ロアルドダールのおすすめ本・小説6選【代表作品から短編集、児童文学まで】

「ロアルドダールの作品でなにか面白いものはないのかな?」
「ロアルドダールという作家はどんな作品を書いているんだろう?」

ロアルドダールは、イギリスの作家で、児童文学や短編作品、007シリーズの脚本家としても活躍した人物です。彼の作品には映画化されたものも多く、日本でも「チャーリーとチョコレート工場」が有名です。

スタジオジブリの宮崎駿も、ダールのファンで「紅の豚」「風立ちぬ」にダール作品のオマージュを入れていました。

ダールの作品は独特の風刺やブラックジョークが魅力ですが、初めて読む人には少しとっつきにくいかもしれません。そういった人のために、誰でも楽しめる代表作や児童文学、短編といったカテゴリーでおすすめのダール作品を紹介します。

おすすめ代表作品

チョコレート工場の秘密

読んでみて

不思議なチョコレート工場を舞台にしたダールの代表作。「チャーリーとチョコレート工場」のタイトルで映画化されています。ダールの名前を知らないけれど、この作品は知っているという人も多いのではないでしょうか。

ウィリー・ワンカの世界一のチョコレート工場への招待状を手にしたチャーリーたち5人の少年少女の奇想天外な工場見学を描いたユーモアあふれる作品です。絵本なのですぐに読めますし、大人も子供も楽しむことのできるおすすめの名作です。映画とはストーリーが少し違うので、映画を見たという人もぜひ原作を読んでみてください。

みんなのレビュー

ブラックユーモアがたっぷりきいた奇想天外なチョコレート工場の物語。翻訳も巧みだと思ったけど、言葉遊びや英語ならではの韻を本当に楽しむには、やはりがんばって原書で読みなおす必要があるのかも。

読書メーター

おばけ桃が行く

読んでみて

大きな桃に乗った少年の冒険を描くロアルドダール本の児童向け作品。「ジャイアントピーチ」というタイトルで映画化されています。両親をなくし、意地悪な叔母に引き取られたジェイムズ少年は、ある日、庭の桃の木に実った巨大な桃とその中に住む7匹の虫たちとともに冒険に旅に出かけます。

奇抜なストーリーに、ブラックなユーモアが散りばめられたダールらしい作品。大人も子供も楽しむことのできるおすすめの1冊です。

みんなのレビュー

ちょっと疲れたので荒無稽なものを読もうかと。叔母たちに虐待されているジェイムズ君。魔法で巨大に実った桃の中に入り込むと、個性豊かな虫けらたちが7匹。もうそこからは凄まじい勢いで、桃も物語も転がっていく。このナンセンスさ。キャラ立ちした「登場虫物」たちや、今ならラップにでもなりそうな大げさで悪態満載な定型詩は、ディズニー映画にでもなりそうで意外と懐かしさを感じる。キャラとの対談風の訳者あとがきもよかった。柳瀬さんすごいなあ。他の訳者さんのダール作品も読んでみよう。

読書メーター

短編

キス・キス

読んでみて

ダールの短編集で11編が収録されています。ダールは、児童文学のほかに短編作家としても有名です。ダール作品を表すものとしてよくいわれるのが、奇妙な味という言葉。読んだ後に残る独特な後味の悪さがこう呼ばれます。

幼い頃からベジタリアンとして育てられたレキシントンが初めて味わった豚肉の秘密を知るために缶詰工場へ向かう「豚」や偶然立ち寄った宿屋の秘密を描いた「女主人」など、ミステリアスな雰囲気の漂う作品がたくさんあります。ダールの世界にどっぷりと浸ることのできるおすすめの1冊です。

みんなのレビュー

短編集。どの話も最後には驚きがあり、楽しく読めた。「天国への道」など、実際映像化された作品もある様に、映画として観てもおもしろそうだと感じた。他にも短編集を出しているので、そちらも読んでみたい。「牧師の愉しみ」「ミセスビクスビーと大佐のコート」の話が好きだった。

読書メーター

あなたに似た人

読んでみて

短編15編が収録されたダールの短編集。晩餐会で主の娘を賭けてワインの生産地をあてるゲームをする「味」や、夫を殺害した妻の凶器隠滅が驚きの結末に結びつく「おとなしい凶器」など、皮肉やブラックジョークをふんだんに散りばめた後味の悪い、ダールらしい作品を楽しむことができます。

ダールの短編集のなかでも特に有名なものなので、ダールを初めて読むという人の最初の1冊としてもおすすめです。

みんなのレビュー

ダールの作品は初めて。11の短篇すべて胸が悪くなるようないや~な登場人物ばかりで、ラストもぞわっとするのに、なぜか引き込まれた。『あなたに似た人』という全篇を通したタイトルはとてもシニカル。1篇ごとに、あんたに似ている!と、自分に突き付けられているようで、ちょっと怯む。

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児童文学

こちらゆかいな窓ふき会社

読んでみて

キリン、ペリカン、サルの3匹と一緒に窓ふき会社をやることになった少年のお話。近所の空き家にある日、奇妙な窓ふき会社がなり、中には3匹の動物が。興味をもった主人公は彼らを手伝うことにし、貴族の屋敷で事件に巻き込まれることになります。

ユーモアあふれる楽しい作品で、最後はちょっと感動する場面もあります。ダールの作品は基本的にブラックな笑いが特徴ですが、本作は、毒が少な目でダール作品を初めて読むという子供にもおすすめです。

みんなのレビュー

ホッコリ愉快なお話でした♡みんな各々の得意分野を発揮して協力し合い何かが生まれる。そんなことが実際できたら動物さん達は最強ですね。うちもお願いしてもらって 窓ふき隊の様子を見ていたいです。面白お菓子がいっぱいでてきて、途中からチャリチョコのサントラが流れていました。私も大好物があると元気になります。イラストも可愛♡

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マチルダは小さな大天才

読んでみて

天才少女マチルダが、子供をいじめる女校長をはじめ、横暴な大人たちに知恵を武器にして立ち向かう痛快な仕返し物語です。「マチルダ」のタイトルで映画化もされています。

3歳で文字が読めるようになり、4歳で様々な文学作品を読みこなすマチルダですが、周りの大人たちは彼女のことを逆に邪魔者扱いしてきます。理不尽な大人に立ち向かうマチルダの姿は、読む人を勇気づけてくれます。スカッとする内容で、大人も子供も楽しめるおすすめな1冊です。

みんなのレビュー

なんて素敵な物語なんでしょう♡ 子ども向けですが、大人も楽しめる、ユーモアと勇気がたくさん詰まった素晴らしい作品ですね❀.(´◡`)❀. 主人公のマチルダとその教師であるミス・ハニーの友情に心を打たれました。またミス・ハニーの家や庭に、わたしもマチルダとともに夢を膨らませました♡ そして著者ロアルトダールの読書することの大切さや教育への思いが熱く伝わってきて、母親目線でも楽しむことができ、とても充実した読書となりました♡ 何度も読み返したい作品です(ღ˘ㅂ˘ღ)

読書メーター

まとめ

ロアルドダールの作品は、皮肉やブラックユーモアが魅力ですが、初めての人にはおもしろさがちょっと分かりづらいところもあるかもしれません。

最初は読みやすい児童文学からはじめて、次に大人向けの短編集を読んでみるといいでしょう。映画化されているものも多いので、最初に映画をみてみるのもいいかもしれません。

ダールに興味をもった方は、ぜひここで紹介した書籍を参考にしてみてください。以上、ロアルドダールに関する本のまとめでした。

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