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明治維新の流れや概要がよく分かるおすすめ本6選【入門から上級まで】

「明治維新ってイマイチわからないから、手軽に学べる本はないかな?」
「もっと詳しく明治維新を知るのに、おすすめの本はないかな?」

幕末から明治にかけての歴史は、関連書籍もたくさん出版されていますし、明治維新の何かに特化した本は多く見られますが、明治維新の全体像を捉える作品は意外に少ない気がします。幕末史を研究していた筆者も、学生時代、図書館の本棚を前に困り果てた記憶があります。

明治維新について学術的に取り組んだ経験のある筆者が、もっともおすすめする明治維新に関する本を、「明治維新の概要が分かる本」「特定の偉人にスポットを当てた本」「明治維新を深く掘り下げられる本」の3つのカテゴリーに分け、6冊ご紹介します。

【入門】明治維新の概要が分かる本

学習まんが 少年少女日本の歴史17 明治維新 ー 明治時代前期

読んでみて

たった10数年の期間内に歴史的事件が目白押しとなっている幕末維新期は、佐幕派から倒幕へと舵を切った薩摩藩を筆頭に、あるきっかけから主義主張が変わることも多く、とてもややこしい時期です。そのため、いまいち理解できない時代というイメージを抱く人も少なくないでしょう。

いくつかの出版社から出されている日本史の学習まんがの中でも、小学館版は中高生の日本史学習レベルの内容が描かれていて、歴史の流れの中で基本的な知識を押さえたい人に向いています。まんがで読むと視覚的なイメージが頭に入るので、理解がしやすいと思います。

みんなのレビュー

一巻から順に購入してきたこのシリーズがやっと明治維新まできました。幕末から明治維新、明治新政府の体制確立まで、学校では駆け足で走り抜けてしまいそうな時代を丁寧に追っていきます。これがこのシリーズの良いところ。

明治維新後の政治体制や産業振興策など、言葉で知っていても時代背景と結び付きにくいので、「ああ、そういうことだったのか」と納得。この時代を理解することは、日本の近・現代史を理解することにつながると思う。

引用元:honto

幕末史

読んでみて

ペリー来航から西南戦争までを通史で扱っているこの本は、読みやすい語り口で書かれていて、歴史に馴染みがない人にもおすすめです。明治維新は幕末の混乱期からの流れを押さえないと理解できないので、そういう意味でも明治維新を知るための基礎的な知識を手に入れる最適な本です。

また、戊辰戦争で薩摩と長州を中心にした新政府軍が勝利したことで、明治以降の歴史はどうしても勝者側の視点で捉えられることが多いのは事実です。明治維新も美化されている点は否めず、敗者側の視点に立って見える歴史があることに気づかせてくれるという意味でも、本書はぜひ多くの人に読んでもらいたいです。

みんなのレビュー

寺子屋風の語り口で大変面白く読了。教科書で目にした言葉の裏にこれほど多くのドラマがあったとは。半藤さんは勝海舟、西郷隆盛がお好きなんですね。イメージが覆されました。小6の息子が伊藤博文は初の総理大臣だから偉いんでしょって言うので、優秀な人が皆死んじゃって他にいなかっただけよ~と返す。

大久保や岩倉、慶喜などイメージ変わったわ。維新とは言うがテロもあり多くの血が流れた革命。昭和の戦争に突入する出発点がもう存在していたことに驚く。歴史って本当に面白い。もっともっと知りたい。

引用元:読書メーター

【中級】特定の偉人にスポットを当てた本

翔ぶが如く

読んでみて

西郷隆盛と大久保利通を中心に書かれた小説です。ただ、司馬遼太郎ならではの、個人的な思いや説明書きを加える手法が多く取られているため、登場人物に感情移入して読み進めるというより、幕末から明治初期にかけての歴史を学ぶ本となっています。

難解な小説ではありますが、竹馬の友であった西郷隆盛と大久保利通が、最終的に西南戦争で敵味方に分かれるという歴史の背景には、明治維新に対する考え方の相違もあったと思っています。そういう意味でも、明治維新を理解するには、この二人の人生を知る必要があるでしょう。

みんなのレビュー

西南戦争も終焉を迎えます。激動の時代が終わったと言えるでしょう。西郷どんに続くように死を遂げる薩軍幹部たち。1つの時代が滅んでいく様子を見ているようでした。何事にも時がある中で、流れるように生きた西郷どん。西郷どんと関わった人たち。今の日本の基盤をきずいた物語とも言えますね。

引用元:読書メーター

醒めた炎

読んでみて

西郷隆盛、大久保利通と並んで維新の三傑と呼ばれる、木戸孝允の一生を描いた作品です。江戸時代の幕引きを先導した長州藩の多くの志士が若くして命を落とす中、木戸孝允は池田屋事件や薩長同盟など幕末の大事件に最前線で関わっていながら、明治という新しい時代を見ることができた珍しい人でした。

それだけに木戸孝允の生涯は、明治維新がなぜ行われ、何を目指していたのかを理解するために、欠かせないものだと思います。木戸孝允が主人公の小説はそう多くないのですが、この本は膨大な史料を駆使して書かれている点でも異色の、菊池寛賞も受賞した評価の高い作品です。

みんなのレビュー

木戸孝允の生涯を通して幕末から明治維新までを描く。小説というよりも、丹念に緻密に史料をまとめた歴史書の観がある。上下巻あわせて1500ページ超あって読むのに時間がかかるけれど、その時代の全体と細部どちらもよく理解できた。幕末好きにお勧めです。

木戸孝允は「五箇条の御誓文」の完成稿をつくり、版籍奉還・廃藩置県を実施、三権分立と地方自治の確立を誰よりも主張した人物でした。政治思想家としての才識や先見性、実行力は幕末随一。そして漸進主義と人民主権の発想が惚れ惚れするほどかっこいい。

引用元:honto

【上級】明治維新を深く掘り下げられる本

明治維新1858-1881

読んでみて

歴史上、世界で起きた革命と明治維新を比べてみると、明治維新は情勢によって指導者の目指すものや仲間が変わるという点で特異であり、それが日本を一等国にならしめたという指摘は、とても興味深いものでした。

明治維新に対しての評価は色々ありますが、植民地化を逃れ主権を守ったという側面では成功と考えられるでしょう。歴史を学ぶ意義の一つに、過去を教訓として今に活かすことがあります。明治維新は、発展途上である国々が変わるためのモデルケースにもなるでしょうし、今の日本に何が足りないのかを自覚するための材料にもなり得ると思います。

みんなのレビュー

明治維新に関するおススメ本として友人に教えて貰ったもの。なぜ明治維新は成功したのか、他の後進国の開発独裁型統治とは何が違うのか、という視点から雄藩間のやりとり、方針転換などの有様を分析し、この革命(?)の「柔構造」を解読する。

専門外の本ながらわくわくして読んだ。明治維新はひとりの人間の力で成るものではなかった。しかしその一方で確かにひとりひとりの人間の行動が近代日本を作ったのだなぁと思う。

引用元:ブクログ

復古記

読んでみて

幕末から明治初めの歴史を、明治政府が作成した史料集です。「家記」という旧大名家が提出した史料と原文書類を元に編纂されていて、現在では幕末維新史研究の基礎史料となっています。関心のある史料だけ読むのも面白く、当時使っていたであろう言葉の言い回しなどを目の当たりにすると、明治維新の時代の息遣いを感じます。

書籍として手に入れるのは難しいですが、東京大学史料編纂所で「復古記」のデータを公開しているほか、国立国会図書館のデジタルコレクションでも見ることができます。

みんなのレビュー

『復古記』というのは明治期に編纂された維新史・戊辰戦争史の集大成というべき史料集である。2万点以上の史料が収録されている。明治政府が刊行しただけに、いわゆる官製の維新史観に基づいた編纂方法がとられているものの、これだけ体系的にまとまった史料集は空前絶後であろう。

官製史書といい条、現在の古書相場でも20万円以上するから、その史料的価値は疑いない。とくに戊辰戦争史の根本史料であり、個別戦史としてみても、史料の宝庫である。

引用元:膏肓記

まとめ

自分にぴったりの一冊が見つかりましたか?

明治維新が単純な成功改革ではなかったことは、フィクションではあるものの「銀魂」や「るろうに剣心」などの漫画作品で明治維新の歪みが描かれていることでも、理解している人が多いと思います。

そういった事情を少しでも分かっている人には、「幕末史」をおすすめします。漫画で知られている人物が実際にはどんな人で、歴史上どういう立場にあったのかを押さえていくと、明治維新へと向かっていった道筋も、明治維新の目指したことも見えやすくなるはずです。

明治維新はたった150年ほど前の出来事です。当時の人たちが描いた日本の未来が今存在しているのか、今の私たちはどうするべきなのか、明治維新の本を通じて考えるきっかけができたら嬉しいです。

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