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日本の古代史をよく知れるおすすめ本6選【入門から上級まで】

古代史に興味はあるのだが、どの本を読んだらいいのだろうか?

登場人物が多すぎて、誰が誰だかよく分からなくなってしまう!

古代史に関する本は数多く出版されていますが、読むべき本の選択に迷う人も多いのではないでしょうか?実は、筆者も過去に同じような思いをしたことがあります。敢えて背伸びして専門的な書籍を購入したものの、手つかずで本棚に置いているだけということも。

そこでこの記事では、奈良在住の筆者が日本古代史に関するおすすめの本を冊6厳選してそれぞれの本の特色と読みどころを初心者向け、中級者向け、上級者向けという3つのレベルに分けてご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

入門者向け

神武―古事記巻之二

読んでみて

ガンダムの作画ディレクター安彦良和氏が描く神武東征の物語です。征服劇ではなく、九州の勢力(邪馬台国)と大和の勢力(のちの大和政権)との政略結婚として描かれています。神武天皇は邪馬台国から入り婿として大和に向かうのですが、反対派の妨害に合い、ヤタガラスや推進派の手引きで裏口から何とか目的地に到着します。

原本の古事記は登場人物が多すぎて混乱しがちですが、マンガだと人物がイメージしやすいです。出雲の国譲りや天孫降臨などの古事記のエピソードも個性的なキャラクターでしっかりと描かれています。

みんなのレビュー

独自解釈による古事記絵巻。 出雲神話を中心に据え、秦などの渡来人伝説を組み込み、あくまで歴史的、現実的、尚且つドラマチックに話がまとまっている。明らかにファンタジーで矛盾だらけの「正史」とされている神話よりも説得力があった。 むろん絵も素晴らしい。リアルだが端々コミカルで全体が硬くなり過ぎてないのが読みやすかった。 タイトルは「神武」であり神武東征神話を題材にしているが、主人公は「ヤタガラス」。 本書のヤタガラスとは如何なる人物か、これが鍵。前作「ナムジ」と併せて親しんでもらいたい。 近年まれにみる良作でした。面白かった。

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徹底図解 飛鳥・奈良―仏教伝来とともに日本が独自の道を歩みだした時代

読んでみて

1章の人物紹介では諏訪原寛幸さんのイラストが使われていて、ゲームキャラクターのように特徴的です。聖徳太子の上品で思慮深そうな佇まいに対して、蘇我馬子のニヤッと笑った悪辣そうな顔がなんとも言えません。

図解で簡潔に要点がまとめられているので、時代背景や人物の相関関係がよく分かります。大陸(随・唐)や朝鮮半島(高句麗・新羅・百済)の当時の情勢や日本との関係もしっかり書かれています。3D地図で戦争や遷都が説明されているので地図好きにはとても楽しいです。

みんなのレビュー

飛鳥・奈良時代の流れがよくわかります。
学校の日本史の授業ではここまで細かくやらないので
壬申の乱とか「そうだったのか」と今更ながら勉強になります。
挿絵がいいですね。聖徳太子や天智天皇など、歴史のヒーローは皆イケメン。
持統天皇、皇極天皇など女性天皇はみな美女です(笑)
蘇我氏は馬子、蝦夷、入鹿、皆ワルそ???(笑)
歴史オタクには物足りないでしょうが、
古代史とかよくわからんという人にはおすすめです。

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中級者向け

地形で読み解く古代史

読んでみて

この本の著者は話の展開が強引なところや飛躍しすぎる所がありますが、大きな視点があるので分かりやすいです。この本の好きなポイントは地形に着目しているところです。地理と地形による歴史の謎解きは大変面白いです

例えば古代の都が営まれた奈良盆地が天然の要害になっているという解説は、奈良に住んでいればよく分かります。生駒山や葛城山は強固な城壁に見え、四方の山に守られている感じがあります。

みんなのレビュー

歴史には全く興味がなかったけど、地形を眺めるのが大好きだったので読んでみた。そしたら、なんと古代史にハマった??ストンと腑に落ちる解説とダイナミックな発想が、おもしろ?い??

学校でも、こう説明してくれてたら、古代史が好きになったと思うんだけど。

歴史が苦手な人にもオススメします!

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逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎

読んでみて

専門の歴史学者に欠けていた宗教的・呪術的視点から、大胆な仮説で古代史に切り込んでいるので読んでいてわくわくします。
特に卑弥呼や邪馬台国の謎解きについては推理小説を読んでいるような感覚でした。この時代は史料が少ないのでいろんな人がいろんな説を立てていますが、井沢さんの説明は論理的でとても明解です。

この本を読んで、歴史がもっと好きになりました。このシリーズは現代史まで続いているので通して読みたいと思いました。

みんなのレビュー

2巻3巻と面白かったので読んでいなかった1巻を購入しました。独断的な箇所が多数あるものの納得できるから楽しく古代に思いを馳せ読みすすめました。よく調べていて著者の学説に物申すところが面白い。

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上級者向け

蘇我氏 ― 古代豪族の興亡 (中公新書)

読んでみて

飛鳥時代に天皇を凌ぐ力をもっていたと言われる古代の豪族 蘇我氏について書かれた本です。
教科書では、大化の改新(乙巳の変)で蘇我氏は滅びたと書かれていますが、それは本家だけで、蘇我氏の分家は存続してその後も重要な役職に就いているようです。

また、蘇我氏を倒したことによって律令体制が成立したように思われていますが、実際には蘇我氏は律令体制を進めていた革新派だったようです。敗者の側から歴史を見ることで新たな一面が浮き上がってきます。

古代最大の氏族だった蘇我氏の発展と衰退を通して、古代国家成立の過程を見る斬新な本だと思います。

みんなのレビュー

大化の改新(と、今は教えないそうだけど)の時に、中大兄皇子がわに蘇我石川麻呂という人物がいたのがずっと疑問でした。いやいや、アンタはこっちがわやろ、と。 今回この本を読んでやっとわかりました。645年にほろんだのは蘇我の本宗家だけで、分家というか、傍流の蘇我家は藤原家に沿うようにずっと生き残っていたこと、むしろ隠然たる力という点では藤原家よりももっと維持をしていたのではないかと思われること、それ以前と変わらずに天皇家に娘を入内させていたこと、などです。

蘇我の血をひく権力者のなんと多かったことか。作者はそれを血筋における「蘇我率」と呼びますが、それを見るとあ、なるほど、とするするといろんな疑問が解けていくのです。

そんな蘇我家も歴史の中でやがて消えていくのですが、その時期は私がこれまで考えていたよりはるかに後世のことでした。 いつか、蘇我の末裔たちが住んだとされている奈良県富田林あたりをじっくり時間をかけて各駅停車の電車でのんびり旅をしてみたいものだと思います。

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飛鳥の木簡―古代史の新たな解明 (中公新書)

読んでみて

この本は飛鳥・藤原京から出土した木簡について分かりやすく解説したものです。 木簡とは細長い木の札で、メモ帳のように使われていました。紙は貴重品だったので、木の札に墨で文字を書きました。荷札や帳簿、漢詩の手習いなど色々なことに使われていたようです。木簡を調べることで新たな事実が分かることもあります。例えば「天皇」と書かれた木簡は天皇称号がいつ成立したかを知る手掛かりになります。

本書は一般向けの概説書ですが、木簡研究の最前線の様子をうかがい知ることができます。木簡の研究とはゴミの山から宝物を探し出すような気の遠くなるくらい地道な仕事だと思いました。木簡調査の実体験に裏付けられた記述は臨場感に満ちていて、知らず知らずのうちに引き込まれます。

みんなのレビュー

万葉仮名って技巧的な文学遊びだったんですね。木簡の時代は七世紀から八世紀とのこと。残るには水分豊富な地中という条件があり、発掘から整理までの苦労はあとがきでちょっと触れられていますが実に細かい作業です。文書記録は政治的配慮を考慮せざるを得ませんが、ゴミとして廃棄された木簡は信頼できる証人です。大きな歴史の流れとトリビアルな学問的興味とがコンパクトにまとめられて読みやすいと思いました。安易に結論に飛びつかない落ち着いた文章が、とても良いです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか? 日本古代史の本6冊を紹介致しました。今回は、

  • 気楽に楽しめる歴史物語
  • 分かりやすい図解
  • 地理と地形による歴史の謎解き
  • 宗教的側面からみた歴史
  • 古代豪族の大河ドラマ
  • 古代史研究の最前線

という視点で選出しました。少しでも興味を持って頂ければ幸いです。この記事を参考にすれば、きっと今のあなたにピッタリの本が見つかると思います。

また、古代史の本を読んだ後に現場となった場所に訪れてみると、新鮮な発見があるかと思います。日本の原風景が見えてくるかも知れません。

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