マリア・テレジアのおすすめ本・書籍6選【伝記から漫画まで】

「マリア・テレジアってどんな人だっだの?」
「マリア・テレジアの本を探しているけど、おすすめの本はどれ?」

マリア・テレジアに興味をもって、本を探してみたものの、Amazonの膨大な書籍を前に、どれを読んだらいいのか分からないと思っていませんか?

マリア・テレジアは、今なおオーストリアで「国母」と称される偉大な女帝であり、フランス革命で断頭台に消えた悲劇の王妃マリー・アントワネットの母でもあります。

初めてマリア・テレジアについての本を読む方にも、ある程度の知識はあるけれどもっと知りたいと思っている方にも存分に満足いただけるように、伝記、漫画と2つのカテゴリーに分けて、マリア・テレジアにかんするおすすめの本をご紹介します。

伝記

マリア・テレジア: ハプスブルク唯一の「女帝」 (河出文庫)

読んでみて

この本には、ハプスブルグ家の礎を築いたと言っても過言ではない、女帝マリア・テレジアの生涯が書かれています。お嬢様であったマリア・テレジアは、父であるカール5世亡き後政治家としての才能を開花させ、オーストリアを守り、発展させていきます。

一方、当時では珍しく恋愛結婚で結ばれた夫との間に16人の子供を設けるなど、良き母、良き妻であったことが良くわかります。政治家としても、母としても、妻としても、なんと素晴らしい女性なのかと、尊敬の年を抱くでしょう。マリア・テレジアについて知りたければ、ぜひお読みください。

みんなのレビュー

マリア・テレジア。オーストリア、ハプスブルク家が生み出した女帝。蝶よ花よと育てられ、父が亡くなってからは女傑と変身。女と侮ったプロイセン達が襲い来る中、女傑に更に磨きがかかる。まさに、熾烈な争いから産まれた女傑であった。それ故、夫フランツとの馴初めや夫婦生活、子育て、国民を愛するエピソードが暖かい。

ブックメーター

マリー・アントワネットとマリア・テレジア秘密の往復書簡

読んでみて

この本では、フランス革命で断頭台に消えた悲劇の王妃マリー・アントワネットと、その母であり、偉大な女帝として名高いマリア・テレジア、二人の間でやり取りをしていた当時の手紙が日本語で紹介されています。これらの書簡から二人の人間性が良く分かり、君主、王妃というお互いの立場はあってもやはり親子だな、とほほえましく思えます。

まだ幼い娘を政略結婚のため手放さなくてはならなかったマリア・テレジアが、娘アントワネットを心配し、時に説教もする様子が、偉大な女帝とはいえ、娘を想う一人の母親なのだと改めて温かい気持ちになります。それゆえ、アントワネットが、母マリア・テレジアの心配した通りの結末を迎えてしまうのが残念です。とても読み応えにある一冊です。

みんなのレビュー

歴史にたら、れば、は無いといいますが、アントワネットがもう少し思慮があれば、偉大な母の言葉を聞きいれていれば、と悔やまれます。 母のこのままでは、恐ろしい不幸があなたを待っています、という母の嘆きにも似た注告、兄が憂慮し、革命は悲惨なものになるだろうと書き残した事実を考え、アントワネットの悲劇の最期に身ぶるいしました。 ただ、この書簡では母娘の微笑ましいやりとりもあり、彼女達の肉声を聞くようで楽しくもありました。

ブックメーター

マリア・テレジアとその時代

読んでみて

この本は、オーストリアの女帝マリア・テレジアについて、少女時代、若き君主として、家族や側近、晩年の4章だてで書かれた一冊です。マリア・テレジアがいかに君主として有能で偉大であったか、母親として妻として素晴らしい家庭人であったかがよく分かります。

しかし、偉大な女帝であったのは彼女自身の才能に加え、夫フランツ1世が素晴らしいサポートでマリア・テレジアを支えたからとも言えます。マリア・テレジアとその家族、そしてフリードリヒ2世との対立なと当時のヨーロッパの様子がよく分かります。

みんなのレビュー

オーストリアの女帝マリア・テレジアの評伝。3つの章に分かれていて、1章は少女時代から壮年時代までの概説、2章は家族や側近たちとの関係を、3章は晩年の様子や彼女がオーストリアに与えた影響をそれぞれ書いている。テレジアの君主としての有能さや人間的魅力を読みやすい文で解説しており、また夫フランツの「内助の功」などについて触れているのも良かった。マリア・テレジアへの評価がやや甘く、反対にプロイセンのフリードリヒ大王には辛すぎるように感じたが、これも一つの視点として有意義だと思う。

ブックメーター

マリア・テレジアとヨーゼフ2世―ハプスブルク、栄光の立役者

読んでみて

この本では、オーストリア女帝マリア・テレジアと息子のフランツ・ヨーゼフ2世、すなわちハプスブルク家が最も輝いていた時代の二人の君主につい紹介されています。帝王学を学んだわけでもなく、突然君主となったマリア・テレジアは、有能な側近を置いたことで彼女自身の才能を開花させることができたのではないでしょうか。

一方、マリア・テレジアの息子として帝王学を学んだフランツ・ヨーゼフ2世は、啓蒙主義者で理想主義者であり、母とも対立をします。それでも、ハプスブルク家を守りたい気持ちは同じで、性格は相反するものの、改革の方向性は同じであったようです。ハプスブルク家の最も輝かしい時代を知りたい方におすすめの一冊です。

みんなのレビュー

マリア・テレジアはこうして見るとやはり立派な人物であると再認。ヨーゼフ2世については理想主義的な啓蒙専制君主のイメージがより強まった。時代が大きく移りゆき、統治の形態などが変わっていく中で、ハプスブルグ最後の輝きの中にいたこの二人は、歴史を語る上で不可欠であろう。もう少し他国との関係などに触れてくれれば、なお良かったような気はする。

ブックメーター

漫画

マリア・テレジア (コミック版世界の伝記)

読んでみて

こちらは、女帝マリア・テレジアの生涯を描いた漫画です。自分に監督役をおいて、普段の生活を見て間違ったことをしたら報告させるようにしていたなどは、驚きです。厳しく自分を律することができたからこそ、今でも「国母」と称されるほど偉大な存在となったのではないでしょうか。

この時代のヨーロッパにおいては珍しく初恋の人と結ばれ、16人もの子宝に恵まれ、母としても幸せな人生だったのではないかと思われますが、実際は、オーストリアを守るために愛する子供たちを政略結婚させるなど、辛い思いもしてきたのではないかと考えさせられます。

みんなのレビュー

世界史が苦手の子どもが伝記を読みたいと言ったので買ってみた。エカテリーナ2世と同時代に、マリア・テレジア。政治の中枢で活躍した女性がいたことに心が躍る内容。日本でも優れた政治手腕を持つ女性が出できたほしい。マリーアントワネットが、マリア・テレジアの知性や政治力を受け継いでいたら、歴史が変わったかも。

ブックメーター

学習漫画 世界の歴史 10 ルイ14世とマリア=テレジア ヨーロッパの絶対王政

読んでみて

こちらは、マリア・テレジアだけではなく、同時代を生きたフランスのルイ14世、プロイセンのフリードリヒ2世、ロシアのエカテリーナ2世など、絶対王政のヨーロッパを描いた一冊です。ヨーロッパ一の宮殿と言われるヴェルサイユ宮殿など、当時の華やかな宮廷生活が垣間見れます。

複雑に絡み合うヨーロッパの勢力図がわかりやすく、当時のヨーロッパの歴史を漫画で理解できるでしょう。マリア・テレジアを始め、中世ヨーロッパに興味がある方には楽しんで頂ける内容です。お子様の勉強にもおすすめです。

みんなのレビュー

絶対王政の時代を背景にスペイン、フランス、オーストリアとプロイセン、ロシアの苦闘が描かれる。漫画的表現とはいえピョートル大帝のアグレッシブさはやっぱりなんかおかしい。啓蒙専制君主に力を入れてるのに戦争と国際政治模様だらけで文化、思想面はほとんどないのはややもったいないが、漫画家の腕がいいらしく結構おもしろく読めた。

ブックメーター

まとめ

オーストリアのハプスブルク家は、誰もが知るヨーロッパ最大の、そして最強の王家です。その礎を築いた人物は偉大な女帝であり、子供を愛し、夫を愛する家庭人でもあったということは驚きであり、同時になんと素晴らしいことでしょうか。

ここでは、そんなマリア・テレジアの魅力を思う存分堪能できる、おすすめの本をご紹介しています。せっかく興味を持っても最初に手に取った本が面白くないと、次の本を探すのも面倒くさくなってしまいますよね。そんな失敗をしないために、ぜひ、ここでご紹介した本を手に取ってみてくださいね。

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