「石田衣良って直木賞受賞作家だけど、どの本がおすすめなの?」
「石田衣良の恋愛小説が読んでみたい!」
直木賞受賞作の4TEENや娼年など数々の作品を書いている石田衣良。石田衣良のおすすめの小説について知りたくありませんか?
娼年を読んで石田衣良作品に目覚め、石田衣良の小説をほとんど全部読み漁った筆者が、おすすめの小説を代表作から恋愛小説まで一挙にご紹介します。
おすすめ代表作
池袋ウエストゲートパーク
読んでみて
ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが都会で巻き起こす事件を鮮やかに描いている小説です。若い世代から支持を受け連続ドラマにもなった作品で、青春時代の危うさや爽快感を見事に描いています。
10冊以上の続編シリーズが出ていますが、第1巻はまだ登場人物のキャラ設定も決まっておらず、ワクワクしながら読み進めることができます。青春時代の心の揺れ動きに触れたい方にはおすすめの1冊です。
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娼年
読んでみて
「娼夫」という女性を相手に仕事をする大学生の男の子の物語です。日常の大学生活や恋愛に退屈していた彼が、「娼夫」として働いていく中で、さまざまな女性の魅力に気づいていく過程を描いています。
普段は表に出すことがはばかられる性に関しての話題ですが、人間も生き物である以上、重要なテーマです。「娼夫」として生きていく中で、本当の恋愛を経験する若者の姿が見事に表現されています。大人の恋愛を読みたい方にはおすすめの1冊です。
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少年少女シリーズ
4TEEN
読んでみて
14歳の中学二年生で同級生4人組が過ごす日々を切り取った青春小説です。友情、恋愛、性への目覚め、病気などいろいろな経験を受け止めて成長していく少年たちの姿を描いています。直木賞受賞作品です。
誰もが一度はこんな経験したことがある、またはこんな経験がして見たかったと思う青春時代の爽やかさが詰まっています。今現在青春を謳歌している若い世代、青春時代を懐かしみたい大人にもおすすめの1冊です。
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うつくしい子ども
読んでみて
10代の少年の葛藤と成長を描いたミステリー小説です。9歳の少女を殺した犯人として候補に挙げられたのは主人公の弟で年齢は13歳。マスコミは親のゆがんだ教育やニュータウンの閉鎖性、ホラー映画の影響で非行に走ったのだと決めつけます。
しかし、物語を読み進めていくと事実は全く違う方向へ進んで行きます。ミステリー作品ながら、若者の不安定な心情や悩み、孤独を描き、それを乗り越えて成長していく様子を表現しています。
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恋愛小説
逝年・爽年
読んでみて
娼年の続編シリーズです。逝年は主人公の男の子と愛する女性との切ない物語、爽年は未来へと進んで行く主人公の物語となっています。本全体を通して、人間の性の価値観の違いや素晴らしさについて描写しています。
鋭い洞察力を駆使して書かれたこのシリーズは恋愛に悩む方におすすめの本となっています。性的描写が多いので好みは分かれると思いますが、娼年を読んで気に入った方はぜひ読んで見てください。
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スローグッドバイ
読んでみて
「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」というフレーズが印象的なこの小説は出会いから別れまでのひとときを暖かく描いている短編集となっています。出会いよりも別れに焦点を当てられている物語が多く、少しだけ特別な恋のお話が心を揺さぶります。
全部で10編からなっており、一つ一つの物語はそこまで長くはないので、スラスラ読み進めていけると思います。活字が苦手な方でも読める作品ですので、ぜひ手に取ってみてください。
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美丘
読んでみて
平凡な日常を送っていた主人公とその目の前に現れた、強い個性と大胆な行動力をもつ女性の物語です。出会った直後から急速に惹かれあって行く二人ですが、ある日予想もしていなかった事実に直面します。
激しい恋をしながら、抵抗することのできない現実にもがく若者の姿を描いている作品です。読み進めて行くにつれて心がじんわりとして行きます。感動のラブストーリーを読みたい方におすすめの1冊です。
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眠れぬ真珠
読んでみて
島清恋愛文学賞受賞作品です。45歳の女性が偶然出会った17歳年下の男性に惹かれていくお話です。年下の彼に恋をすることの罪悪感と彼と同世代のライバルの出現に葛藤する女性の姿を細かく描写しています。
お互いを思いやるからこそ苦しい恋愛の切なさを見事に記しており、夢中になって読み進めてしまいます。大人の恋愛小説を読みたいという方にはおすすめの1冊となっています。
みんなのレビュー
まとめ
この記事では石田衣良の作品を紹介しました。石田衣良の作品は数多く、どれを手にとっていいかわからなくなると思います。
おすすめの代表作で紹介した「池袋ウエストゲートパーク」と「娼年」はぜひ読んでみてください。その他の本はこの記事を参考に読んでいただき、石田衣良のさらなる魅力を知っていただけたら幸いです。
以上、石田衣良の書籍をまとめました。