【24年11月最新】幕末の歴史をよく知れるおすすめ本ランキングTOP11

「幕末の流れや出来事を学べるおすすめ本はどれ?」
「初めて幕末を学ぶのにおすすめの書籍を教えて欲しい!」

幕末。それは日本が封建社会から近代社会へと移り変わっていく途上の非常に変化に富んた時代です。

しかしだからこそ、時代の流れや事件に至る経緯などを掴むのに苦労する時代であり、それこそが幕末の奥深さだと思います。今回はそのような魅力あふれる幕末を理解するのに助けになる本をランキング形式で11冊紹介いたします。きっとあなたにぴったりの一冊が見つかるでしょう。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

11位:明治維新とは何だったのか 世界史から考える

読んでみて

小説『幕末史』や『昭和史』の著者半藤一利さんと世界史の本のベストセラー作家、出口治明の対談をまとめた一冊です。

この本ではこれまで私たちが学校で習ったりドラマで扱われる歴史の見方とは全く違う視点の明治維新というものが描かれます。

世界史の中での幕末から明治維新への移り変わりががどのようなものであったのか。またこの時代の日本の移り変わりが世界史にどのように影響するか、また後の時代にどう影響を与えたかなどを詳しく知ることができる非常に広範な知識の詰まった一冊です。

関連知識により幕末がさらに好きになること間違いなしな一冊です。

ユーザーレビュー

博学の二人が、幕末から明治にかけての人物を語りながら、何故、日本の文明開化が上手くいったのかについて説明し、ひいては、第二次世界対戦の敗北への道に繋がっていくことが分かる良書。出口氏曰く、開国・富国・強兵で成功したが、日露戦争後奢って、開国を捨ててしまったのが敗因だと。
現代日本にとって、グローバルな視野を持った人材を育て、登用していく重要さを結論としている。 

Amazon Review

10位:一外交官の見た明治維新

読んでみて

幕末史を大まかに把握している人におすすめしたいのが本書です。佐幕派でも尊王攘夷派でもない、日本人でもない違った視点から幕末史を見るとどんな印象だったのかを知ると、歴史の理解に奥行きが出ます。

アーネスト・サトウは来日時まだ18歳で、外交官ではあったけれども、人間的な興味も大いにあったと思います。そのワクワク感が伝わってくるのも本書の魅力です。幕末の有名な偉人たちが続々と登場してくるので、ドキュメンタリーですがまるでオールスター小説のようです。歴史が好きな人は読んでいて盛り上がるでしょう。

みんなのレビュー

表題通り、一外交官のアーネスト・サトウ氏が幕末の様子を描いた本。当時は攘夷で外国人にとって危険な場所の日本でありながらも、イギリス人目線の日本の様子を本当に興味深く描いている。

サトウ氏の洞察力と観察力の鋭さはさすがだし、幕末時の世界情勢と合わせ、イギリス人目線に変わると同じ歴史でも見方が少し違って見えるのも面白い。外交官目線のもう少しお堅い本かと思って読み始めたら、読みやすくあっという間に読み終えた。

引用元:読書メーター

9位:幕末外交と開国

読んでみて

幕末はペリーの黒船来航から始まります。そんな大事な起点であるにも関わらず、「黒船と大砲で威圧され、弱腰の幕府がそれに屈して条約を結ばされた」というイメージが、私たちは最初から歴史認識として刷り込まれている気がします。

歴史をフラットに見るのはとても難しいことです。しかし、その重要性を本書はとてもよく示してくれています。条約締結の話し合いで、幕府が巧妙な駆け引きを繰り返していたことなどは、眼から鱗という人も多いはずです。当時の老中筆頭阿部正弘は日米和親条約締結後まもなく亡くなりますが、外交交渉による過労死との説があるのも頷けます。

みんなのレビュー

本書は、学校の歴史の授業で学んだ江戸末期の開国の常識を覆し、改めて開国当時の真の我が国の実情を教示してくれる画期的な一冊です。私たちは、黒船の軍事的圧力に屈して、不平等な条約を強いられたと信じ込んでいますが、実は、日米和親条約は一門の大砲も火を噴かず、平和的な交渉によって結ばれた世界でも稀有な条約であると著者は言います。

そして、そこには、江戸幕府の高い外交能力と平和的交渉があったと言います。私たちが知らない近代の歴史を、著者が膨大な史料を読み返し、その真実の姿を私たち読者に伝えてくれる貴重な書です!

引用元:honto

8位:明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト

読んでみて

歴史が勝者によって作られるというのはもはや周知の事実かもしれません。

それがもし現政権が革命政府によって作られた政府であるならなおさらのことだと思います。

この本はあえてそのようなタブーにメスを入れた作品です。

新政府の中心的な藩となった長州藩や薩摩藩。しかしその藩士の中には田中新兵衛や中村半次郎のように幕末の四大人斬りに名を連ねる暗殺者を抱える藩でもあります。

さらに後の総理大臣となる伊藤博文や、多くの長州藩士に影響を与える吉田松陰らも同書はテロリスト集団に過ぎないと評する一方でその一方でこれまで非難されることの多かった幕閣や諸大名に対しても言及し、果たして会津藩に対してあれほど苛烈に断罪する必要があったのかと述べています。

このよう勝者(=権力者)が解釈した歴史だけでなく、勝者によって追われた人びとから見た歴史をも検証されている幕末・維新の世界観の一変する作品間違いなしの一冊です。

ユーザーレビュー

本書は「明治維新」の実像を確かな史実を元に検証したものであり、膜末から明治に「日本開国に貢献した偉人」達の憎むべき姿が暴かれている。テロリスト吉田松陰とその薫陶を受けた長州テロリスト、彼らに担がれ、暗躍した下級公家の暴挙が余すところなく書かれている。実に面白い本であるが、面白いだけでは済まない、スゴイ本だ。

Amazon Review

7位:維新の悪人たち 「明治維新」は「フリーメイソン革命」だ!

読んでみて

皆さんは陰謀論はお好きでしょうか。

私は好きです。フリー・メイソンやケネディ暗殺CIA黒幕説などなど。

しかしこの本は確かに資料的な裏付けや歴史の流れなどを加味しつつ、どのようにフリーメイソンと関連していったのかや、天皇のすり替えが行われた可能性などの書かれた本です。

やはりこれもまた幕末好きな方にはぜひ読んでいただきたい本です。

ユーザーレビュー

実に面白い本だった。
睦仁天皇の性格や体格を考慮すると、明治天皇がすり替えられた可能性はかなり高い。
すり替わったとされる大室寅之祐が本当に南朝の系統を継ぐものなのか自分にはわからない。
ただ、明治天皇がすり替わり、尚且つ外国勢力が裏で暗躍していたことが問題なのだ。
初代内閣総理大臣の伊藤博文は、孝明天皇殺しの下忍テロリスト。
外国勢力が裏で日本を支配し、ならず者が総理大臣なのは今も変わらない。

歴史で習った明治天皇は現人神とかいって神格化されていた。
写真がたった2枚しかないのは、すり替えがばれるからなのだな。
やむを得ず公の場に出るときは、顔を真っ白に化粧して、眉毛を上に書いていた、って志村けんのバカ殿かよ!

たびたび引用している加治将一氏は、この”すりかえ”について、「深入りしたくない弱虫は、『見ざる、聞かざる、
しゃべらざる』を貫く事を勧める。それ以外の人は、国の成り立ちを見つめ直していただきたい」と述べているそうだ。令和の時代が始まるにあたり、弱虫以外は読んでおきたい本である。 

うすうすは感づいてはいたが・・・

Amazon Review

6位:幕末史

読んでみて

幕末から明治維新にかけては、あらゆる人のトライ&エラーが詰まった時代だと思っています。皆がそれぞれの立場から何が正解なのかを模索していました。そのために衝突も多く、20代半ばで命を落とした志士も少なくなかったですし、考えを180度変えて活動を続けた者もたくさんいました。

この本は権力闘争を軸に、そうしたあらゆる立場の志士たちを紹介しながら歴史を紐解いていきます。今は「偉人」と呼ばれている人たちも、当時は悩みながら生きていたことがわかり、歴史が ” 生きた ” ものとして実感できます。学生の頃に勉強した幕末の歴史をもう一度知りたいといった人には恰好の一冊です。

みんなのレビュー

ペリー来航から西南戦争までの四半世紀を講義した記録。さすが、半藤さん、いろいろなエピソードを交え史実に忠実に、ときに私見を交えて面白おかしく話を進めます。 半藤さんの本はそれなりに読んでいるので、反薩長史観も慣れて来ました。
一会桑、幕末三舟、参議たちと、わずか四半世紀の間に主役がコロコロと変わり、80年代は、伊藤、山形の時代になったと。近代国家建設までは、どの国も動乱を伴うのがよくわかりました。今は、整然と当然のように語られる歴史的事実の一つ一つが試行錯誤の危うさを孕んでいることも。

引用元:読書メーター

5位:龍馬史

読んでみて

幕末史を知るには、まずはその時代を生きた人物にスポットを当てて学ぶという方法がおすすめです。幕末の有名人といえば坂本龍馬ですが、この本はフィクションでイメージが先行しがちな坂本龍馬の姿を、史料から丹念に炙り出し、紹介しています。坂本龍馬の人生を辿りながら、幕末の政局の流れも掴めます。

歴史番組でもお馴染みの著者・磯田道史は、何よりもまず史料を重視し、その上で絶妙なバランスで自分の解釈も取り入れつつ、キャッチーな表現で説明してくれるので、歴史初心者にもわかりやすいです。坂本龍馬を主人公にした小説ばかり読んでいた人にも、本書で歴史学上の坂本龍馬を知って欲しいと思います。

みんなのレビュー

坂本龍馬の手紙や、歴史資料を分析し、分析結果を説明し、幕末を理解させてくれた作品。「司馬遼太郎の龍馬がゆく」や「大河・長編ドラマ」のような情緒的な内容を全否定ではなく、フィクション部分を丁寧に補足・反論し、優しく説明してくれ、素晴らしい。

最大の見どころは、安っぽい龍馬暗殺陰謀説への反論であろう。著者の学者としての矜持を感じる。調査研究の甘い視点を活字にするな!という著者の心意気を読めたのは、私だけでないはず。

引用元:honto

4位:逆説の日本史 19 幕末年代史編2 井伊直弼と尊王攘夷の謎

読んでみて

ちょっと慣れてきた方に読んでいただきたい一冊です。

井沢元彦先生のこの逆説の日本史シリーズはどれも膨大な資料で裏打ちされつつも、歴史的な事実を先入観や一般常識などを抜きに客観的に捉えていくというのが特色かつ魅力があり、この本もその井沢節とも言える流れを汲む本です。

そういう特色もあって、これまでの比較的初心者向きな本とは対照的に、ある程度幕末の基礎知識がある人が読むと楽しめ本だと思います。

ユーザーレビュー

毎号発見の数々 2016年9月6日

孝明天皇が勝手に開国した幕府に怒ったのは、単なる外国人嫌いという見解がいかに浅いものだったかが納得できます。
神道の総元締めである宗主としての天皇という宗教的な側面が、井沢さんの指摘の通り歴史界には欠けていますね。
実際に異人が上陸したことでコレラが流行したことは事実ですし、開国せざるを得なかった幕府の立場も順序立てて理解できます。

幕末史というのは数年のあいだにめまぐるしく政局が動き、頭の中にまとめるのが難しい時期です。
幕末年代史編を通して読むとすっきり整理できます。 

シリーズもので購入しています

Amazon Review

3位:幕末・維新のすべてがわかる本

読んでみて

初心者さんに是非オススメしたい一冊です。

皆さんが幕末に興味を持つきっかけとなったときのことを思い出されてみてください。おそらく誰か有名な人物や団体が好きになってそこから入って行かれたのではないでしょうか。

ある人は坂本龍馬かもしれませんしある人は新撰組かもしれません。

しかしなかなか一人の人物や団体を追っていくだけで理解できるほど単純な時代ではないというのが幕末という時代の特色と言えるでしょう。

そんな方におすすめしたい一冊です。これ一冊で幕末の著名人の思想、各藩の思想、またそれらがどう交錯していくのかを理解するのが非常に重要です。

それが分かっていないとなぜ薩摩と長州が同盟したのか、なぜその仲立ちが坂本龍馬なのか、なぜ井伊直弼は殺されたのかなどということも理解するのは難しいかもしれません。

ユーザーレビュー

2位:幕末入門

読んでみて

幕末の分かり難さは、同じ藩でも時期によって立場が変わるところにも要因があると思います。本書は幕末の主要な役割を果たす藩に焦点を当て、それぞれの藩について幕末の状況を説明しているので、知識が整理できてわかりやすいです。

また、幕末の話となるとどうしても薩長が正しく、敗者となった幕府側の藩は間違っていたというように捉えられがちですが、会津藩に関する作品を多く手掛けている著者なので、佐幕派について公平に見ている点も、とても良かったです。

みんなのレビュー

歴史に詳しくない者にとって、とてもわかり易い一冊です!例えば「攘夷」だの「佐幕」だの何となくわかっているような気がしているだけで、結構曖昧なことも明瞭に説明されていて親切。

歴史資料からの抜粋でも、わかりやすいよう現代語訳してくれているのでありがたい。まさに『入門』とあるように、幕末初心者にはおススメの一冊です。

引用元: honto

1位:陽だまりの樹

読んでみて

第29回小学館漫画賞青年一般部門を受賞した本作は、アニメにドラマなど数々のメディアミックスもされている手塚治虫の傑作漫画です。全8巻で、幕末の日本を描いています。幕末史を知るのに読み物としても楽しく、おすすめの作品です。

新型コロナウイルスの感染拡大で、幕末に流行したコレラについても注目が集まっています。この作品では、登場する手塚治虫の曽祖父が医師であることから、幕末の騒乱の中で流行したコレラへの対応が描かれており、そういう意味でも、今読むとリアルな歴史漫画です。

みんなのレビュー

手塚治虫が、幕末という時代背景を用いながら、自分の先祖である人物を描いた作品。
医者であった先祖とその周辺を描くだけでなく、先祖の親友である架空の武士を登場させることで、幕末の歴史の流れに必然的に巻き込まれる先祖の姿を見事に描いている。
大河ドラマのような作品。

引用元: honto

まとめ

いかがでしたでしょうか?幕末の歴史に関する書籍を紹介しました。

どの本を買えば良いか分からなかったら、1冊目で紹介した「幕末・維新の全てがわかる本」を手にとってみてはいかがでしょうか。

情報量も豊富で、読みやすく包括的に学べると思います。以上、幕末史の書籍をまとめました。

コメントを残す