【24年1月最新】カントをよく知れるおすすめ本・書籍ランキングTOP7

「カントの哲学について知りたいけど、どんな本を読めばいいのだろう」
「カントってどんな人で、どんな本を書いたのだろう」

「純粋理性批判」で有名な哲学者のカントですが、実際にその著書を読んだことがある方は少ないのではないでしょうか。

カントには様々な著作がありますが、一体何を読めばカントの哲学について知ることができるのか?この記事では、カントの代表作やカントについて知ることができる本について紹介したいと思います。これらの本を読めば、カントの哲学がどのようなもので、カントは後世に何を伝えているのか知ることができますよ。

カントの代表作やその解説書、さらに伝記など、幅広いジャンルから選びました。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

7位:自分で考える勇気―カント哲学入門

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小中学生から大人まで、幅広い世代が楽しめる岩波ジュニア新書の1冊です。自分で考えることの大切さを教えてくれる本なのですが、カント哲学に従って書かれているため「カント哲学の入門書」としても読むことができます。著者はカント哲学が専門の哲学者・御子柴善之です。

「幸せになるのがふさわしい『善い生き方』とはどういうものか」をカントは生涯にわたって考え続けました。その過程で生まれたのが「純粋理性批判」などの代表作です。こちらの書籍ではカントの代表作を通して、「自分で考える勇気をもつ」ことのすばらしさを伝えています。

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6位:道徳形而上学の基礎づけ

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この本でカントは、道徳の原理を示すことを目標に理論展開を行っています。道徳とは人間が所有すべき「善い意志」であり、道徳に従って自律に生きようとする意志で、この意志の自律こそが道徳の原理であることを述べています。

これをすこし噛み砕くと、人間の理性をどのように活用すれば、人間の自由と道徳を両立させられるのか、カントは説いているとも言えます。

カントの言葉は難しいものも多いですが、ゆっくり読み進めればきっと理解できますよ。

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5位:カント伝

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この本で筆者は、新たな諸資料を多く取り上げることでカントが生まれてから晩年に至るまでの新しいカント像を作り上げています。カントがどのような経験をして、カント哲学を作り上げるにまでいたったのか。既存の刊行物のなかでも最も詳細な伝記といえるでしょう。

本作のページ数は驚きの1000ページです。ネットでは、「まるで鈍器のよう」という口コミもあるくらいですが、カントについて網羅的に研究している素晴らしい一冊です。

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4位:純粋理性批判

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カントといえば、「純粋理性批判」がその代表作です。当時、カントは従来の形而上学にあった独断的なやり方を批判し、人間のもつ理性の可能性と、その限界について考えを巡らせました。

世界を作る根源であるものを再認識するために、空間とは何か、時間とは何か、認識はどのようにして成り立つのかを明らかにした西洋哲学における最高かつ最重要の哲学書です。

この本では、カントの原著を難解である多くの用語を一般的な用語に置き換えて分かりやすさを追求しています。さらに、解説も充実していますので、きっとこの本を読めばカントの思考の道筋を理解できると思います。

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3位:実践理性批判

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続いて紹介するのは、「純粋理性批判」に続き、カントの第二重要著書である「実践理性批判」です。この本でカントは「人間が自分を自由であると認識できるのは道徳があるからである」といいます。さらに「自由が存在しなければ道徳をみいだすことはできなかった」とも述べています。

「純粋理性批判」と同様に、少し難しい内容ですが、全体の1/3を占める訳者の解説も合わせて読むことで、カントの考えについて知ることができるでしょう。

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2位:カント入門

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これまではカントの著作について紹介してきましたが、次は学者の方がカントの入門書として執筆した一作を紹介します。

この本では「純粋理性批判」を中心としつつも、カントの哲学の核心について詳しく、かつ明快に紹介しています。「純粋理性批判」などのカントの著作を難しいと感じた経験のある方などは、別の視点でカントについて語るこの本を読んでみても良いかもしれません。

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1位:カントの生涯 哲学の巨大な貯水池

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哲学書の最高峰「純粋理性批判」を執筆したカントとは、どんな人間だったのでしょうか。この本では、バイキングの精神を受け継いだ少年時代や、世界で最初に「地理」教科を研究し始めた青年期、そして壮年期から晩年へ永久平和を呼びかけたカントについて、豊富なエピソードとともに紹介しています。

ページ数は168ページですので、まずはカントについて手軽に知りたいという方にもおすすめできる一冊です。

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まとめ

この記事では、カントの著作や伝記を7冊ご紹介しました。

カントは哲学史上で絶対に外すことができない人物です。カントの哲学は難しいという印象を持つ方も多いと思いますが、近年の翻訳書は解説も充実していますので、過去に挫折した経験のある方ももう一度読み直してみても良いかもしれませんね。

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