平安時代について学べるおすすめ漫画10選【源氏物語から少年・少女漫画、学習漫画まで】

「平安時代について楽しく学べるおすすめ漫画ってどれ?」
「平安時代に生きていた人はどんな生活だったの?」

貴族たちが活躍した時代である平安時代は、高貴な人々の生活や恋愛に関する多くの文筆作品が生まれました。例えば「源氏物語・とりかえばや物語・枕草子」などは平安時代を代表する作品でしょう。

平安時代の生活に憧れがあったり、平安時代の恋愛物語を読んでみたいという方は多いのではないでしょうか。そんな方たちへ向けて平安時代をテーマにした漫画作品を紹介します。難しい古典も、漫画形式であれば楽しく読むことができまよ。

この記事では源氏物語をテーマにした漫画、平安時代をテーマにした少女漫画・少年漫画・学習まんがという切り口で、平安時代を描いた漫画作品を紹介します。

源氏物語をテーマにした漫画

源氏物語 あさきゆめみし 完全版

読んでみて

あさきゆめみしは、源氏物語をテーマにした漫画の中で最も有名な作品です。特に女性は多くの方が読んだことのある作品ではないでしょうか。

光源氏は、義理の母の藤壺の宮に恋をしてしまいます。父の妻であり、義母でもある相手との許されぬ恋。そこから始まる、光源氏の恋愛物語と極上のロマンスを美しい絵とともに楽しむことができます。

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源氏物語(江川達也作)

読んでみて

本作品は、東京大学物語などで有名な江川達也が描く少し大人な源氏物語です。

源氏物語は、実は性について生々しく描いた大人向けの作品ということを知っているでしょうか。本作では、源氏物語のそのような描写をオブラートに包まず描いています。また、源氏物語の原文が合わせて掲載されていることも本書の特徴です。漫画と原文を対照させて読むことで、より源氏物語への理解を深めることができるでしょう。

男女の愛と性、人の情と念の機微を、美しき平安の風景絵巻とともに堪能することができる一作です。

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ラブパック

読んでみて

ラブパックは、あさきゆめみしの作者である大和和紀が、あさきゆめみしよりも前に描いた源氏物語をテーマにしたもう一つの漫画作品です。あさきゆめみしよりもパロディ要素が多く、軽いノリが心地よい漫画です。

ストーリーは、ひょんなことから光源氏のお世話係となった菜の君を主人公として進みます。彼女には、幼いときに結婚の約束を交わした名も知らぬ若君がいました。しかし、そんな彼女の前に京の町を騒がす疾風という夜盗が現れ、物語は展開していきます。

本作は全3巻であり、気軽に読むことができるもう一つの源氏物語といえるでしょう。

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平安時代を描いた少女漫画

なんて素敵にジャパネスク

読んでみて

なんて素敵にジャパネスクは、ジブリ映画「海がきこえる」の原作者としても有名な氷室冴子が執筆した小説。こちらで紹介する漫画は、その小説作品を原作として漫画化したものです。

物語は、京の都でも一、二を争う名門貴族の娘である瑠璃姫が、初恋の相手・吉野君の面影を胸に抱いて独身主義を貫く決心をしていましたが、世間体を気にする父親はうるさく結婚を勧めてきます。ついにある夜、父親の陰謀によって無理やり結婚させられることになってしまいますが、瑠璃姫は周りの助けを受けながら解決していくという物語です。

氷室冴子の魅力が失われずに漫画化された、珠玉の一冊です。

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とりかえ・ばや

読んでみて

とりかえ・ばやは、平安時代に執筆された古典であるとりかえばや物語をテーマにした漫画作品です。

「転校生」や「君の名」はなどで今ではすっかり普遍的なテーマとなった男女逆転物語ですが、その源流と言ってもいいのがこのとりかえばや物語。本作では、男らしい姫君と女らしい若君が入れ替わって生活することになります。

男として生きる女君・沙羅双樹と、女として生きる男君・睡蓮の運命はどうなってしまうのか。古典を原作としつつも、読みやすく魅力的な作品となっています。

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後宮

読んでみて

後宮は、古典である「とはずがたり」を原作とした漫画作品です。筆者は、「逃げるは恥だが役に立つ」で一躍有名になった海野つなみです。

平安時代の御所でくらす二条。幼くして母を亡くした二条は四歳で御所に引き取られ、無邪気に育ちます。一方、その二条を十四歳で無理やり自分のものにした後深草院の思いとは。権謀術数渦巻く宮廷で、数々の人間ドラマを描いた一作です。

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平安時代を描いた少年漫画

応天の門

読んでみて

応天の門は、平安時代を描いたサスペンス物語です。主人公は、プレイボーイとしても有名な在原業平と、学問の神様として有名な菅原道真。彼らが京の街で活躍します。

藤原氏が権力を掌握していた時代において、平安京の貴族たちの間では藤原氏の屋敷から夜な夜な下女が行方不明になるという事件が噂されていました。貴族たちは「鬼の仕業」だと言い出し、噂を聞きつけた帝は在原業平に犯人探しを依頼します。菅原道真も巻き込まれ、犯人探しを開始しますが、次第に事件の背後に藤原氏の存在が見えてくることになります。

一風変わった平安時代の物語を読みたい方におすすめできる一冊です。

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阿・吽

読んでみて

阿・吽は、比叡山延暦寺の開祖である最澄と弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海の二人を主人公とした物語です。

本作は、最澄と空海がいかにして仏教を広めていったのか、二人の心情と彼らを取り巻く人間たちとのドラマとともに描く作品となっています。

何より特徴的なのが、繊細なタッチにより描かれる最澄と空海の美しさです。読み始めたらすぐに世界観に溶け込むことができるでしょう。

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平安時代を描いた学習まんが

日本の歴史(3) 雅なる平安貴族 平安時代前期

読んでみて

日本の歴史学習まんがは角川が出版している人気のシリーズです。他の学習まんがとは違って、角川らしいライトな絵柄の漫画となっていることが特徴といえます。

本作は、平安時代の前期を描いた学習まんがです。主に貴族の発展と栄華を描いており、藤原道長、藤原頼通など藤原氏の興隆と栄耀を描いています。

面白く、またわかりやすく平安時代について知りたい人は是非読んでみてほしい一冊です。

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角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 4 武士の目覚め 平安時代後期

読んでみて

角川が出版している日本の歴史学習まんがシリーズからもう一冊紹介します。こちらは、おもに平安時代の後期をターゲットにした作品で、武士の登場から平氏の興隆、平氏と源氏の争い、そして決着までが描かれています。

武士がどのようにして生まれ、発展してきたのかこの漫画を読めば一発で知ることができますよ。

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まとめ

この記事では、源氏物語をテーマにした漫画・平安時代をテーマにした少女漫画・少年漫画・学習まんがという切り口で、平安時代を描いた漫画作品を紹介しました。

平安時代を描いた漫画がこんなにたくさんあることに、筆者も改めて驚きました。どれも素敵な作品ばかりですね。

また、平安時代を描いた漫画は少女漫画が多くはありますが、少年向けの作品も存在します。恋愛ものが苦手という方は、ぜひ少年向けの漫画を読んでみてはいかがでしょうか。

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