【24年1月最新】チェ・ゲバラをよく知れるおすすめ本ランキングTOP7

「チェ・ゲバラってどんな人物なの?」
「チェ・ゲバラについて知りたいけど、どの本を読めばいいのか分からない…」

せっかくチェ・ゲバラについて興味を持って知りたいと思っても、Amazonの膨大に並ぶ書籍たちを前に、どの本がおすすめなのか悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、ただ単に「革命家」として語るにはあまりにも魅力的で、カリスマ性あふれる人物ゲバラについて、初心者の方からある程度知っている方まで楽しめるおすすめの本を6冊、ランキングにしてご紹介します。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:チェ・ゲバラ―フォト・バイオグラフィ

読んでみて

この本はゲバラの写真とともに見る伝記と言えるかもしれません。幼いころのゲバラから、医学生、そして革命家になってからのゲバラまで、数々の魅力的な写真がたくさんおさめられています。

革命家としてのいかついイメージの写真かた、子犬と一緒に写る可愛たしいゲバラの写真まで、様々な顔のゲバラとともに、ゲバラの力強い名言が紹介されていて、ゲバラファンにはぜひ手にして頂きたい一冊です。

みんなのレビュー

この本を読むまで、チェ ゲバラとはゲリラで悪い人というイメージがあったが、とんでもない。大義のために命を賭して戦った人と修正できてよかった。確かに医者で、ルックスも良くて、リーダーシップがあって、貧しい人達のためにという純粋な信念で生きとおすって、なんて格好いいんだろう。多くの写真で伝記を創るという試み、この人にはぴったりで、読めてよかった。時代が半世紀違っていたら、ゲリラ戦という手段ではなく、平和的解決での偉大なリーダーとなっていたかも知れない。

ブックメーター

6位:わが夫、チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶

読んでみて

この本に描かれているゲバラは、妻アレイダ・マルチが書いた「妻からみたゲバラの姿」です。家族愛の深かったゲバラが、家族を愛しながらも、革命に生きてしまうその葛藤や心情が妻へ宛てた手紙からよく分かります。特に、ゲバラとの別れが近づくあたりはとても悲しくなります。

ゲバラについてある程度詳しく知っている方、ゲバラが革命家として生きることとなったそれまでの経緯などについて既に知っている方には、妻から見たゲバラという新しい視点から描かれた本作を楽しんで頂けると思います。

みんなのレビュー

妻の視点からみたチェゲバラ。魅力あふれるチェと結婚できた彼女は幸せだともいえるが、そんな彼と過ごせる時間がほとんどなかったことは不幸であったともいえる。彼を愛した故の宿命。女性として、胸が締め付けられる。

ブックメーター

5位:チェ・ゲバラの記憶

読んでみて

この本は、ゲバラの盟友とも言えるフィデル・カストロがゲバラについて語った本です。ただし、カストロが書いたというわかではなく、インタビュー、演説などでカストロがゲバラについて話をしたものを集めてまとめたものになります。

カストロだからこそ知るゲバラの想い、思想、精神などが書かれているため、伝記とは違った面白さが味わえます。ゲバラが死んでからも時おりゲバラの夢を見る、というカストロの言葉に、ゲバラへの友情、信頼などカストロのゲバラに対する深い思いを感じ取れるでしょう。

みんなのレビュー

カストロが過去に出したゲバラ関連の声明やインタビューを、年代順に抜粋したもの。本書の特徴は、ゲバラと共に戦い、お互いを深く信頼していたカストロが、ゲバラに近しい者として、当事者として彼を語っている点にある。ゲバラの無鉄砲なまでの勇敢さがアキレス腱でもあったという欠点にも触れながら、ゲバラの死を冷静かつ客観的に分析し、時が過ぎても親友を信頼し続けるカストロの姿からは、一貫した誠実さが見える。長~い演説も見事で、心を揺さぶられる。ゲバラが抵抗のシンボルとなったのは、カストロの尽力によるものが大きいと思える。

ブックメーター

4位:ゲバラ 100の言葉

読んでみて

「20世で最も完璧な人物」と称えられる革命家ゲバラの名言集です。悩みがある方、何かに迷っている方、これからどのように生きたらいいのか分からず不安な方、人生の困難に直面している全ての方におすすめの一冊です。

ゲバラの力強い言葉に励まされ、元気をもらえること間違いなしです。ゲバラについて詳しく知らない方の入門書としてもおすすめです。

みんなのレビュー

チェ・ゲバラについて大まかに知るには良い本でした。医師の資格を持っているのも知らなかったしアルゼンチン人なのも知らなかったしチェ・ゲバラがあだ名なのも知りませんでした。あまり政治的な事はわからないのですがなんとなく抱いていた社会主義に関する考え方が少し変わりました。ホセムヒカの演説にも感動したし資本主義より合うかも?ちゃんと勉強しないと…。「人間による人間の搾取の撤廃こそ真の社会主義だ。」

ブックメーター

3位:モーターサイクル・ダイアリーズ

読んでみて

ゲバラの有名な日記で、映画の原作となった本です。23、24歳頃で当時医学生であったゲバラが親友である医師とバイクで南米を旅した時の放浪記で、医学生でありながらもどのように生きたらいいのか迷い、葛藤する青年ゲバラの自分探しの旅の様子がよくわかります。

バイク一台で旅をし、若さゆえに無鉄砲に、そして豪快に冒険を楽しむ様子が記されています。同時に、ハンセン病患者が置かれている悲惨な状況やインディオへの差別、貧困などに対する怒りなども記されています。後に革命家になるきっかけとなった旅とも言えるかもしれません。

みんなのレビュー

この名作をやっと読みました。読む前からアレイダ嬢が語る”まえがき”に、すでに感動してしまっているのだが。 やがて世界が驚く革命を成し遂げるゲバラが、まだ何者でもない頃の南米旅行紀です。 中古のバイクはすぐに壊れるし、いつもお腹を空かせているし、衛生的とは言えないトイレや寝床。持病の喘息に始終苦しめられる様子は、こちらまで息が詰まりそう。 …だけど、なんだか良いのです。現地の人々の優しさや不屈の精神に触れて、まるで私も、夏の終わりに彼と過酷な大地を旅したよう。 ─いつか、また会おう。書物はそれを可能にする。

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2位:チェ・ゲバラ ふたたび旅へ

読んでみて

この本は、ゲバラが南米を放浪していた際の日記で「モーターサイクル・ダイアリー」の続編の位置づけです。とてもさわやかな笑顔が印象的な表紙の一冊です。ゲバラが革命家となる前の日記ですが、ゲバラがどのような思想をもち、どのように変化していったのかが分かります。

母親に宛てた手紙も収録されており、そのとても温みあふれる文章から「革命家」というイメージからは想像つかない、優しい、心あたたかい人物であったことが読み取れます。革命家になる前のゲバラがどんな人だったのか知りたい方におすすめです。

みんなのレビュー

少しずつ少しずつ、社会に対しての記述が増えていくのが感慨深い。翻訳本なので、少し読みづらいが、ゲバラが生きているように瑞々しい。ちゃんとゲバラ自身の歴史を知ってから読んだ方が面白い。

ブックメーター

1位:チェ・ゲバラ伝 増補版

読んでみて

この本ではゲバラが生まれてから、革命家になり殺害されるまでのゲバラの一生を描かれています。裕福な家に生まれ、医者を目指したインテリがなぜ革命家になったのか、ゲバラについて知りたい方におすすめです。

革命家というと暴力的で冷酷な人物というイメージがありますが、同じイメージをゲバラに抱くのは間違いで、ゲバラが民衆を救いたいという純粋な想いで生きていたことが分かります。キューバや南米で今なお「英雄」として語られる理由がよく分かる一冊です。

みんなのレビュー

キューバを訪れた機会に彼が具体的にどんなことを成し遂げたのか知るために。キューバ革命の流れが戦闘シーンなどを中心に描かれているため現実の事象ではあるが小説を読んでいるようで読みやすい。 革命家が生涯革命家であり続けた唯一の例。政治や経済に対する思想の是非はともかく自らの信念に素直にそして愚直に邁進する姿は非常に魅力的。さらにはその勤勉性や表裏のない人柄も人々を魅了するんだろう。

ブックメーター

まとめ

チェ・ゲバラについて知りたい方におすすめの本を7冊ご紹介しました。チェ・ゲバラに関する本は、本人が書いた日記をはじめ、伝記や写真集など数多くあります。

どれも面白く、魅力的な本ばかりですが、ここでは、初心者の方からある程度ゲバラについて知識がある方まで、幅広く楽しんでいただける本をご紹介しました。

ゲバラは革命家として生き、最後は殺されてしまいましたが、弱い者のために戦った愛溢れる魅力的な人間だったと言われています。これらの本がきっかけで、チェ・ゲバラという人物に興味を持って頂けたら嬉しいです。

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