「スポーツ漫画にはどんな作品があるんだろう」
「漫画を通じて知らなかったスポーツに出会ってみたい!」
2020年は東京オリンピックが開催予定だったのですが、新型コロナウイルスの為、中止。2021年へと延期となってしまいました。しかし、このタイミングだからこそ、オリンピック競技やスポーツについて知りたいという方もいるのではないでしょうか。
「テレビでは見るけど、実はルールをよく知らない」という方でも、漫画を通じてそのスポーツを好きになるというのもいいかもしれないです。また、漫画がきっかけでマイナースポーツを見始めたという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は5つのジャンルに分けてスポーツ漫画をご紹介いたします。
- スポーツ漫画の王道!野球漫画
- ボールは友達!世界にも影響を与えたサッカー漫画
- 社会現象にもなった作品も!アニメ化した球技漫画
- 熱い男のぶつかり合い!格闘技漫画
- 電子書籍などで新発見!無料試し読み可能なスポーツ漫画
一部オリンピックでは採用されていない種目もありますが、どれも名作揃いなので、漫画サイトなどでご一読してみてはいかがでしょうか。
スポーツ漫画の王道!野球漫画
MAJOR
読んでみて
1994年から2010年まで『週刊少年サンデー』にて連載されていた満田拓也さん原作の野球漫画。幼稚園から始まり、主人公・茂野吾郎の野球人生を追っていく物語で、「リトルリーグ編」「マイナーリーグ編」「日本プロ野球編」と、全9部作となっております。
魅力的な部分としては、主人公である吾郎の激動の人生です。元プロ野球選手である父親の事故を目の当たりにしつつも、成長と共に周囲の人物を動かしながら様々な困難に立ち向かって行く姿を描いております。吾郎のほかにも魅力的な人物が多数登場しますので、注目してください。
みんなのレビュー
どんな「困難」にぶつかっても、周りを巻き込みながら乗り越えていく五郎の姿は、読む者の心を熱くさせる。五郎に出会った者たちは、前に向かって進むことを五郎の姿から感じ、『生きる力』が、ふつふつと沸き上がっていく。人生に対して常に全力投球の彼の姿に「自分」を重ね、「今日も頑張るぞ」という気持ちでいっぱいになる。おすすめの作品。元気になること間違いなし。
読書メーター
砂の栄冠
読んでみて
2010年から2015年まで『週刊ヤングマガジン』にて連載された三田紀房さん原作の野球漫画。あと一歩のところで甲子園出場を逃した樫野高校野球部。その次期キャプテンとなった主人公の七嶋裕之は、甲子園出場を目標に練習していると、野球部のファンという老人のトクさんから1000万円を渡され…という物語。
本作は一般的な高校野球を描いた漫画とは異なり、甲子園を興行的な目線で描きつつ、野球部とはどうあるべきかなどかなり根の深い部分までを描いた作品となっています。また、ライバル校などのモデルは甲子園の常連校がモチーフとなっているため、高校野球ファンの方にはおススメの一冊となっています。
みんなのレビュー
高校野球に興味がない私ですが、面白くて一気に読んでしまいました。実際にはありえないだろうと思いつつ、主人公が悩みながら頑張る姿は感動。努力は正しい方法を考えないと意味がない。巻末の甲子園研究所もよかったです。
読書メーター
おおきく振りかぶって
読んでみて
2003年から『月刊アフタヌーン』にて連載されているひぐちアサさん原作の野球漫画。埼玉県の公立高校・西浦高校に進学した主人公の三橋廉。発足したての野球部に入部しエースとなるも、三橋をはじめ野球部員達にはそれぞれにあるウィークポイントがあったのです…という物語。
野球漫画に革命をもたらした作品と称され、数々の漫画賞などを受賞したこの作品。それまでの「スポ根」とは一線を画すキャラ造形が魅力的で、それぞれの人間関係などが交わりつつ、試合では巧妙な心理描写などが繊細に描かれた作品となっています。熱い作風が苦手という方にはおススメのスポーツ漫画です。
みんなのレビュー
練習ガンガンやって強くなろうぜ的なスポ根漫画ではない。科学的な理論を取り入れて選手のメンタルを底上げする点や、4番田島が才能に恵まれながら体格的にホームランを打てない選手という設定も面白い。みんなで補いあって強くなろうという姿勢はとても惹かれる。好きな漫画のひとつ。
読書メーター
ラストイニング
読んでみて
2004年から2014年まで『ビッグコミックスピリッツ』にて連載された神尾龍さん原作の野球漫画。夏の甲子園予選で初戦敗退を喫してしまった彩珠学院高校野球部。再建を図るため、新たな監督として招集したのは13年前、審判を殴り退学となった元主将の鳩ヶ谷圭輔だった…という物語。
主人公が監督という作品で、練習などが丁寧に描かれているのが特徴的な作品です。その一方で、高校野球によくある「青春」「爽快」といった部分はあまり描かれず、ベンチも総動員で一つの勝利に向かって行く現実に近い高校野球のような展開などが魅力的な作品です。
みんなのレビュー
ダークな監督率いる高校野球は、ちょっとイカすかな。個人的には高野連大っ嫌いなのでアンチ高野連的ストーリーはは大歓迎。学園再建担当マネージャーは、もう少し嫌な性格でも良いが、このままで行くと結構簡単に監督側に寝返りそうだ。 しかし、この俗物的OBってきっとどこの業界にでもいる、家ダニみたいな存在なのだろうけれど、本人たちは正義の味方意識高いだけに。 人類の進歩が遅れるのはこういう大多数のせいだろうなと思わせる悪党ぶりだ。 野球に限らず、高校生が純真だなんて嘘だからね。自分の高校時代を振り返ってそう思う。
読書メーター
ダイヤのA
読んでみて
2006年から2015年まで『週刊少年マガジン』にて連載された寺嶋裕二さん原作の野球漫画。主人公・沢村栄純は西東京地区の名門校である青道高校野球部にスカウトされ入部。そこで、同学年である降谷暁、一学年先輩の捕手御幸一也などと出会い、共に甲子園を目指す、という物語。
各キャラクター達が様々な悩みや葛藤を乗り越え成長していく姿が魅力的な作品となっております。その他、MLBなどのトレンドが作中で語られるなど、最新の野球事情などが組み込まれています。また、2015年からは続編である「ダイヤのA actII」が連載開始されています。
みんなのレビュー
中学最後の大会で暴投によりサヨナラ負けを喫した沢村栄純。そんな地方の大会を偶然見に来ていた青道高校の副部長にスカウトされる。地元の仲間と野球を続けたいと思っていた栄純だが、青道に見学に行った際にひょんな事からバッテリーを組むことになった御幸一也に投球を受けてもらい衝撃を受ける。「最高のピッチングってやつは投手と捕手が一体になって作り上げる作品だろ」主人公の栄純が中々とうるさいキャラだけど成長する姿にぐうの音も出なくなるので根気を持って(長いので)是非読んで貰いたい作品。御幸も自分のツボでぐうの音が出ない。
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ボールは友達!世界にも影響を与えたサッカー漫画
キャプテン翼
読んでみて
1981年から1988年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた高橋陽一さん原作のサッカー漫画。南葛小学校へと入学した主人公・大空翼は修哲小の天才GKである若林源三と出会い、対抗戦として戦うことが決まります。そんな翼の元へ、日系人のロベルト本郷が現れ…という物語。
「ボールは友達」といった名言などで有名な漫画で、1983年に放映されたテレビアニメの影響により、日本中にサッカーブームを巻き起こした火付け役的な作品。翼君をはじめ様々な個性的なライバルたちが登場し、後に、国内のみならず世界のチームで翼の登場人物たちが活躍する「キャプテン翼 ライジングサン」などが連載されました。
みんなのレビュー
1冊目 アニメ化&ワールドカップということで読み返し。翼くんボールとハナシかけるヤバイ奴だったのを忘れていた。ヒャッホー!こいつはウィスキー一本分の価値があるぜ!ロベルト本郷!夫の留守中に怪しいブラジル人を家に連れこんだと噂されそうな翼ママ。西が丘の浦辺!修哲トリオ。
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GIANT KILLING
読んでみて
2007年から『モーニング』にて連載されている綱本将也さん原案、ツジトモさん作画のサッカー漫画。プロサッカーチームであるETUは、1部リーグに所属するも成績は低迷中という現状でした。そこで、ETUの元スター選手であった達海猛を監督として起用したいと考えるのですが…という物語。
タイトルにもなっている「ジャイアントキリング」とは、番狂わせを意味するスポーツ用語で、例えば、2018年のW杯の日本対コロンビア戦にて日本が勝利した、といった時に使われる言葉です。弱小チームであったETUがどの様にして成り上がっていくのか、読んでいるだけでワクワクする漫画です。
みんなのレビュー
「地方にこもる若者たち」という本の中に少し言及があったので読んでみたら、超おもしろくてKindleで27巻まで一気読みしてしまったー。タッツミーとか椿みたいななんかやってくれそう!と思わせる中盤の選手好き。サッカーって1点にものすごいドラマがあることを思い出させてくれる。絵もスタイリッシュで好き。最新刊も早くKindleで出して欲しい。
読書メーター
BE BLUES!〜青になれ〜
読んでみて
2011年から『週刊少年サンデー』にて連載中の田中モトユキさん原作のサッカー漫画。サッカー日本代表を夢見る主人公・一条龍は大浦SCのエースとして活躍しておりました。しかし、ある時、幼馴染の青梅優人が事故に巻き込まれそうになったところを庇うのですが…という物語。
一時は選手生命はおろか、日常生活すらも困難になるほどの大けがを負った龍ですが、必至のリハビリ生活を経て、ブランクはありながらも徐々にサッカー選手としての勘を取り戻していく、という熱い展開の漫画となっています。また、周囲のライバルたちとの戦いなども見どころです。
みんなのレビュー
(再読)第1節〜第7節。龍、優希、優人だけでなく、ライバルとなる立彦、桜庭やミルコ・コヴァッチ、アンナまで、第1巻で結構顔出ししていますね。「尊敬しろ」「決めるべき時に決めるぜ」など小学生のときから変わってないな〜と思い出す。タイプの異なる10番対決。
読書メーター
ブルーロック
読んでみて
2018年から『週刊少年マガジン』にて連載されている金城宗幸さん原作、ノ村優介さん作画のサッカー漫画。W杯優勝を狙うべく新たに「ブルーロック」と呼ばれる施設が建設され、ユース世代のFW300人を対象にした「青い監獄プロジェクト」が動き始めました…という物語。
高校サッカーが舞台となっていますが、従来のサッカー漫画とは異なり、チームワークよりもエゴイストが優先される、といった少し暗い作品となっています。サッカー初心者の方には少しきついかもしれませんが、サッカー好きの人なら面白く感じる作品ではないでしょうか。
みんなのレビュー
周りがみんな面白いって言ってたから読んでみた。確かに面白い。ただ、監督のそぐわないと感じてしまうほどの狂人っぷりにはまだちょっと馴染めない。原作が神さまの言うとおりの人なだけあって演出的なカッコ良さやキャラクターの魅力は素晴らしいものを感じた。これからキャラクターに愛着が湧いてからが楽しみ。
読書メーター
アオアシ
読んでみて
2015年から『ビッグコミックスピリッツ』にて連載されている小林有吾さん原作のサッカー漫画。愛媛の中学弱小サッカー部に所属していた主人公の青井葦人は、そのセンスなどを買われ、「東京シティ・エスペリオンFC」のユースチームからスカウトされたのですが…という物語。
同年代である高校サッカーなどと比べ、あまり取り上げられることの少なかったJユースチームが舞台となっている作品です。他のスポーツ番組ではあまり描かれないユースセレクションやユースチームの裏側などを描きつつ、主人公たちの成長などを熱く描いた作品となっています。
みんなのレビュー
一昔前は、バルデラマ、ストイチコフ、ハジとか、チーム内で圧倒的な選手ってのがいましたが、弱小中学でそんな感じの自称天才FW青井葦人がユースチームのセレクションを受けに東京へ。そうか、昇格、スカウト、セレクションってルートの中でセレクションってのはそういう位置づけなんだ。福田監督の言葉は強いね。ハーフタイムでチームを変える力を持ってそう。
読書メーター
社会現象にもなった作品も!アニメ化した球技漫画
ハイキュー!!
読んでみて
2011年の『少年ジャンプNEXT!』の読み切り版を経て、2012年から『週刊少年ジャンプ』にて連載され、2020年に完結した古舘春一さん原作のバレーボール漫画。偶然テレビで目にした宮城県立烏野高校エースに憧れバレーを始めた主人公の日向翔陽ですが、中3の夏の公式戦で天才セッターの影山飛雄と対することになり…という物語。
連載開始以降、本作がきっかけとなりバレーボール部への入部者数が増加したというニュースなどが掲載されるなど、実際のバレーにも影響を与えた漫画。個性的なキャラクターもそうですが、白熱した試合シーンなどバレーボールの魅力に惹きこまれる作品となっています。
みんなのレビュー
アニメで追っかけていたが(アニメ大好き!)、今更だが原作にもちょっとだけ手を出してみる。昔、連載時にチラッと読んだけど、絵柄にあまり惹かれずスルーしてたけど、改めて読むと、日向のあのちょっと怖い目つきとか、ここぞっていう場面の迫力はちゃんと凄い。面白い。中学のあの試合、チームメイトの誰でもなくネットを挟んだ敵同士の日向と影山がある意味一番気持ちが通じあってたんだな~と改めて思う。そして再会するが、、、めちゃめちゃ仲悪い(笑)なんか懐かしい。
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テニスの王子様
読んでみて
1999年から2008年まで連載された許斐剛さん原作のテニス漫画。アメリカのJr大会で4連続優勝を成し遂げるなど天才テニス少年として名を馳せた主人公・越前リョーマ。日本へ帰国すると、テニスの名門校である青春学園中等部へ進学し、テニス部では1年生ながらレギュラーとして活躍するも…という物語。
常人離れした技やありえない技が登場するなどが登場し、ネットなどで話題になることの多い作品。また、2003年から公演されている舞台「ミュージカル・テニスの王子様」では、昨今の2.5次元舞台ブームの先駆け的作品であり、漫画とは違う異次元の戦いなどを体感できるエンターテイメント作品となっています。
みんなのレビュー
週に一度テニスをやってるので以前から気になっていたシリーズですが、主人公が中学生なので躊躇していました。今回5巻までお試しで読んでみましたが、面白くてなぜ今まで読まなかったのかと激しく後悔しました。もうリョーマ君の凄腕とカッコ良さに、一発でやられました。生意気で皆に目を付けられるけど、テニスでギャフン(なんて、実際言わないけど)と言わせてるのに痺れました。巻数が多いけど、頑張って制覇するつもりです。『新』の付く方も、絶対読みたいですし。
読書メーター
ベイビーステップ
読んでみて
2014年から2017年まで『週刊少年マガジン』にて連載されていた勝木光さん原作のテニス漫画。小学生の頃から生成期優秀で几帳面な性格であった主人公・丸尾栄一郎。ある時、南テニスクラブの無料体験に参加した時に、同級生の鷹崎奈津がプロテニスプレイヤーになることを知り…という物語。
テニス部ではなくテニススクールが物語のスタートとなる作品で、作者の勝木さんがテニス経験者の為、細かい現実視点からのテニス解説などが描かれております。この作品を読むことで、錦織選手や大阪選手の試合がより楽しく観戦できるかもしれません。
みんなのレビュー
☆5 小学生のときから、成績はずっとオールA! 几帳面でマジメな“エーちゃん”は、高校進学を機に軽~い気持ちでテニススクールに通い始める。そこで、ちょっぴりいい加減!?でも、テニスに懸ける情熱だけはマジメな美少女“ナツ”と出会い、テニスの魅力に取りつかれて人生激変!! ラケットを握らなくなって10年近く経つのに、こういうのを読むと熱くなる自分にビックリ。娘のジュニア時代が懐かしい。
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SLAM DUNK
読んでみて
1990年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載された井上雄彦さん原作のバスケ漫画。赤髪の不良少年である主人公・桜木花道は女性に振られたことが原因でバスケが大嫌いになっておりました。しかし、赤木晴子との出会いをきっかけに、彼女を目当てにバスケ部へと入部するのですが…という物語。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」といった安西先生の名言や桜木をはじめ、流川、三井と言った人気キャラも数多く登場し、シリーズの累計発行部数は1億2000万部を突破したというバスケ漫画の金字塔的作品。泥臭くもありながら、爽快な青春を味わえる作品となっています。
みんなのレビュー
とてもよい、、、(語彙力) ある意味天才の物語ではあるのだが、友情・努力・勝利というジャンプ的王道漫画の定石をぶち抜いて描き切った漫画で、とにかくラスト五巻の畳みかけるような怒涛の名場面に圧倒されて一気読みした。ラストは賛否が別れているが、あのラストがあるからこそスラムダンクは青春部活漫画の金字塔になっていると個人的には思う。私は学生時代は洋平と付き合って、最終的には神さんと結婚したいです
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黒子のバスケ
読んでみて
2006年の読み切り版を経て、2009年に『週刊少年ジャンプ』にて連載開始し、2014年まで連載された藤巻忠俊さん原作のバスケ漫画。「キセキの世代」と呼ばれる帝光中学校バスケ部の5人の天才がおりました。しかし、実はその5人が一目を置くもう一人の天才こと「幻の6人目」が存在したのです…という物語。
主人公は、アメリカ帰りの火神大我とキセキの世代で幻の6人目と呼ばれた黒子テツヤの二人で、誠凛高校バスケ部の面々と共に最強のライバルであるキセキの世代と戦いながら、インターハイ制覇を目指すという王道バスケ漫画となっています。2012年からはアニメ版も放映され、そちらでも人気を博した作品となっています。
みんなのレビュー
面白かった!感動しました!今どき清々しいほどのスポ根青春漫画です!綺麗な絵でキャラも皆格好よく、気分よく読めました!自分のタイプの登場人物は誰だろうかと考えてみましたが選べません。キャラみんなそれぞれに魅力的で試合中などは感情移入してしまって仕方なかった。脇役の選手たちも個性的で可愛く監督やコーチのオジサマたちも素敵で逆ハーレム状態のリコやさつきが羨ましかった!下手なバットエンドじゃなくて本当に良かった!自分も諦めなければゾーンに入れるかな?また真面目に部活をやりたい!少年漫画らしい爽やかな作品でお薦め。
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あひるの空
読んでみて
2004年から『週刊少年マガジン』にて連載が開始された日向武史さん原作のバスケ漫画。神奈川県立九頭竜高校へと進学した主人公・車谷空は母との約束を守るためバスケ部への入部を決意しますが、なんとバスケ部は不良のたまり場となってしまっていたのでした…という物語。
本作では、バスケ部内でのいじめや退部、部員同士の喧嘩と言った部活内での様々な問題、また、登場人物たちの家庭内での問題と様々なトラウマなどが描かれております。そういった困難にも負けず、ひたむきにバスケへの愛情を貫く主人公の空は、とても輝いて見えるのが魅力的な人物です。
みんなのレビュー
アニメ未視聴。娘からハイキュー!!よりなリアリティある作品だと聞いて。高校のバスケ部入部を楽しみにしていた身長149cmの空。しかしバスケ部はやる気のない不良の溜まり場で。バカながら不良な上級生に臆することもなく立ち向かって行く主人公に好感度⤴︎。諦めることなく食いついていく前向きさ。バカ正直な前向きさから想像が出来ないような努力。低身長だからこそのハンデを1日1000本のシュート練で補おうとする泥臭い努力がとても私好み。空の努力に当てられて不良たちがどうバスケ部に向き合っていくのかがとても楽しみ。
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プロゴルファー猿
読んでみて
1974年から1980年まで『少年サンデー』にて連載された藤子A不二雄さんのゴルフ漫画。天才少年ゴルファーこと猿谷猿丸が、ミスターX率いる影のプロゴルファーから送り込まれた刺客たちと戦いながら、プロテストを受けプロゴルファーになるまでを描いた作品。
本作は少年誌初のゴルフ漫画として描かれた作品で、「旗つつみ」を始めとする実現不可能な秘技を用いて病みのゴルファー軍団と戦うバトル漫画として人気を博しました。また、著名なゴルファーも多数登場し、ジャンボ尾崎や青木功と言った日本のゴルフ界のレジェンドも登場します。
みんなのレビュー
主人公の猿谷猿丸、通称「猿」とよばれる少年は、名の通り猿そっくりの野生児。だが実は天才少年ゴルファーで貧乏な実家を助ける為、手作りで木製のゴルフクラブを持って賭けゴルフで小金を稼いでいた。ある日、その賭けゴルフの事がバレてしまい、経営者の息子で凄腕アマの健と戦う事になる。【見所】山奥の渓谷に自然の地形を利用した猿のゴルフ練習場で戦う剣崎、作中、頻繁に出てくる70年代から80年代の名ゴルフプレーヤーの逸話の数々。謎の覆面男・ミスターXから五十万円を賭けたコング・拳との賭けゴルフを挑まれるシーンなど。
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ピンポン
読んでみて
1996年から1997年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて連載された松本大洋さん原作の卓球漫画。主人公のペコこと星野裕は幼馴染のスマイルこと月本誠と小学校から共に卓球をしておりました。そんな二人は片瀬高校の卓球部に入部することになったのですが…という物語。
「鉄コン筋クリート」など独特の画風で知られる松本大洋さんが描いた卓球漫画で、独特の世界観のなかでも熱いラリーなどの試合が展開し、徐々にその世界へ引き込まれていく魅力的な作品です。また、2015年にはアニメ版も放映され、そちらも本作の雰囲気をそのままに映像化された独特な作品となっております。
みんなのレビュー
傲岸なペコと無愛想なスマイルの2人を中心に繰り広げられる卓球ドラマ。天狗の鼻を折られたペコと、その陰に隠れていたスマイルが多くの人に才能を見込まれ注目されるという明暗の分かれる流れで、長く続いた2人の関係に変化の兆しが見える。 舞台設定や人物について細かい説明はないが、醸し出す雰囲気や演出、独特なセリフ回しには確かな世界観が感じられる。 ラリー中にそんなに喋れんだろうとつっこむのは野暮だが、スマイルの闘志を向き出しにさせたコーチとのラリーは熱い名場面。人物の個性をこうした形で出すのは上手いなぁ。
読書メーター
アイシールド21
読んでみて
2002年から2009年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた稲垣理一郎さん原作、村田雄介作画のアメリカンフットボール漫画。私立泥門高等学校へと進学した気弱な少年・小早川瀬那はアメフト部「泥門デビルバッツ」の主将であり不良の蛭魔妖一から「アイシールド21」として入部するように迫られ…という物語。
数少ないアメフト漫画の中でもヒットした作品で、2005年から放映されたアニメ版から知ったという方も多いのではないでしょうか。個性的なライバルたちや魅力的な必殺技など、他のスポーツ漫画にも引けを取らない熱い作品となっているので、アメフトを知らない方にもおすすめの作品です。
みんなのレビュー
人が混み合っている場所に行くと、セナみたいにルートが見えて走り抜けることができればいいのにっていつも思う。初っぱなから蛭魔がぶっ飛ばしていて、強烈な印象を受けた。だから、いつまでも記憶の片隅に残っているキャラクターなのだろうな。この作品は、登場する各チームのロゴ(アイコン?)が可愛くて、スポーツものの楽しさだけではなく、そこも楽しみの一つとなっている。対恋ヶ浜キューピッド戦で、砂煙の中、ぬっとボールを持ったセナが現れるシーンが好き。見開きでバーンと描かれていて、迫力満点。
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ALL OUT!!
読んでみて
2013年から2020年まで『月刊モーニングtwo』にて連載されていた雨瀬シオリさんによるラグビー漫画。背が低いことをコンプレックスに持つ主人公・祇園健次は、県立神奈川高校へと進学。そこで出会った長身の石清水澄明に誘われラグビーを見学したことがきっかけでラグビー部への入部を決意する、という物語。
2019年にラグビーW杯が日本で開催され、「ONE TEAM」「ノーサイド」とラグビーブームが巻き起こりました。本作でも「どんな人間だって主役になれる」というテーマの下、様々な登場人物と切磋琢磨しながら主人公たちが成長していく王道のスポーツ漫画となっております。
みんなのレビュー
ラグビーはルールがわからないけれどそんな無知識のワシでも楽しく読めた。雨瀬氏の書くキャラは、キャラの髪の毛に個性というかコダワリがあるように感じる。赤山とかサイコーにカッコイイ!! 体の筋肉も描写もイイ感じです。ただ、体の大きさの比率が他コマだと大きくなったり小さくなったりしているのがちょっと気になる…。始まったばかりなので、まだまだわからないことだらけだけど、ラグビーのウンチクをトッピングしながら祇園をはじめとした成長を見せて(魅せて)くれることを期待しながら次巻を楽しみにしていますー。
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