「仏教について手軽に知りたい!」
「でも、仏教の漫画って面白いの・・・?」
こう感じたことがある人は多いでしょう。日本には昔からあるのに、詳しいことはわからない人が多い仏教ですが、漫画の力を借りれば手軽に理解を深めることができます。
仏教に関する作品は数多くありますが、今回はまったく仏教のことがわからない初心者の方も楽しめるように、
- 初心者向け
- 中級者向け
- 上級者向け
の3つに分けて作品を紹介していきます。仏教の漫画は夢中になれるほど面白いですから、心配は要りません。すべて読み終わる頃には、仏教に関する気持ちが今までとは違っているはずです。
仏教初心者におすすめ!仏教の世界観がわかる名作
ブッダ 手塚治虫
読んでみて
仏教を開いた釈迦(ゴータマ・シッダールタ)の生涯を手塚治虫さんが1つの作品にまとめたものです。
創作が付け加えられているため、この作品を批判している人も多いようですが、読めばなぜ1人の人間が宗教を開いたのかがよくわかります。
なぜ人は辛い思いをしながら生きなくてはならないのか、という疑問を誰でも必ず感じることでしょう。これを釈迦も感じ、解明するためにあがきながら修行をする姿が作品に描かれています。
きっと釈迦のことを1人の人間として身近に感じられるし、仏教の世界に入りやすくなると思います。
みんなのレビュー
ずっと読みたいと思っていたので、読了して満足しています。著者が言っておられるところでは、仏典にはない創作も多く挿入されているとのことですが表現したかったこと本質的なこと(宇宙的な真理、生と死)は仏典と何ら変わらないのではないかと感じました。人間が生きる中で、如何にたくさんの命に支えられているのか感謝しなければならないと、今さらながら思います。
読書メーター
阿・吽 おかざき真里
読んでみて
真言宗の開祖・空海と天台宗の開祖・最澄の物語です。
今よりもずっと生きることが厳しかった時代に、宗教を求めずにはいられなかった人々の姿がリアルに描かれていて、読んでいると怖くなるほどの迫力があります。
その迫力に惹かれてきっと読むのを止められないはずです。そして読み終わった後には、仏教が今もなお私たちとともに存在している理由がわかる作品となっています。
平和な今の境遇に感謝したくなるとともに、仏教について、そしてそれに関わる人間について一度きちんと考えたくなりますよ。
みんなのレビュー
有名な信長の比叡山延暦寺焼き討ちから始まる、最澄と空海の物語。医療も衛生も農業技術もほとんどない時代、人がすがるのはやはり神、仏。宗教の力が今からは考えられないほど強かった時代に宗教人としてどう生きていくのか、お話の重さが絵の書き込みの凄さに比例していて、何か何度も読み返す気になれないほど濃い作品。
読書メーター
もっと知りたい中級者におすすめ!仏教の今がわかる作品
病室で念仏を唱えないでください こやす珠世
読んでみて
救急病院に勤務する松本照円は緊急医であるとともに僧侶でもあります。
その存在は縁起が悪いと患者さんたちには評判が芳しくありませんが、仏の教えがケガや病とともに生きる人に役に立つと信じて、職務に励む照円の姿が描かれています。
医学の発展により命はコントロールできる、と思っているようなところが今の私たちにはあります。ですから入院することになると、心が落ち込み、辛い思いをすることになります。
この作品を読んでいると、そんなときに仏教が役に立つのは本当だと感じられます。これからの仏教の行方が見えてくるような気がしました。
みんなのレビュー
作者、一体何者なんだ。医療面でも仏教面でも意外と本格派で驚いた。医療、特に終末医療に関しては宗教が果たせる役割は少なくないと思うけど、まあ、日本においては宗教というだけで苦手意識を持たれることもあるし、それを差し引いても仏教はあまりにも難解。真面目に読んでいてもわからないのに聞きたくもないのに口頭で聞かされてもわかるわけがない。今後、仏教と医療というテーマをどういう描き方をしていくのか楽しみ。
読書メーター
坊主DAYS 杜康潤
読んでみて
作者の実家が臨済宗のお寺ということで、跡を継いだお兄さんの修行時代の話などが中心に描かれているコミックエッセイです。
家族という身近な目線で描かれているので、お寺に親しみが持てるようになります。そして、現在のお寺ではどんな暮らしをしているのか、意外に知らなかったなと気付かされます。
また、知っているといつかは役に立ちそうな、お葬式のマナーなどについてもわかりやすく説明されています。どんな人でも必ず死は訪れますから、お寺(すなわち仏教)のお世話になるわけです。この本を読んでおいて損はないと思います。
みんなのレビュー
日常生活で結構身近な存在だけど、あんまりよく知らない世界であるお坊さんの生活が赤裸々に描かれていて面白かった。読んで最初に思ったのがこんなに厳しい世界なのか…と驚愕。まず、本当に修業があることに驚き。てっきり、今はもうないのかと…本の中で杜康先生が人生に疲れたら出家するしか…は確かに無理だなと思った。後は、時代の移ろいに合わせて変化していることを見て、どんな世界でもずっと変わらない世界はなくて、結局どの世界でも日々精一杯生きていくしかないんだな~とふと考えさせられた。
読書メーター
仏教の世界を楽しみたい!上級者におすすめの作品
聖☆おにいさん 中村光
読んでみて
釈迦(この作品ではブッダと呼ばれている)とイエス・キリストが現代の立川で共同生活を送るという、一見奇想天外な物語です。
軽いタッチで描かれていて気負わずに読める作品ですが、読んでいるうちに現代の日本の宗教事情(結婚式はキリスト教、葬式は仏教)をよく表しているように感じられてきます。
登場人物としてブッダの関係者だけでなく、キリスト教からも天使や十二使徒などが登場します。ちゃんと読むと、仏教だけでなくキリスト教にも詳しくなれそうです。
たまには気楽な気持ちで、宗教の世界で遊んでみましょう。
みんなのレビュー
前に一度読んだけど、久々に読んだらやっぱり面白い。世界のスーパーカリスマ2人が日本の下町でちまちま仲良く暮らしてるのが微笑ましく、長い付き合いのはずなのに彼らをあまり理解できていない(理解する気がない?)天界の関係者たちの外した言動がたまりません。特に梵天とウリエル。カンダタが可愛い。マーラも可愛いな~。あまり詳しくない私でも知ってる程度の逸話を上手く使ってて面白いです。ブッダのかけ声「南無三!」がツボです。
読書メーター
火の鳥 手塚治虫
読んでみて
火の鳥、それは人間と地球の歴史を見守る不老不死の存在です。その血を飲めば人間も不老不死の体を手に入れることができるために、多くの争いが起こります。
この作品は実際に仏教をテーマにしているわけではありませんが、人間が向き合わなくてはならない辛い現実(命には限りがあること)を描いているために、仏教の世界が感じられました。
人間が辛い現実から逃れるためには火の鳥の血が必要なのか、だんだん疑問に感じる人もいることでしょう。もっと他のことが必要なのだとわかったとき、私たちは仏教を受け入れるのかもしれません。
みんなのレビュー
人間は古来から、①永遠の命を得ようとした、②愛する人の命を永らえさせようと願った、という原則を第2部 未来編に繋げるために記載。 赤ちゃんが溶岩に落ちるところ、閉じ込められて餓死させてしまうところ、それに対してまた産むしかない、というセリフからは「人間も動物である。動物の運命は残酷である、それは人間も同じである」ことを思い出させようとする作者の意図が読み取れる。豊かな社会に生きる我々が忘れてはならない、黎明編のメッセージ。
読書メーター
まとめ
今回は仏教についてよくわかりたい人のために、おすすめの漫画作品を3つに分けて紹介しました。
- 初心者向け(仏教がどんなものかわからない人におすすめ)
- 中級者向け(仏教を現在の生活に生かしたい人におすすめ)
- 上級者向け(仏教の世界で自由に遊べるようになるのが目標の人におすすめ)
大変なことが多い現在の世の中、仏教を理解したいと思っている人は多いはずです。
とっつきにくい印象が強い仏教ですが、漫画の力を借りることですんなりと入り込めます。きっと私たちの心を守ってくれますよ。
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