
みんなのレビュー
ブランコの向こうで
読んでみて
星新一としては珍しい長編の作品で、小学生くらいの小さな男の子の冒険物語です。読み終わった後、心温かな気持ちになる、彼のあらたなテイストが楽しめます。
長編といっても、全151ページで読みやすく、平仮名もふんだんに使用されているので、小さなお子様が想像力を広める一助としてもおすすめしたい一冊です。
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できそこない博物館
読んでみて
こんなにユニークな作品を、どうやって発表し続けたのか。星新一の頭の中に興味を抱いた方におすすめしたいのが、この一冊です。
長い作家人生で書き留め続けたアイディアのうち、ボツにした話をまとめ、ひとつの作品を仕上げるための彼の苦悩を、一話ごとにユーモラスに解説したエッセイです。まるで、執筆中の彼の独り言を聞いているような、面白い気分になれますよ。
みんなのレビュー
星新一 一〇〇一話をつくった人 〈上〉〈下〉
読んでみて
森鴎外の血縁のもとに、大手製薬会社の息子として生まれた、星新一。SF小説家としての道を歩みだしたのは、意外にも30歳を過ぎてからのことでした。
戦前戦後の生活、父の会社の跡継ぎ、挫折など、荒波にもまれた彼の一生を、家族をはじめとする関係者への取材、関連書籍を読み込んだ上でまとめ上げられた大作です。
変化していく時代の息吹とともに、作家・星新一がまるごと感じられるおすすめの一冊です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では、星新一をよく知るためにおすすめの書籍を6冊紹介しました。
彼の作品は単純にSF小説として面白いだけでなく、時代の転換期にある私たちが、宇宙や人類の未来について、思わず考えさせられてしまうような魅力があります。
また、エッセイ本を通じて生前の彼の思考に触れたり、明治から昭和の偉人たちが登場する彼の伝記を読んだりと、星作品の楽しみ方には終わりがありません。
この6冊を皮切りに、ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてみてくださいね。