【研究員監修】哲学・哲学史のおすすめ本5選【入門〜上級】

「哲学に関心があるけど、どんな本から読めばいいの?」

「哲学の歴史って難しそうだけど、オススメの入門書ってある?」

書店や書籍サイトにあるたくさんの哲学史関連の本を前に、そんなことを考えている人も多いのではないでしょうか?

そのようなあなたのために、この記事では、哲学史研究者として大学で教えている筆者が、日本で出版されている哲学史に関するおすすめの本を5冊厳選してご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

入門編

哲学と宗教全史

読んでみて

本書には、世界史を背景に古代ギリシャからルネサンス、近代から現代まで3000年の哲学者と宗教家について、肖像画付きで盛り込まれています。偉大な哲学者たちが、哲学と宗教の関係性を紐解くことに精力を尽くしたように、本書でも哲学と宗教を体系的に解説しています。

本書の特長的なことは、自分の隣に偉人がいるかのような臨場感を覚えるところにあります。2019年8月に発刊されたばかりですが、すでにベストセラーであるおすすめの一冊です。

こんな人におすすめ

  • 教養としての哲学や宗教に興味がある人

みんなのレビュー

西洋哲学史

読んでみて

本書は西洋哲学通史として、重要かつ必要不可欠と思われる哲学者や考えに絞って紹介されています。古代・中世・近世・近代・現代に渡って書かれており、一冊で西洋哲学史の大まかな流れをつかむことができます。

やや専門性を含んでいるものの、西洋思想の根源である古代・中世の哲学に関してや、西洋哲学がこれまで何をしてきたかを理解するのに適した本です。

こんな人におすすめ

  • 少しは哲学になじみのある人
  • 西洋哲学の一通りの流れを理解したい人

みんなのレビュー

この西洋哲学史の本では古代から近代までを扱っています。自分が西洋哲学史の本を色々と読んだ中でもこの本が一番わかりやすかったです。

細かい解説も載っていて、哲学史の流れを一通りつかむことができました。ただ、キリスト教の知識は別の本で仕入れないと分からないようになっています。古代ギリシアのソフィストたちの時代から、ニーチェまで扱っています。現代思想に入るためには別の書物を読む必要があります。

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ゼロからはじめる! 哲学史見るだけノート

読んでみて

本書は、イラストや図が多用されており、より手軽でライトに哲学を楽しみたいという方に適しています。1人当たり2ページで解説されているので、本書をきっかけに、興味のある思想や哲学者の資料にあたることをおすすめします。

イラストだけでサクッと学べるので、哲学初心者におすすめの本です。

こんな人におすすめ

  • 哲学初心者
  • 哲学を一度手軽に学び、次の本へ繋げたい人

レビュー

う~む、本のタイトル通りに2時間で頭に入れば良いけれど、私には無理でした。気が向いたらチラチラと読み進み、頭に入る入らないは別にして最後まで読み切るのに5か月ほど掛かりました。

イラストが半分ぐらいを占めるとはいえ、ソクラテスだのプラトンだのは、小学校だか中学校だかは忘れましたが古くから習った人名として覚えていますが、古代、中世、近世、近代、現代と時代を追うように記述される中に、知らない人物名が結構多く有り、そしてそれぞれの人物の思想を掻い摘んで説明してあるのを読む度に「へえ~」「へえ~」と感心することしきり。印象に残るのはソクラテスのページのイラストで、ソクラテスがケーキを食べながら同席している人に向かって「さっきから美味しいって言ってますけど美味しいケー
キってなんですか?」「味が良いって何ですか?」「丁度いい甘さってどういうことですか?」・・・・・と矢継ぎ早に質問をぶつけているのを見て笑ってしまいました。

ははは、哲学って面白いですね。

読み進むうちに途中からだんだん難しく感じて来ましたが、とにかく最後まで読みました。哲学者の名前だけでもザアーッと知るには参考になりました。

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中級編

史上最強の哲学入門

読んでみて

本書の素晴らしいところは、難解な表現や概念を用いるのではなく、平易な言葉やイラストで説明されているところです。他の哲学入門書に挑戦し、これまで挫折を繰り返してきた方にとっても、読みやすさとしては本書がダントツでしょう。

哲学者の思想や言葉が、現代風の言葉で表現されているため、純粋に読み物としても楽しむことができるベストセラーの一冊です。

こんな人におすすめ

  • 哲学について知りたい、興味を持ち始めた人
  • これまで哲学入門書を読み、挫折してきた人

みんなのレビュー

控えめにいって最高でした。

哲学の素人である自分も、その全体像を把握することができたし、ダイスキな刃牙要素がふんだんに盛り込まれていて胸熱でした。

刃牙と同様みんなかっこいいですが、あえて言うならレヴィナス先生が最高です。(ちなみに、刃牙では渋川剛気が一押し)

あと、ルソーのエミールは読みたくなりました。

真理を探究し、絶対的な真理が無いことを知り、その中でも真理を探究するさま。古代の哲学者の先進性。中世の宗教の隆盛。など、歴史観の勉強にもなった。

また読みたい一冊!

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上級編

20世紀の思想 マルクスからデリダへ

読んでみて

本書は、現代思想の全体像に特化した哲学入門書で、20世紀を代表する20人の思想を解説しています。マルクスからハイデガー、デリダなどの難解な思想の解説から、その後の思想界の潮流を作った人物にまで幅広く網羅しています。西田幾多郎や丸山真男といった日本人の思想家にまで触れていることもポイントでしょう。

それぞれの思想家に対する筆者独自の解釈や、大胆な意見が本書の見どころです。

レビュー

一見わかりやすく、教科書的な本なのかと思いきや、加藤尚武の毒舌が冴えまくっている。彼によれば、フッサールは厳密性を追い求めたが失敗し、ハイデガーやサルトルは立場を変えて言い訳がましく、西田幾多郎は実のところ大して独自性があるわけでもなく、丸山真男の日本思想史研究はかなり牽強付会なところが多い。それはそれで結構当たっているのは間違いない。20世紀の思想を過度にありがたがる人にはちょうどいい目覚ましになるかもしれない。最終的に20世紀末の科学技術の発展と生や環境の問題が今後の課題だと締めくくられる。

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まとめ

これまで、日本で出版されている哲学・哲学史に関するおすすめ本を5冊、厳選してご紹介してきました。

それぞれの本ごとに、扱っているテーマや視点が異なっていますので、まずは関心のある本や目的に応じた本から順に読んでみてください。

1冊読むごとに、哲学史に対する理解が深まってゆくのを実感できるのではないかと思います。

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