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日本の音楽史がよく知れるおすすめ本5選【入門から上級まで】

「日本の音楽の歴史ってどんな感じなんだろう・・・!」
「日本音楽史についてまとまっている本ないかな・・・?」

書店や書籍サイトにあるたくさんの音楽史関連の本を前に、そんなことを考えている人も多いのではないでしょうか?

そんなあなたのために、日本の音楽史に関する書籍をまとめました。今後の読書の参考までにご覧ください。

入門者向け

図解日本音楽史

読んでみて

日本音楽というと、まず「邦楽」と、ひとくくりで終わりそうですが、この本は、日本音楽のジャンルの広さを改めて教えてくれる良書です。

例えば声明(しょうみょう)と読経の比較や、琵琶とリュートの比較など、歴史に深みを感じました。

もちろん、民謡や詩吟についても掘り下げて紹介されています。その情報すべてが、見開き2ページで図解されており、理解度が進みます。そういう意味では世代を問わない解説本と言えるでしょう。

こんな人におすすめ

  • 日本の音楽史は知りたいけれども、文章を読むのは苦手と言う人
  • 日本音楽に初めて触れる人

レビュー

日本音楽をたどるのに分かりやすい書籍がなくて困っていましたが、本書の出版でそれが解消できたことは僥倖です。このような出版を待っていました。類書はありませんし、「邦楽」と呼ばれるジャンルの音楽鑑賞にはなくてはならない教科書のような書籍だと評価しています。2ページで1つのテーマを完結させるというスタイルに感心しました。右ページに解説、左ページに図解、という編集で誰が見てもその項目だけたどっても理解できるように構成されています。

本書は、邦楽に関わっている人は勿論、何かのきっかけで興味を持った人を含めて、基本的な知識の全くない日本音楽の知の森への道しるべを果たす役割を担っていると思います。
西洋音楽に比べて、不思議なことに類書がほとんどない状況です。邦楽の専門家の評価は分かりませんが、音楽ファンにとってとても有用な内容であると確信しています。

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日本音楽の歴史と理論

読んでみて

日本音楽の入門書として、是非手に取っていただきたいです。

雅楽、声明、平家琵琶楽、能楽、地歌、筝曲、尺八楽、文楽、歌舞伎と、これだけのジャンルが挙がっているのも快挙ですが、古典に限らず近現代の日本の音楽までも網羅されています。古典から21世紀までの日本音楽の歴史的つながりを描き出し、それらの音楽的特色を解釈していくのです。初めて日本音楽を学ぶ、あるいはもっと日本音楽を知りたいという方には最適な本です。

こんな人におすすめ

  • 初めて日本音楽を学ぶ人
  • 日本音楽の歴史とその時代の音楽との、繋がりを知りたい人

レビュー

雅楽、声明(しょうみょう)、琵琶楽、能楽、地歌/箏曲/尺八楽、文楽と歌舞伎、近代音楽の分類ごとに解説がある。

耳に馴染んでいるが,細かい日本の音楽の分類を知りませんでした。記譜法に、奏法譜、唱法譜、曲節譜があり、奏法譜に、勘所譜、弦名譜、粒付譜、唱歌譜、孔名譜、管名譜などがある。

参考文献、索引があるのでうれしい。

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中級者向け

〈裏〉日本音楽史: 異形の近代

読んでみて

この本は、音楽史の本と言うよりも、音楽思想史と言っても良いような本です。

日本音楽を問いながら、神話、都市伝説、怪談など、非現実的な要素から、音楽を文化史としてとらえています。

例えば、政治的背景に影響を受けて飛躍した沖縄音楽論や、「幼児は長調の音階で育てると健康になる。短調の音楽だと病弱になる」と言う「音楽取調成績申報書」(1884年文部省)を受け、「健全な長調の歌ばかり作られた」など史実が面白い本です。

こんな人におすすめ

  • 既存の音楽史に満足できない人
  • 日本の音楽史の社会的意義が知りたい人

レビュー

とてもよくできている。奥中先生の本とあわせて読むべきだ。

日本思想史といってもいいだろう。これは良著だ。

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日本戦後音楽史〈上〉戦後から前衛の時代へ 1945‐1973

読んでみて

上下巻で戦後の日本音楽史に焦点を当て、日本国内の現代音楽創作の過程において外せない、戦後の社会史、思想史を軸に、戦後の音楽文化の全体像を描き出した良本です。壮大な音楽史書はないでしょう。

上巻は欧米技法の導入によって起こる伝統音楽の変化等、日本の現代音楽を築いたモダニズムとアバンギャルドの時代まで。下巻はミニマル・ミュージック、新ロマン主義、コンピューター音楽等現代音楽の変容を紹介する等、現代日本音楽史が網羅できます。

こんな人におすすめ

  • 日本の現代音楽の歴史に興味がある人
  • 未来の音楽へのプロセスを感じたい人

レビュー

これはアフィニス文化財団という団体が行った調査委託事業の成果が取りまとめられたもので、創作活動を中心にした初の本格的な戦後日本の音楽史といえましょう。

合唱界についても、合唱連盟とうたごえ運動、アマチュアとプロとの関係、合唱界の閉鎖性など合唱愛好家の立場からもおもしろく読むことができます。

なかでも興味深いのが「合唱曲ほど楽譜出版に恵まれている分野もあるまい」「合唱界は、日本の音楽出版の運営上欠かせない分野」などと、コンク-ルとの関わりで日本人作曲家による楽譜出版と合唱界との関係についてふれているところです。

4月に発刊が予定されている下巻を併せ大変なボリュ−ムですので、なかなか読み通すことはできませんが、折に触れ立ち戻って日本の音楽活動の歩みを概観してみたいと思います。

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上級者向け

私の日本音楽史 NHKライブラリー 100

読んでみて

オペラ「夕鶴」でお馴染みの作曲家、團伊玖磨氏の

音楽は、単純に音楽として存在しているのではなく、もっと広い社会、民族、国家の中での大きな渦巻きと関係をもったものであり、深い洞察をもって歴史の中でとらえられるべきだ。

と言う信念の元、この本では日本音楽が歴史の渦の中で、どんな風に姿を変えてきたのか、また未来へ向けてどんな風に動き出していくのかが、ご自身の体験も踏まえながら解りやすく解説されています。

こんな人におすすめ

  • 作曲家の視点に興味がある人
  • 日本の近代音楽史に興味がある人

レビュー

著者は「パイプのけむり」というエッセイで有名。形に残らない音楽ゆえに、3分の2は明治以後の洋楽とのかかわりに当てられている。山田耕筰をはじめ、近代日本の音楽と関わった著者の証言は貴重だ。ヘッドホンステレオの普及をみて、音楽の個別化が極端まで進んで行くだろうとの予想は、19年後の今、まさに現実化している。音楽の現場を知る作曲家としての的確な予想である。

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まとめ

これまで、日本で出版されている音楽史に関するおすすめ本を5冊、厳選してご紹介してきました。

それぞれの本ごとに、扱っているテーマや視点が異なっていますので、まずは関心のある本や目的に応じた本から順に読んでみてください。

1冊読むごとに、音楽史に対する理解が深まってゆくのを実感できるのではないかと思います。

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