小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊

聖徳太子をよく知れるおすすめ本12選【入門から上級まで】

聖徳太子って何をした人なの?」
聖徳太子は実在した人なの?」

以前は一万円札の顔としても使用されていた聖徳太子ですが、現在は実在した人物かどうかも異論がある人物と言われています。

この記事では、そんな聖徳太子がどのような人物であったのか、なぜ実在が怪しまれているのかが書かれた評論や物語を初心者向け、中級者向け、上級者向けという3つのレベルに分けてご紹介していきます。

入門者向け

飛鳥人物伝 聖徳太子 (コミック版日本の歴史)

読んでみて

マンガで聖徳太子の人生を描いた一冊です。マンガとはいえ、しっかり作りこまれていますので、聖徳太子がどんな人なのか知りたい人にとってとても良い作りになっています。

聖徳太子といえば仏教のイメージが強いですが、蘇我氏との関りや古代の外交などについても知ることができました。マンガなので、非常にとっつきやすいこともこの本の魅力です。入門書としておすすめです。

みんなのレビュー

『日出処の天子』からの、ついで読み、第2弾。すごーい、アニメっぽいイケメンと美魔女がわんさか出てくる。こちらはファンタジー要素は少なめ。そのため、幼い彼が仏教に救いをもとめる姿が、メンヘラになってしまった子どもに見えてくる。どんな深い悲しみがあなたにあるのか、その悲しみのフィルターのかかった世界を一緒に見たい、など血迷ったことを思う。巻末に解説や豆知識などあるのも良い。彼の策士っぷりが伺える。

引用: 読書メーター

聖徳太子と斑鳩三寺

読んでみて

聖徳太子が推古天皇のもとで政務を司った小墾田宮がある飛鳥地方や、法隆寺・中宮寺などがある飛鳥北方の斑鳩地方などを筆者の千田稔氏が尋ね歩きます。

推古天皇を支えた聖徳太子は仏教を重んじました。聖徳太子の仏教に対する篤い信仰は、やがて彼自身を信仰の対象とする「太子信仰」を生み出します。聖徳太子についての基礎知識を整理するのにもってこいの一冊ではないでしょうか。

みんなのレビュー

私が千田先生に私が書いた本をお贈りしたら(先生の本を使わせていただいているので)代わりにお贈りくださったもの。本文のラストに先生にとって恩師にあたる方への謝辞があった。

先生ご自身が奈良の真ん中に先祖代々お住まいで、京都、大阪へ古代の人たちが徒歩や馬で移動するならどうするか?水運、道路などネイティブな感覚な人である。聖徳太子について今わかっていること、わかってないことを文学、宗教、考古学から整理して課題として次の世代に残している。

一般向けだが分野広く網羅してあるので、聖徳太子の何を知りたいかの入門に最適。

引用: 読書メーター

聖徳太子―ほんとうの姿を求めて

読んでみて

近代まで信じられてきた聖徳太子の業績や人となりが歴史資料を元に簡潔にまとめられている初心者向けの書籍です。

法隆寺の釈迦三尊像に刻まれた銘文や、太子の自筆とされるお経の注釈書などから、古代史研究の第一人者である筆者が丁寧に解説している聖徳太子に関する入門書となっています。

みんなのレビュー

東野先生の本は、非常にわかりやすく記述されています。 聖徳太子に関する初心者にとっては良い本ですが、多少勉強した者にとっては、新しいもあまり史料なく、物足りない感じがしました。

Amazon Review

聖徳太子

読んでみて

現在では伝説上の人物と言われるようになった聖徳太子の事績を史料に基づいて解説しています。

記録から当時の内政、外交、宗教などを考察し、飛鳥時代、特に聖徳太子が活躍したと言われる推古朝の政策と「厩戸王子」についてわかりやすく掘り下げた解説本になっています。

みんなのレビュー

聖徳太子、飛鳥時代を学ぶのに(特に初心者に)お勧めできる本です。
ふりがながふってあり非常に読みやすいです。
古文が文中にあるのも読みやすい理由です。

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中級者向け

聖徳太子 四天王寺の暗号―痕跡・伝承・地名・由緒が語る歴史の真実

読んでみて

歴史書というよりは、歴史を題材にしたミステリーといった感じの一冊です。地名や伝承をもとに大胆な仮説を展開している点で、読んでいて非常に面白い作品でした。

半面、歴史的な事実や史料に関する検証・考察に不安な面も見受けられます。「小説」としては面白いと感じますので、入門書などで一般的な「聖徳太子像」を学んでから読むことをお勧めします。

みんなのレビュー

著者は「作家・怪異蒐集家」だという事なので、所謂「トンデモ本」かと思いきや、結構各種文献の精査とか現地フィールドワークを行なった力作であると言っても良いと思う。

ただ、ベースとしてはアカデミーの方に依拠していないだけに自由な発想。聖徳太子つまり厩戸皇子が海部氏系で、大王であったという見方、面白い。

引用:読書メーター

「聖徳太子」の誕生

読んでみて

かつて、絶対的なものとして存在が信じられてきた聖徳太子について、現在残されている歴史資料から実在性に迫ろうとした話題作です。

一つ一つの史料を丹念に読み込むことでそれぞれの史料の矛盾点を探る手法は文献史学の王道といってよいでしょう。

半面、「聖徳太子」にあたる人物が飛鳥時代に存在した可能性も捨てきれません。定説をうのみにせず「こういう見方もある」と知るにはとても良い本だと思います。

みんなのレビュー

聖徳太子は実在の人物ではなく、架空の人物ではないかという疑問の提示から、奈良朝に関する資料を詳細に検証し、当時の政治背景や社会情勢への言及をしていて読み応えがあると思いました。

受験生の頃、旧石器捏造事件の影響を受けた世代なので、研究などが進む事により史実が変更されることもありうると思うのですが、紙幣の肖像に使われたこともある聖徳太子が実在しなかったという事を認めたくない研究者なども存在するような気もします。

時事ニュースによると、主流派の高名な学者への反論は非常に難しいようですが、研究が進む事を期待します。

引用:読書メーター

聖徳太子 本当は何がすごいのか

読んでみて

史料や現存する仏像、建造物などから聖徳太子の実在説を検証し、「実在説」を支持した内容になっています。

聖徳太子の「不在説」と歴史から「抹殺」を図る勢力について考察し、筆者独自の研究から不在説を論破していく内容となっています。

みんなのレビュー

史実の検証と言えば
一次史料、二次史料などを
徹底的に読み込むことだとばかり思っていた。

確かに本書でも史料の検証は行なわれている。

しかし、美術史や建築史の観点から
仏像や建築物の造形を検証し
歴史の真実に迫っていくという手法は新鮮だった。

やはり聖徳太子が実在したことは間違いないだろう。

聖徳太子否定論をどのように論破するのかという点に
一番興味があって、本書を購入したのだが
最も興味深く読んだのは、第三章。

聖徳太子の思想に依拠しながら
「個人主義」を否定していく論の進め方は
非常に面白かった。

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聖徳太子『十七条憲法』を読む―日本の理想

読んでみて

聖徳太子の手によって世に出された「十七条憲法」を詳しく紐解いた解説本です。

この本を読むと、「十七条憲法」に込められた国家振興の思い、中国の負けぬ国家を作り上げようと仏教思想を元に制定された憲法の内容と制定者である聖徳太子の人となりがわかると共に、現代日本の進むべき道も問う内容になっています。

みんなのレビュー

数ある聖徳太子本の中で、わかり易く、かつ、最も宗教的に説得力のある、素晴らしい著作です。

特に、「仏教とは、菩薩輩出運動である」という仏教の本質を捉えた、著者の仏教に対する理解に、
長年に渡る思慧の蓄積と、深い正当性が感じられます。
そしてそこから、日本のあるべき姿をデザインした太子の「聖なる心」が浮かび上がってくるのです。

それは同時に、今、日本に必要なものが何であるかを気付かせてくれる…。

国難を迎えた今、日本の原点を知る上で、絶好の良書です。
おススメです。

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上級者向け

変貌する聖徳太子 日本人は聖徳太子をどのように信仰してきたか

読んでみて

実在の聖徳太子というよりも、後世に伝えられた聖徳太子像がどのように伝えられたかをおいかける内容です。その意味では、太子信仰の変化をテーマとした一冊といえるでしょう、

国家レベルで仏教を取り入れることを決め、奈良時代以降の仏教中心国家の礎を築いた聖徳太子の影響力は平安時代になっても衰えず、貴族たちの争いや寺院間の争いで利用されます。

その結果が今に伝わる太子信仰なのかもしれません。ちょっと違った角度から聖徳太子のことを知りたい方にお勧めです。

みんなのレビュー

聖徳太子という存在が聖徳太子信仰の中で育まれた幻想的キャラクターという言われてみれば確かにって話なんだけど、もちろんそれだけで収まるほどつまんない話じゃなくて、この1冊で片鱗を見せてくれた感じ。

基本は研究論文集的な本なのだけど、合間に挟まるコラムと序論で門外漢な私のような物にも何が重要なのか教えてくれているかのようでありがたい感じ。人文系もやればできるじゃん!とか酷いことを思ったのは内緒。

引用元:読書メーター

『四天王寺縁起』の研究―聖徳太子の縁起とその周辺

読んでみて

聖徳太子ゆかりの寺である四天王寺に残された『四天王寺縁起』の研究論文です。一般書というより専門書ですので、読みこなすためには聖徳太子の基礎知識が必須です。

『四天王寺縁起』が後世の人々に与えた影響や、そこから生み出された聖徳太子信仰に対する考察など専門書ならではの内容です。ただし、初心者には敷居が高い内容なので十分心して読むことをお勧めします。

みんなのレビュー

本書は、著者榊原史子氏の博士論文に加筆・修正されたものであり、元が学術論文であるから、少々文章が硬く難解な部分もない事はないが、本書が主張する要旨は明解である。

①四天王寺縁起の成立年代は、寛弘四年(1007)であり、作成者は四天王寺の僧侶である。 ②その時点で、四天王寺の縁起・資材帳が逸失していたため作成された。 ③資材に関する記載は作成当時の現状を反映したものである。

④作成された理由は、その当時四天王寺の伽藍を維持して行くための財源が必要だったからである。 ⑤その財源は富を持った権力者だけでは無く、広く全ての階層の人々を獲得する事を意図した。 ⑥その為に四天王寺縁起の作成者は聖徳太子に仮託された。

引用: 読書メーター

聖徳太子: 実像と伝説の間

読んでみて

聖徳太子非実在説を論破し、仏教的な観点から聖徳太子の実在説を支持した本です。

仏教史、美術史、そして歴史資料から日本書紀などの読み方の誤りを指摘し、聖徳太子太子の実像に迫っています。

みんなのレビュー

聖徳太子の実像に迫る読み物でした。伝説のみでなく科学的検証が緻密で何回か読めばその都度新しい発見を得られる本です。熟読が必要です。

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上宮聖徳法王帝説

読んでみて

この本は、聖徳太子に関する最古の伝記と言われ、太子の出生の様子や一族について詳しく述べられおり、彼の政治、宗教における事績を表しています。

古来より信じられてきた太子の実像の元となった書籍で、この本を読むことで、日本人の聖徳太子への想いがよく理解できます。

みんなのレビュー

聖徳太子研究に役立ちました。法隆寺は研究対象で多くの仏像なども見学しています。太子のお墓も訪問しました。

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まとめ

この記事では、

  • 聖徳太子には実在説と不在説が存在している。
  • 聖徳太子は、仏教思想を元に国家を振興しようとした。
  • 時代を経るにあたって、聖徳太子は、日本人の心と共に存在してきた。

などの事柄が分かる書籍をご紹介してきました。

飛鳥時代は、勢力の大きな隋(現在の中国)に対抗する力をつけなくてはならない歴史の変革期であったと思われます。そのような時代に日本の未来案じて行われた様々な政策に対する考え方は、現代の日本にも通じるものがあると思います。

皆さんもこれらの書籍を読んで、日本の過去と未来を考えてみてはいかがでしょうか?

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