「重松清の作品を読みたいけど、作品の数が多すぎてどれを読めばいいのかわからない!」
「家族をテーマにした作品や葛藤の多い思春期の作品のおすすめが知りたい!」
重松清のおすすめ作品を知りたくはありませんか?
この記事では、重松清作品は9割以上読破している筆者だからおすすめできる重松清の作品を受賞作品から代表作まで全10点ご紹介いたします。重松清に興味を持っている方は必見です。
文学賞受賞作品
ビタミンF
読んでみて
直木賞受賞作で言わずと知れた重松清の代表作です。内容は短編7作で構成されており、それぞれの家族が抱えた問題を優しさと切なさの入り混じった文章で書いています。
人生で行き詰まった時に読むと勇気をもらえる作品です。「このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。」という意味を込めた題名からもわかるように、何をやってもうまくいかないと思っている方にぜひおすすめの1冊です。必ず共感できると思います。
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ナイフ
読んでみて
少年少女のいじめをテーマにした作品で、坪田譲治文学賞を受賞しています。ある日を境に突然クラスメイトが全員敵になる怖さ、いじめを受ける子供をもつ親の苦悩、その先に見える幸福を目指して葛藤する人々の姿を描いています。
思春期を過ごしている中学生やその親御さんにおすすめの1冊となっています。なぜ世の中にいじめがはびこっているのか、いじめを受けた子の家族は何を思うのか、いろいろと考えさせられる作品です。
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エイジ
読んでみて
家族や友人、片思いの恋人に気持ちを寄せながら成長していく思春期の少年を描いた作品で、山本周五郎賞を受賞しています。子供から大人になる過程の難しい心の揺れ動きを通り魔事件を通して読者へ伝えています。
毎回重松清の本を読むたびに思うのですが、良くこんなに子供の気持ちを理解できるなと感心します。子供を持つ親御さんや思春期を生きる子供たちにぜひ読んでいただきたい1冊です。
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十字架
読んでみて
「人はそれぞれの十字架を背負って歩む」という意味が込められたこの作品は吉川英治文学賞に選ばれています。いじめをきっかけに自殺した友達の遺書に自分の名前が書かれていたが、自分はいじめをしている同級生とともにそれをただ見ているだけでした。
自分は亡くなった彼や彼の家族から許されることはあるのだろうか。一生十字架を背負っていかなければならないのだろうか。重厚なテーマを描いたこの作品は全ての少年少女に読んでほしい1冊です。
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家族をテーマにした作品
流星ワゴン
読んでみて
「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた作品です。登場人物を実に細やかな描写で描き出し、多くの人々が抱えている悩みや葛藤を代弁してくれる傑作です。
もうこの人生は諦めてもいいかなと思った時に、5年前に交通事故で亡くなった親子がのる車に拾われ、自分と同い年の父親に出会うというストーリー。生きていく上で非条理な場面に出くわしたり、壁にぶつかったりした時に読むと勇気をもらえる1冊となっています。
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とんび
読んでみて
瀬戸内海に接する小さな町の物語です。早くにお母さんを失ってしまいますが、高度経済成長に勢いづく時代とともに活気付く町を描く、運送会社に勤めるお父さんと息子の感動のお話です。
自分の子供の幸せだけを一途に願う父親の不器用な背中を映し出すほっこりとするお話なので、大事なお子さんを持つ親御さんにもぜひ読んでいただきたい1冊です。ホリエモンこと堀江貴文さんも刑務所にいる間で唯一涙を流した本だと絶賛されています。
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卒業
読んでみて
主人公には14年前に亡くなった友達がいましたが、ある日突然、その娘が「父親がどんな人だったのか知りたい」という言葉とともに目の前に現れます。その女の子も生死の境で身もだえる深刻な悩みを抱えていたので、友達と同じ境遇にしたくはないという一心で過去を語るという内容を含んだ家族をテーマにした4編が収録されている作品です。
苦しい状況にいる人々の心情が描かれているので、共感したい方にはぜひおすすめの一冊となっています。
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友達、少年少女の思春期をテーマにした作品
きよしこ
読んでみて
吃音症の少年が時の経過とともに成長していく物語です。主人公は吃音症のせいで言いたいことを言えずに、ジェスチャーを用いて一生懸命にコミュニケーションを取ろうとしますが、なかなか友達ができずに寂しい思いをします。
ところがある年のクリスマスに「きよしこ」という不思議な少年に出会います。大切なことを言えずにもどかしい思いをしたことがある人にぜひ読んでいただきたい珠玉の小説です。
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きみの友だち
読んでみて
この本は、足の不自由さを持った女の子と病気がちな女の子はクラスのみんなと違うということからすれ違いを感じるようになり、クラスメイトと距離を置くようになります。人気者の男の子は優等生の男の子に嫉妬して友達になることを嫌がるというストーリーです。
いろいろな条件のもとで生きる少年少女の物語から本当の友達とは何かを問いかける連作長編小説です。大人も子供も人間関係に悩む全ての人におすすめできる本となっています。
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みぞれ
読んでみて
十代の思春期、二十代で挫折を味わう社会人、仕事の悩みに加えて家庭の問題も重なる三十代、生きるということの辛さを感じる四十代、それぞれのステージの人間がそれぞれの環境で葛藤し、成長していく様子を描いた小説です。
全てがハッピーエンドではないけれど、心に温かいものが残る不思議な本となっています。小説を読んで感動したい方におすすめの1冊です。
みんなのレビュー
重松清の本のまとめ
この記事では重松清の作品を紹介しました。重松清の作品は数多く、どれを手にとっていいかわからなくなると思います。
「ビタミンF」と「エイジ」は重松清の代表作でもありますので、まずはこの2作品から読むことをおすすめします。その他の本はこの記事を参考に読んでいただき、重松清のさらなる魅力を知っていただけたら幸いです。
以上、重松清の書籍をまとめでした。