クレオパトラをよく知れるおすすめ本6選【伝記から小説、漫画まで】

「クレオパトラって、本当はどんな人だったんだろう? 」
「エジプトの女王でとても美人だって聞いたことがあるけど、詳しく知りたいな」

「プトレマイオス朝エジプト最後の女王」で、とても美人だったことでも有名なクレオパトラ。その美貌でローマの英雄「ユリウス・カエサル」とその部下である「アントニウス」を虜にしたといわれています。

クレオパトラは、当時勢力を伸ばしていたローマを利用して、エジプトを守ろうとしていました。しかし、カエサルとアントニウスを虜にしたため、男たちを手玉にとった「魔性の女」というイメージもあります。

では「本当のクレオパトラとはいったいどのような人物だったのか」を知るべく、おすすめの本を伝記・小説・漫画の3つに分けて紹介していきます。

伝記

クレオパトラ (やさしく読める ビジュアル伝記)

読んでみて

エジプトの女王クレオパトラの生涯を、豊富なイラストとともに紹介する子供向けの伝記絵本です。

クレオパトラの子供時代から、ユリウス・カエサルとの出会い、クレオパトラの最後までが分かりやすい文章で書かれていて、「クレオパトラの出来事マップ」や「クレオパトラ新聞」など興味を引くコーナーもあるので、子供でも無理なく世界史の偉人について学習することができます。

大人が読んでも楽しめる本なので、クレオパトラについて知りたいという人の最初の1冊におすすめです。

みんなのレビュー

クレオパトラってそういえば、知らないなぁと思って子供の本を奪って読みました。ふむふむ。。。強い!!クレオパトラ、逆境に強い!しかも、英雄2人に愛されたといえ、正式な夫婦ではないし。。。めげない!かっこよかった。クレオパトラ師匠!と呼びたいです。

ブックメーター

クレオパトラ

読んでみて

ピュリッツァー賞を受賞したアメリカの女性伝記作家によるクレオパトラ伝。クレオパトラのドキュメンタリーというような内容でが、他の伝記とは少し違った伝記が読みたい人に薦めたい本です。

この本では、クレオパトラの素顔を様々な角度から描き出しています。魔性の女というイメージの強いクレオパトラですが、それだけではありません。実は、優秀な戦略家であり、政治家や外交官として高い能力をもっていて、母親としても子供に深い愛情を注ぐ人でした。本書を読めば、クレオパトラがなぜ大国ローマの政治家たちと対等に渡り合うことができたのかが分かるでしょう。

みんなのレビュー

クレオパトラをドキュメンタリーで密着取材してるみたい。当時のエジプトが詳しく書かれているので、想像すると楽しかった。多少読づらいのと、細かすぎて面倒になったけど。伝説、神話ではなく、実際はどうだったのかを追求されているので、クレオパトラという人物が人間味があった。映画が公開されたら、またじっくり読もうと思う。

ブックメーター

世界帝国を夢見た女―クレオパトラの生涯

読んでみて

古代エジプトやローマに関する多くの著作で知られる著者が書き出すクレオパトラの伝記です。

落日のプトレマイオス朝の女王となり、かつてのエジプトの栄光を取り戻そうとするクレオパトラと、2人のローマ軍人ユリウス・カエサルとアントニウスとの愛と陰謀の物語をドラマティックに描き出します。クレオパトラの読みやすい伝記としてオススメの1冊です。

みんなのレビュー

なし

アントニウスとクレオパトラ

読んでみて

シェイクスピアの戯曲になったことでも有名なローマの軍人マルクス・アントニウスとクレオパトラの2人にスポットを当てた評伝。アントニウスやその上官であるクレオパトラの1人目の恋人だったカエサルについての記述も豊富です。

著者は軍事史の専門家であるため、軍事面での記述もしっかりしていて、今までの通説をくつがえすような記述もあります。

上下巻500ページ以上というボリュームでその分値段も高くなっていますが、クレオパトラと彼女を愛したカエサル、アントニウスの2人について、濃密に知りたいという人にはぜひ読んでほしい1冊です。

みんなのレビュー

下巻にしてついに出会う二人。アントニウスにとってはライバルたちとの闘争に必要な資本の提供元として、クレオパトラにとっては不安定な王権を維持するための後ろ盾として共に打算が渦巻くものとはいえ、そこには真実の愛もあったと著者は説く。

有能な軍人像が崩されるアントニウスと同様に、クレオパトラも「妖婦」や「自立した女性君主」というよりは先の見えない世界で、自らの地位を守るために持てる武器を駆使して悪戦苦闘する等身大の姿を描き出そうとしている。内乱期のローマ世界を「敗者」の視点から見れる面白い内容であった。

ブックメーター

小説

アントニーとクレオパトラ

読んでみて

イギリスの有名な劇作家、ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲で、アントニウスとクレオパトラの恋を描いた有名な1作。

フィクションのため、ここに描かれているクレオパトラ像が必ず正しいというわけではありませんが、古典の名作に触れながら、クレオパトラやアントニウス、オクタヴィアヌスについて知ることができます。

難しい伝記は苦手だから、ストーリーのあるものが読んでみたいという人におすすめです。

みんなのレビュー

アントニーとクレオパトラのその時々で目まぐるしく変わる心情がそのまま口から発せられているような言葉の応酬に加え立場の異なる数多くの登場人物が絡む。場面転換も驚くほど多く、話の全貌を一読で理解するのには骨が折れる。

しかもシーザーと言ってもこの劇の重要人物オクティヴィアス・シーザーと直接出てはこないがジュリアス・シーザーや、同様にポンペイアス父子のように同名の人物が間接的にでも登場するので混乱しやすい。解題を先に読んでおいたほうがよかった。それにしても頻繁な場面転換は実際の舞台ではどうやるのだろう?

ブックメーター

漫画

角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 クレオパトラ 古代エジプト最後の女王

読んでみて

角川まんが学習シリーズまんが人物伝のなかの1冊で、クレオパトラの生涯を漫画で学ぶことができる本です。絵もキレイで読みやすく、カラーページもあります。

子供向けの学習漫画であるこのシリーズでは、偉人たちが子供時代をどう過ごしたか、どのような偉業を成し遂げたのかを描くことをテーマにしているため、クレオパトラの子供時代のエピソードも丁寧に描かれています。

まるで小説のように、クレオパトラに感情移入しながら読むことができるので、歴史上の偉人たちをより身近に感じることができる、おすすめの1冊です。

みんなのレビュー

流れがスッと入ってくるので読みやすい。クレオパトラが誰よりも国を愛し、複数言語を操り聡明、時には自分の美貌も武器にする強い女性で、かっこよかった。

ブックメーター

まとめ

以上、クレオパトラに関する本のまとめでした。

今回紹介した本を読むことで、従来のクレオパトラのイメージから、優秀な統治者であった真実の彼女の姿まで、多角的にクレオパトラのことを知ることができると思います。

ぜひ、いろいろな書籍を読んで、あなたなりのクレオパトラ像を見つけてみてください。

コメントを残す