恐竜図鑑・本・マンガ人気おすすめ10選【子供向けから大人向けまで】

「恐竜のことを本で読もうと思うけれど、何から読んだらいいのかな?」
「恐竜の図鑑はたくさん出版されているけれど、変わった図鑑はないのかな?」

恐竜研究では近年、新発見が相次ぎ、関心が高い人も多いのではないでしょうか?しかし恐竜の本をAmazonなどで調べてみると、図鑑だけでもたくさんの種類がありすぎて、選びきれないのが正直なところです。

最初は子供の付き添いで行った科学博物館で、恐竜の展示に自分の方が夢中になり、関連書籍を山ほど買い求めて読破した経験のある筆者が、おすすめしたい恐竜の本をまとめました。今回は10冊を厳選し、「子供向け」「大人向け」「ユニークな恐竜図鑑」の3つのタイプに分けてご紹介します。

子供向け恐竜図鑑・本・マンガ

 絵巻えほん 新・恐竜たち

読んでみて

絵本ですが、子供と見ていても大人が夢中になってしまうほどの精巧な画なので、幅広い世代で楽しめる作品です。「絵巻えほん」シリーズはこぐま社から何冊も出版されていますが、どれもページが繋がっていてパノラマで見られるので、時間を忘れて絵をひたすら目で追ってしまいます。

特にこの「新・恐竜たち」はクイズがついているので、ゲーム感覚で読むこともできます。別冊で付随している「ミニ恐竜図鑑」は、この絵本をきっかけに恐竜に初めて興味を持った子供にぴったりの内容でした。

みんなのレビュー

恐竜好きの息子に借りてきました。絵巻絵本なので伸ばすとすっご~~~く長い!!たくさんの恐竜が臨場感たっぷりに描かれていて恐竜好きにはたまらないっ!!じ~~~っとず~~~っと眺めて楽しんでいました。

下に「どこかに○○がいるよ」と書かれいたので私と息子と娘とで探してみることに。これがなかなか見つからない!!「どこどこ~?」と3人で夢中になりすぎて時間を忘れてしまったほど。息子は最近読んだ恐竜の絵本に出てきた恐竜を探したりとじっくりじっくりと楽しんだようです。

絵本ナビ

漫画 むかわ竜発掘記: 恐竜研究の最前線と未来がわかる

読んでみて

北海道で恐竜の全身骨格が発見されたニュースは、当時大いに話題になった記憶があります。しかし恐竜の骨と確定されるまでは決して平坦な道のりではなく、長い年月と多くの関係者の執念ともいうべき努力の賜物であったことが、この作品を読むと伝わってきます。

漫画なので小学生でも十分読めるでしょう。恐竜の骨の発掘はとんでもなく地味で大変な作業ですが、それでも大好きなことを仕事にしている大人たちのカッコ良さが伝わってくるという意味で、ぜひ子供たちに読んで欲しい一冊です。

みんなのレビュー

むかわ竜が発掘されるまでの物語。ザ・パーフェクトという本のマンガ版。全身骨格が出るって凄いことなんだと改めて感じた。ザ・パーフェクトの方も早く読みたい。そして、むかわ竜を穂別博物館に見に行きたい。

読書メーター

ぼくは恐竜探検家!

読んでみて

恐竜に少しでも関心がある人なら、小林快次という恐竜学者の名前は知っている人が多いのではないでしょうか?今は世界を股にかけて活躍する研究者ですが、幼少期よりどんな道筋を辿って今に至ったのかがよくわかります。

最初から明確に恐竜学者を目指していたわけではないことや、優秀な学生ではなかったが、とにかく一生懸命諦めずに続けた結果が今であることなど、子供たちが自分も頑張ってみようと思えるきっかけがたくさん詰まった本になっています。特に、どんなことにも面白さを見つけようというお話は、とても共感できました。

みんなのレビュー

所々に出てくる振り仮名と言葉使いから、小学生高学年から中学生向けくらいに書かれた本だろうかと思われる。「はやぶさの目」との異名まで取るようになった恐竜学者(探検家)の著者が、そうなるまでの話とそうなってからの話。

具体的エピソードを交えつつ、精神論的な話がメインになるので、進路を考え始める年齢の子供たちに読んでもらいたい。ただ好きなだけで道を選べるほど甘くはないけど、好きな道だから乗り越えられることもある。そういう人は苦しい場面があったとしても、そういう道を歩けるというだけで幸せなんだ。

ブクログ

新版 恐竜の飼いかた教えます

読んでみて

題名の通り、恐竜を飼うために必要なものなどが、生物学者の手で書かれています。図書館でも児童書棚に並んでいますし、もちろん子供には普通に面白い内容です。それに、もしかしたら幼い子なら、本当に恐竜を飼えると思ってしまうかもしれないくらい、大真面目な本です。

しかしこの本は、イギリス流ユーモアを理解できる大人が読むからこそ魅力が倍増します。クスクス笑いが止まらないでしょう。設定で妙に細かい部分があったり、ブラックジョークのような話もあったりして、原文が気になって英語原著まで手に入れました。個人的には英語版の方が表紙もユニークで好きです。

みんなのレビュー

フィクションなのは分かっているのに、これでもかというほど現実的な記述の数々が素敵。「北米だから出来る飼い方だよね」「この子幾らするんだろう」「カマラは亜成体のままがかわいい」……などと至極真面目な顔して語り合うのが非常に楽しくありました。我に返りたくない読書タイム。

読書メーター

大人向け恐竜図鑑・本・マンガ

大人のための「恐竜学」

読んでみて

恐竜学はどんどん進化しています。そのため、「恐竜のことなら子供の頃よく本を読んだから知ってるよ。なんでも聞いて!」といったようなことを子供に堂々といってしまうのは危ういです。数十年前の恐竜の常識は、変わっている可能性が高いからです。

この本は、そんな大人の方々にぜひおすすめしたいです。最新の恐竜の知識が一通り学べます。もちろん、大人になって恐竜に関心を持ち始めた人にも、質問に答える形でまとめられているため、とても読みやすい一冊です。

みんなのレビュー

子ども向けの図鑑やら、大人向けの図解本まで読んだ後に拝読。大変わかりやすく、読みやすい文章でコンパクトにまとまっているので、先にこれを読めばよかったと思ったぐらい。詳細な図やカラーイラストは他の本で補うとして、手っ取り早く理解できるのがありがたい。

honto

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

読んでみて

どんな本かと何気なく立ち読みした冒頭から笑いが止まらず、すぐさまレジへ行き購入しました。至って真面目な本なのですが、筆者の妄想が興味深く、また文章のテンポが良いのでサクサク読み進められます。

「鳥は恐竜の子孫である」という考え方は今や小学生でも知っている子が多いですが、この本ではそれについても深く考えさせられました。この内容は、鳥類学者である著者だからこその発想もあり、他に類似作品がないという意味でも異色の恐竜本です。

みんなのレビュー

鳥類学者である筆者が,恐竜について鳥類との比較から考察する本。恐竜の色,鳴き声,子育て等を鳥類の生態からそれなりの根拠(らしきもの)から導き出していて,「こういうことを考える人もいるんだなぁ」と感心して読みました。幼き頃より恐竜にさしたる興味を持っていなかった私には,とても新鮮な本でした。

昭和~平成の小ネタがちりばめられていて,多分わかる人にはクスっと笑えます(私はいくつかわからない小ネタがありました。)。あとは,筆者の日本語表現が豊富で面白かったです。

honto

恐竜の魅せ方 展示の舞台裏を知ればもっと楽しい

読んでみて

博物館はよく足を運びますが、2019年の恐竜博は展示の仕方や魅せ方が素晴らしく、とても印象に残っています。展示物が多すぎて会場内をオロオロしてしまう展覧会もあるのですが、恐竜博は「恐竜のここを見てほしい」とか「ここだけは立ち止まって考えてほしい」といった意思を感じられたのです。

著者は「恐竜博」の監修をしている人なので、その裏方の仕事を知りたいと思って手にとった本です。著者の他にも数多くの「その道のスペシャリスト」が集まり、大変でも楽しそうに仕事をしていたことが伝わってきて、読んでいるこちらもワクワクしてきました。

 みんなのレビュー

10月まで開催されている恐竜博の舞台裏に迫る楽しい本です。真鍋先生の素晴らしいところは、ご自身だって素晴らしい仕事をされているのに常に一緒に働く様々な分野の人々への敬意を全面に出されるところではないでしょうか。

だからこそ、「そうか、学者にはなりたくないけどこんな形で恐竜の仕事ができるんだ!」とワクワクできる学生さんが出ると思う。本当に楽しい一冊です。面白かった!さあ、恐竜博行くぞ!

読書メーター

ユニークな恐竜図鑑

NHKスペシャル 恐竜超世界

読んでみて

2019年に放送されたNHKスペシャル「恐竜超世界」の内容が書かれている本です。CGで描かれた恐竜たちが妙にリアルで発色がよく、全ページがカラーなこともあって、強いインパクトがあります。

そして特筆すべきは、他の図鑑でもまだ見かけない恐竜たちが掲載されているところです。すでに恐竜の図鑑は持っているという人でも、これは追加で購入し手元において損はないかも知れません。

みんなのレビュー

読んでいて楽しいと心から思える本。今の時点で3億年前の恐竜のことなんて知っているのは数パーセントといわれている中、3Dのカラーの世界で博士たちの仮定をもちいて描いているのは、すごい!昔と比べてこう言った可能性もあるんだ!と教えてくれた。

モササウルスや近年の発見で得た、むかわ竜についての記述もあり、恐竜学は近年の発見が目まぐるしいのだなと教えてくれた。もっと、情報にセンシティブになろうと思った。まだまだ、自分の知らないことは無限大。

honto

大人の恐竜図鑑

読んでみて

図鑑と言いつつ新書なので、持ち歩いて少しずつ恐竜の知識を増やしたい大人には特におすすめです。恐竜研究の最新情報を学ぶことができます。

そして何よりこの本は、恐竜のイラストが素晴らしいです。著者が恐竜の復元図を、子供の頃言われていたものと現在のものとを比較のために両方描いているので、恐竜研究がどう進んでいるのかが一目瞭然なのです。サイエンスライターでありイラストレーターでもある著者の個性が生かされた本と言えます。

みんなのレビュー

著者の北村さんは、サイエンスライター兼イラストレーター。まず基本的に見開きで臨場感あふれるイラストで恐竜を描き、次にその恐竜が発見されたときの様子や、最近の研究成果を分かりやすく紹介してくれている。

子どもの頃眺めた恐竜図鑑とは異なる点も多いが、「昔はこう言われていたが、最近こんな発見があり、今ではこれが定説」と、なぜこの絵はこう書いているのか?を説明してくれるので、理解しやすい。

読書メーター

古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 中生代編

読んでみて

恐竜が大きいと言われても、実際に生きている恐竜を見ることはできないので、恐竜のサイズを想像するのは難しいものです。そんな思いを見事に現実化してくれているのがこの図鑑です。色々な恐竜が現代の風景に溶け込んでいて、インパクトがあります。

見ているだけでも面白いので、子供なら写真集として楽しんでもいいと思います。解説文は多少難解な用語も含まれていて、大人も満足できる図鑑です。

みんなのレビュー

中生代は恐竜の時代であり、それ以外でも名の知れた古生物が多数ひしめき合う時代だった。全般的に生物の巨大化も進んでいく一方で、小型生物も興味が尽きない。このリアリティが絶妙に再現されている「大きさの感じ」は、古生物に関してあまり知らない人でも、実際にいたらこんな感じというのをリアルに伝えてくれる。

ティラノサウルスが秋葉原を闊歩してたらこんなことになりますよとの迫力は凄かった。今回は日本の背景を多用してる。何故なら、中生代の生物は日本で化石が発見されたものも多数あるからだ。

読書メーター

まとめ

読んでみたい本は見つかりましたか?

誰にでも手を出しやすい本は「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」です。エッセイで読みやすい上、一般的な目線から恐竜について書かれているのも、恐竜初心者にはうってつけですよ。

恐竜関係の本は、学術書はもちろん、エッセイや図鑑、オモシロ本までバラエティに富んでいます。そして、研究者として魅力的な人たちが書いているものが多く、気に入った本があれば、その著者の作品をもっと読んでみると、さらに恐竜の魅力が感じられるはずです。

ぜひあなたのお気に入りの一冊を探してみてください。

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