「内館牧子のドラマが見たくなるおすすめ本は?」
「脚本家内館牧子をもっと知りたい!」
この記事を見ているあなたは、このように思っているのではないでしょうか?
内館牧子はドラマの脚本家としてだけではなく、色んなジャンルの書籍を執筆されています。そこで今回は、その中でも映像化作品と新書・エッセイから、おすすめの作品を紹介していきます。
終わった人
読んでみて
この本は、2018年に舘ひろし主演で映画化。定年後の人生をどのように送るのか?について書かれています。
「終わった」と位置づけられても、実際、人生はまだまだ続くのに諦めきれない…そんな男性の悲哀や葛藤が詰め込まれています。
定年して仕事から離れても、何か次の生きがいを探してしまいがちです。自分が好きなことをすればいいのにと思うのですが、それさえ解らず色んなことに挑戦しては挫折。悲喜こもごもで、妻や娘のセリフに共感するものが多い作品となっています。
十二単衣を着た悪魔
読んでみて
この本は、伊藤健太郎主演で2020年11月6日公開予定。現代の青年が『源氏物語』の世界に突然入り込んでしまうという、かなり突飛な展開になっています。
主人公と一宮のコンプレックスが重なっている部分があり、とても興味深い作品です。
また、源氏の天敵である、弘徽殿女御がフォーカスされています。今までの源氏を題材とした作品ではプライドが高く、意地悪な弘徽殿女御のイメージがありますが、「十二単衣を着た悪魔」では180度とまではいかないまでもそのイメージが変わります。
女はみんな可愛い生き物なのだと感じることができる一冊です。
みんなのレビュー
すぐ死ぬんだから
読んでみて
この本は、三田佳子主演で2020年8月23日ドラマ放送開始。78歳の女性が主人公で、実年齢に負けず若々しく生きようとする姿は非常にカッコよく、見習いたい部分ですね。
自分に置き換えても、身なりを整えて、少しでも若く元気に生きたいと思ってしまいます。
しかし、実際には何にもしないままで「すぐ死ぬんだから」と手を抜いてる人と同じかもしれません。
たまには白髪でも染めて、街にでも繰り出してみようかなと思わせてくれる作品です。
みんなのレビュー
エイジハラスメント
読んでみて
この本は、武井咲主演で2015年にドラマ化されました。「エイジハラスメント」という言葉を見ても、はじめはピンときませんでしたが、内容を読み進めると身近に実感することばかりで驚かされます。
こんなにも女性は年齢のことで気に病むのだなと頬杖つきながら気づかされました。
読み手の問題もあるのでしょうが、男性が何気なく口にする言葉や「おばさん」と言われることに、きっと思いの外、傷つくのです。主人公の年齢をとうに過ぎても、「おばさん」とはまだ言われたくないと思ってしまいますね。
みんなのレビュー
カネを積まれても使いたくない日本語
読んでみて
正しい日本語をどれだけ理解しているのかと、自分でも自信がありません。普段、何となく聞き流したり、口にしたりしていることのほとんどが間違えていてビックリします。
この「カネを積まれても使いたくない日本語」では、家庭または学校生活で身についたものは何だったのだろうと今にして考えさせられる一冊です。
私自身、「〜させて頂く」「マジ・ヤバい」などは頻繁に使ってしまっています。自分が普段使っている日本語がどれだけ間違っているのか、見直すいいきっかけになりますよ。
みんなのレビュー
牧子、還暦過ぎてチューボーに入る
読んでみて
脚本家や作家という人たちは美味しいものを食べたり、飲んだりしているのだろうと、一般人でも思います。しかし、それが原因で大病すると、人間は変われるのです。
確かに健康診断でD判定が出ると恐いですよね。ましてや生死の境を2週間も彷徨えば、それまで自炊してたことがなくてもキッチンに入って自炊しようか、という気持ちはになるのは理解できます。
きっと他人事ではありません。仕事も美食もほどほどが一番だと考えさせられます。
まとめ
いかがでしたか?内館牧子さんの比較的近年の作品を6冊ご紹介しました。
人気脚本家だけに映像化されているものが多く、書籍だけではなくドラマや映画も一緒に見て、内容の違いを探すのも面白いかもしれません。
いつまでも辛辣かつ愛らしい作品を。女性だけではなく、多くの男性にも読んで欲しいです。