【24年11月最新】徳川家康をよく知れるおすすめ本ランキングTOP12

日本に平和をもたらし、”天下泰平”を実現した、江戸幕府初代将軍・徳川家康。

徳川家康といえば、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍していた、有名な武将です。

しかし、徳川家康の歴史は奥深すぎて、どこから調べていいのかわからない、ということが多いのではないでしょうか?

今回は、徳川家康を取り上げている本をおすすめ順にランキング形式で12冊ご紹介します。徳川家康が活躍する本もたくさん出版されていて、選ぶのにも困ってしまったという経験があるあなたも、「徳川家康に興味があるけど、どの本を読んだらいいのかわからない」というあなたにも、必見の記事です。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

12位:徳川家康: 境界の領主から天下人へ (中世から近世へ)

読んでみて

タイトルにある通り、家康は織田家と今川家に挟まれた「境界の領主」でした。二大勢力の狭間というのは、常に戦いに巻き込まれるとても危険な場所です。その中で、家康はバランス感覚を研ぎ澄ませることで生き延びてきたのでしょう。

今川氏が滅んだ後も、織田家と武田家という二大勢力の境界線上の領主という地位は変わりませんでした。武田家が滅び、織田信長が本能寺の変で斃れることでようやっと自律的に天下人を目指せるようになったのかもしれません。徳川家康のおかれた地理的条件や客観的な状況を知るうえでとても良い本だと思います。

みんなのレビュー

徳川家康という男の、流布された虚像を取り去る良書。松平家の始まりから、今川、織田、豊臣の中で生き抜き、培われた経験から天下人としての地位を得ていった過程が書かれている。

変遷する立場の中で与えられた役割をこなしていった男。江戸時代の中で、神祖として崇められ生まれた神話的虚像。“狸”と呼ばれたその行動。陰謀論を排した姿も格好良い。『「日本国」の態様や社会に規定され、活動した政治権力者であった。

そして、彼が天下人になったのは、当初より必然のものではなく、この時代に適った政情への対処が導いた歴史的結果であった。』

引用:読書メーター

11位:関ケ原

読んでみて

言わずと知れた歴史小説の大家、司馬遼太郎の作品です。1600年におきた関が原の戦いに焦点を絞り、徳川家康と石田三成の手に汗握る攻防を描いています。権謀術数といえば、徳川家康という印象が強くついたのは関が原の戦いでのふるまいからかもしれません。

豊臣家ご奉公という大義名分を掲げる石田三成と、諸大名の利害損得を勘案し、最大限の利益を約束すること味方を増やそうとする家康。本来なら負けてもおかしくない陣取りを家康がしたのは、戦に勝利できるという絶対の自信があったからかもしれないと思いました。

みんなのレビュー

家康の天下取りの夢と三成の豊臣家の繫栄を続かせようと想いのぶつかり合いの話である。両者の調略のぶつかり合いが展開されるが今のところ長年戦いを続けてきた家康の方に分があるようだ。

大戦に行く前にお互いに暗殺ができる状況があったにもかかわらずお互いに実行しなかった。暗殺の方が自分の目的を達成するには簡単なのに、それを良しとしないところが、よく言えば武将としての本分なのか。悪く言えばつまらない面子にこだわったということか。結末は分かっているとはいえ、今後両者の調略がどのように展開していくのか楽しみである。

引用:読書メーター

10位:徳川家康 全26巻

読んでみて

山岡荘八原作の小説版「徳川家康」です。天下泰平を築き上げた徳川家康の人生を26巻にも及ぶ大作で書き上げています。また、徳川家康が、どのように戦国の世を生き抜いたかが、よくわかる作品となっています。

同じく小説家・司馬遼太郎も徳川家康の小説を執筆していますが、山岡荘八の書き綴る徳川家康の解釈はまた違うため、両方を比較しても楽しいでしょう。例えば、「タヌキ親父」でとても有名な徳川家康ですが、山岡荘八版では「情が深い人物」として描かれています。

こういう比較も、読書の醍醐味なのではないでしょうか?

みんなのレビュー

家康を美化し過ぎているような気もするが、偉人な生涯だったと思う。家康のすぐれた点はいくつもあるが、根本は領民を愛することができる領主であったことだと思う。その次は家臣やその他の武将にも信頼と厚い配慮を持って接したことではなかろうか。 全巻読み終えた記念に家康を見習い、人は育つと信じて、身の回りの人と接していこうと思う。

引用元:読書メーター

9位:家康、江戸を建てる

読んでみて

直木賞に2度も候補にあがった本書は、歴史的観点からだけでなく、建築という意外な観点から徳川家康について描いている書籍です。

徳川家康に関係する書籍は、戦の駆け引きや人間模様が中心となっていますが、本書はちょっと違います。徳川家康が湿地だった江戸に、どうやったら人が住めるように町を開拓していったかが描かれた作品なのです。

そのため、どうやってお米が作れるようにしたかをはじめ、金貨鋳造や、さらには上水の引き込みなどといった、”江戸の町づくりに関わった人たち”が軸となった、まさに「江戸のプロジェクトX」。徳川家康の江戸づくりを知りたい!というあなたには、とてもおすすめの作品です。

みんなのレビュー

随分前に買ってほっといたTSUTAYA本。初めは、治水の話と聞いていたが、貨幣や石垣、天守閣の話の計五話からなる江戸という都市が出来ていく過程を描いた壮大な話。最終話の天守閣の話まで読むと、五話の順番まで計算し尽くされた配列となっていたことが分かる。資料の研究の深さはさすが門井慶喜先生といった処か。 出てくる職人それぞれがそれぞれの職人気質でクセがあってアクが強くて人間らしい。

引用元:読書メーター

8位:影武者徳川家康 (トクマコミックス)

読んでみて

「北斗の拳」や「花の慶次」などで有名な原哲夫が、隆慶一郎原作の「影武者 徳川家康」を漫画化した一冊です。

原作自体が、家康は関が原で討ち取られていたというドラスティックなスタートではじまります。その後、影武者は「徳川家康」として天下取りに邁進します。激しくも悲しく、美しくすらある戦国時代の男たちの物語は、フィクションとしてもとても興味深いものでした。

みんなのレビュー

関ケ原の合戦で徳川家康は討ち取られていた。 って言うところからスタートする史実に基づいた話。 家康は死んだが、影武者がその遺志をつぎ、死んだのは影武者って事にしてしまう。

人情味に溢れた凛々しい家康って描き方が珍しく、新鮮に楽しめる。 生々しい生、権力への執着、死への恐怖が描かれていて身近な存在として戦国、江戸時代が感じられて楽しい。

引用:読書メーター

7位:徳川家康: われ一人腹を切て、万民を助くべし

読んでみて

本書は、徳川家康没後400年を記念して出版された、リアルな徳川家康について書き記した書籍となっています。最新の研究成果が記されていることでも定評のある本書は、これまで定説と言われてきた内容に訂正を加えている部分があることから、信頼も厚い仕上がりとなっています。

本書を元に、そのほかの徳川家康に関する研究についての書籍を併せて読むと、知見が広がる歴史本です。

小説ではないので、徳川家康について、歴史的な考察や研究成果について読むことが好きなあなたに、おすすめしたい一冊です。

みんなのレビュー

2016年、家康死後400年に合わせて刊行された評伝。あまりに波瀾万丈な人生ゆえに大変なボリュームで読み応えがあります。中でも家康の改姓問題の解釈、関ヶ原合戦に至るまでの経緯の再考などは興味深く読みました。全体として著者の家康愛がにじんだ叙述ですが、もうちょっと黒いところが描かれても良かったかな。

引用元:読書メーター

6位:徳川家康 全23巻

読んでみて

まずは、徳川家康の生涯についてつづられているマンガ「徳川家康」からご紹介します。
この後紹介する、山岡荘八さん原作の小説版「徳川家康」をマンガにしたこちらは、文字が苦手なあなたにもぴったりと言える作品となっています。

マンガを手掛けているのは、日本でも有名なマンガ家横山光輝さんです。
マンガであるため、徳川家康をはじめとする人物の動きや表情も観ることができます。ストーリーもわかりやすく描かれていて、小説版だと長くて挫折しがちなあなたでも、サクサク読み進められるこ、間違いありません。

みんなのレビュー

5位:覇王の家

読んでみて

こちらは歴史小説家として、数多くの歴史小説を執筆してきている司馬遼太郎が描く、徳川家康の伝記小説となっています。

実は司馬遼太郎は、徳川家康ギライでもあります。その司馬遼太郎が描いた徳川家康関連作品の中でも、本作は最初に読むべき作品でもあると言われているくらいです。

そんな司馬遼太郎が描く徳川家康は、泥臭くも、どこか憎めないタヌキ親父となっています。

みんなのレビュー

4位:家康

読んでみて

戦国時代の絵師『等伯』で直木賞を受賞した安部龍太郎の作品。今川義元や織田信長という戦国の巨人の隣人として、常に刺激を受けていた徳川家康の若き日の奮闘ぶりを描いた作品です。

家康の松平家は、いつ、今川・織田に飲み込まれても全くおかしくない状況でした。若き家康がどのようにしてこの困難を耐え忍び、乗り越えていったかを安部龍太郎なりの視点で描きます。家康の天下取りの秘密を探ろうとする筆者の意気込みを感じました。

みんなのレビュー

人質だった徳川家康がいかにして今川方から事実上解放され、織田信長との同盟と相成ったのか。小説としての家康を楽しめるのは勿論のこと、史実として歴史の流れを知ることもできる一石二鳥の大河歴史小説!言うなれば常に死が身近に迫っていた家康。

彼がどう時代を読み、立ち回り、戦って、何を大切にしてきたのか。『家康』シリーズとして6ヶ月連続刊行されるという事で、まず第一巻の本書。

桶狭間での戦いや自身の身の振り方、妻子人質問題等々、葛藤と苦悩を繰り返しながら武将として成長していく姿に戦国最後の覇者となった理由を見つけたい!

引用:読書メーター

3位:戦国人物伝 徳川家康 (コミック版日本の歴史)

読んでみて

こちらも、幼少期から亡くなるまでの家康の一生を描いた漫画です。人質として苦労した幼少期の経験や、今川氏から独立した後も常に織田信長に気を遣う様子はまさに苦労人です。もしかしたら、この時に本音を隠すすべを会得していったのかもしれません。

本能寺の変で信長が死に、ようやっとチャンスが巡ってきたと思ったら豊臣秀吉の台頭により心ならずも国替えに応じます。結局、家康は長寿を武器として豊臣秀吉死後の天下を取りました。そういった、家康の一生を面白く学ぶことができる一冊です。

みんなのレビュー

歴史好きの長男とよく話すことの中で、家康が恵まれていた事のひとつに、今川の人質になったことで、太原雪斎(義元の軍師)の教えを受けることができたことがあると思う。

我慢強いイメージの家康だが、結構無茶もしていると思う。三方ヶ原の戦もそうだし、関ケ原で小早川をせっつくあまり小早川軍を銃撃するなんて。

そして私が好きな「もし」は、秀頼は家康と対面するときに、信長のようにうつけのふりをするべきだった。そうすれば、家康の寿命を考えると、秀頼の時代があったかもしれません。

引用:読書メーター

2位:定本 徳川家康

読んでみて

徳川家康研究の第一人者が手掛ける「定本 徳川家康」は、徳川家康について、本拠地である東海地方を中信に描かれています。

三河国(現在の愛知県)から関が原、そして大坂の陣に至るまでの過程やをはじめ、徳川家康自身の生涯や仕事について、通説とは異なる見方でしるされており、松平時代から大御所時代まで幅広く取り扱っているのも特徴です。

徳川家康のことをこれから知りたい、と思っているあなたの徳川家康入門書籍として、外せない作品となっています。

みんなのレビュー

https://twitter.com/kokuzoudou/status/1182932407474720768

1位:小学館版 学習まんが人物館 徳川家康

読んでみて

徳川家康の幼少期から関ケ原の合戦、大坂の陣で勝利するまでの生涯をつづった漫画です。ストーリーやイラストがとてもシンプルなので、家康のことを大まかに知りたいと思っている人にお勧めの一冊です。

戦国物の中にはいろいろな要素を詰め込みすぎて、初心者には仕切りが高くなりがちですが、この本の場合はとてもシンプルでわかりやすいです。子供から大人まで楽しめるのではないでしょうか。

みんなのレビュー

漫画徳川家康伝。これは意外に良い。普通主人公にすると正義の人として描くものだが、本書は途中までは正義の人だった家康が、秀吉の死後、実に厭な人間になっている事を隠していない。その豹変ぶりには呆れるほどだ。関ヶ原以後は殴ってやりたいくらいだ(笑)。

絵もシンプルで分かりやすい。話は何故か脱線するが、若い時は厭なオバサンの様に思っていた淀殿だが、私も彼女の享年に近づいてきたら、妙に魅力的な未亡人に思えてならない。この漫画の様に、彼女が鎧を付けて大阪城に女王然としていたと思うとロマンティックな気分にすらなる。

引用:読書メーター

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事では、徳川家康に関する歴史資料から小説、そしてマンガまで、幅広く厳選して12冊ご紹介しました。

まだまだ徳川家康に関する書籍は、たくさんあります。どの作品をとっても、徳川家康に関する数多くの一面が見ることができるので、きっとあなたの知らなかった徳川家康の新たな一面を発見することができます。

この記事を参考に、あなただけの徳川家康の一面を、ぜひ見つけてみてください。

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