小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

北条早雲をよく知れるおすすめ本6選【伝記から解説書、小説や漫画まで】

「北条早雲って、有名な武将だけど、どんな人物だったんだろう?」
「北条早雲について詳しく知りたいんだけど、おすすめの本はないのかな?」

北条早雲は、関東を支配した戦国大名・北条家の始祖となった人物で、戦国大名の草分けともいわれます。かつては、一介の浪人から戦国大名にまで上り詰めた下剋上の典型例とされていましたが、近年の研究で、室町幕府の要職を務めた伊勢氏の出身であることがわかり、この説は否定されています。

それでも、早雲が伊豆の攻略や小田原城を奪って本拠地にするなど北条氏の基礎を築き、関東が戦国時代を迎えるきっかけになった重要人物であることには変わりありません。しかし知名度に対して、早雲を扱った本は数が少なく、初心者にはどれを読めばいいのか分かりづらいかもしれません。

ここでは、北条早雲について学べる本を伝記、解説書、小説、漫画などにわけて紹介していきます。

伝記

北条早雲: 新しい時代の扉を押し開けた人

読んでみて

歴史の教科書で有名な山川出版社から出ている、日本の歴史をワンテーマに沿って解説したシリーズの1冊。早雲の生涯と業績が100ページほどの本にコンパクトにまとめられていて、解説は簡潔でとても分かりやすく書かれています。

早雲について興味をもった初心者はもちろん、早雲についてある程度知っている人でも、知識の確認や整理をするために持っておいて損のない本です。関連書籍の少ない早雲の貴重な基礎的な本としておすすめの1冊です。

みんなのレビュー

北条早雲のコンパクトな評伝。幕府奉公人が出自で、関東では外来者だった早雲だが、地震や津波といった天災を奇禍として、伊豆・相模に進出したいったのではないかという点は面白かった。また早雲自身の他に重臣層にも京下りの「外来者」が多く、それ故にしがらみを排して百姓を検地などで直接把握する体制が築けたとするのも興味深い。百姓との向き合い方を評価に入れるのが、著者らしいと感じる。

読書メーター

戦国北条記 (PHP文芸文庫)

読んでみて

合戦と外交という戦国時代で重要な2つの観点をもとに、北条氏の興亡を描いたノンフィクションです。早雲が礎を築いた北条家のその後の歴史にも興味がある方にはこちらがおすすめ。

著者の手によりドラマチックな物語になっているので、初心者でも読みやすいです。最新の研究成果が盛り込まれマニアックな知識も知れるので、戦国時代に詳しい人でも楽しめるでしょう。

戦国大名北条氏に興味がある人は、まずこの本を手に取ってみてください。

みんなのレビュー

戦国時代の歴史小説を多く手掛けてきた著者が、伊勢盛時(早雲庵宗瑞)から始まる後北条五代100年の外交や軍事戦略を描き出すノンフィクション。関東の戦国史は様々な勢力が絡み合い複雑で分かりにくいが、応仁の乱から書き起こし秀吉の小田原征伐まで、後北条氏を視点の中心に据えることで流れがわかりやすかった。まえがきにもあるように軍事面に重点を置いているので、「万民哀憐、百姓尽礼」の領国統治や、家督争いがなかった一族の団結力について更に知りたくなった。

読書メーター

解説書・研究書

戦国北条氏五代 (中世武士選書)

読んでみて

大河ドラマ「真田丸」の時代考証も務めた北条史研究の第一人者による、北条家全体を扱った解説書です。北条氏は早雲の死後も隆盛し、約100年にわたって戦国大名として関東地方を支配しました。

この本では、早雲による伊豆攻めから豊臣秀吉との小田原合戦までを扱っており、北条氏の歴史を学ぶことができます。学者による著作のため、少し難しいところもありますが、最新研究にも基づいて北条氏を解説しているおすすめの通史です。

みんなのレビュー

★★★★☆わずか250ページ程度の本ながら、比較的詳しく小田原北条5代について書かれている。早雲から氏直までの5人の当主それぞれバランスよく書かれているし、小田原征伐後のその後の北条氏と家臣団がどうなったか書かれてあったのも良い。個人的な見解で言えば、氏綱・氏康の2人(特に氏綱)が小田原北条の基礎を作ったのかなと思う。またこの2人の時代が一番良かったのかもしれない。氏政は決して暗愚とは思わないが、北条氏自体が大きくなりすぎたのと、組織が硬直してきたこと、さらに時代がとても難しい時だったのが不幸だった。

読書メーター

大いなる謎 北条早雲への旅─人生の真実とゆかりの地をたずねて

読んでみて

人気の歴史小説家として活躍する著者が、早雲ゆかりの地を巡りながら、その生き様と謎に迫っていく本です。早雲ゆかりの場所へ出かけるためのガイドブックとしても役立つ1冊。

幼少期の実像から、如何にして戦国大名になっていったかなど、早雲の生涯にまつわるテーマごとに旧説と新説を一つ一つ検証していくことで新しい早雲像を描き出します。早雲の生涯を分かりやすく解説している上だけでなく、多様な説や見解を知ることができるためおすすめです。

みんなのレビュー

泉秀樹先生の確かな筆で、小田原北条氏創業者である北条早雲こと伊勢宗瑞の生涯と数々の事績を辿る一冊。荒唐無稽な一介の素浪人による国盗りなどあろうはずもなく、室町幕府要職を務める名家の出であり、動乱の時代に持ち前の器量と家柄のアドバンテージを利用して世に出るべくして出た人物だったことがよく分かる。引用される古文書の文章の直後にその現代語訳を付けてくれて大変読みやすく、また挿入されるコラムは生誕地を始め現代に残る彼の足跡やゆかりの場所を踏査した紀行文も楽しい、躍動的な人物伝である。

読書メーター

小説

北条早雲(中公文庫)

読んでみて

北条早雲を主人公に幼少期から戦国大名として名を上げていく姿を描した小説です。室町幕府の役人に過ぎなかった早雲が、戦国大名になり北条家の基礎を築いていく様子は、まるで大河ドラマのようで読みごたえがあります。

最新の研究をもとにしつつフィクションも織り交ぜ、独自の早雲像を描き出しています。当時の農民の生活など時代描写は細かいところまできっちりとしていながら、ところどころに少年漫画のような熱い展開もあって、まるで冒険小説を読んでいるようなワクワク感があります。

史実の早雲とは少し異なっている部分もありますが、難しい歴史書よりも面白い小説が読みたい方にぜひおすすめしたい本です。

みんなのレビュー

いやぁ、面白いですね。 この時代の歴史小説は、ほとんどないので、雰囲気だけでも、勉強になりますが、話の展開も、ちょっとジャンプ風で良い感じです。(ほとんどが創作だとは思いますが) 作者の力量がわかります。おすすめです。

読書メーター

戦国人物伝 北条早雲 (コミック版日本の歴史)

読んでみて

日本の歴史を学べるコミックシリーズの1冊。各巻ごとに戦国時代の人物を扱っているなかの北条早雲の巻で、戦国大名の先駆けとなった早雲の人生を漫画で分かりやすく学ぶことができます。

子供時代の早雲が経験した応仁の乱、戦国大名への道を拓いた伊豆攻めや小田原への進出など、重要なエピソードがバランスよく描かれています。漫画なので読みやすいですし、北条早雲に興味をもった初心者がはじめに手にとる1冊としておすすめです。

みんなのレビュー

北条早雲の本は何冊も読んでいますが、茶々丸や三浦氏の居城や韮山城のイラストを初めて目にして、自分の想像とかけ離れた城構えに驚きました。たまにはコミック版で読むのもいいもんだ。

読書メーター

まとめ

一介の浪人から下剋上によって戦国大名にまで成り上がった戦国時代の典型のような人物という早雲像は、すでに過去のものとなり、歴史のロマンが否定されてしまったようで残念な気になります。

ですが、北条氏が戦国大名の走りとなった一族であることと基礎を築いた早雲の功績が変わることはありません。北条早雲は今でも戦国史の重要人物なのです。

ぜひ、ここで紹介した本を参考に、早雲と北条氏についての知識を深めてみてください。以上、北条早雲に関する本のまとめでした。

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