「ガウディって、サグラダファミリアを設計した人ってことぐらいしか知らないな」
「ガウディの本はたくさんあるけれど、どれを読めばいいんだろう」
ガウディはたまにテレビや雑誌で特集されている事もあり、もっと知りたいという方は多いのではないでしょうか。しかしガウディは有名人なのでたくさん本が出版されており、どれを読めば良いか分からなくなってしまいます。
そこで今回は、ガウディが設計した建物の写真がたくさん載った写真集、ガウディの生涯がわかる伝記、写真・図と解説が充実したガイドブックを6冊紹介します。
ぜひ参考にしてください。
ガウディ完全ガイド
読んでみて
サグラダファミリアやサンタテレジア学院など、ガウディが設計した18種類の建物の写真が載った写真集です。写真以外にも、設計図や解説が掲載されています。
全景だけでなく細部の写真も載っていて、ガウディの建築を隅々までじっくり見ることができます。上空からの写真といった、普段は見られない角度からの写真は必見です。写真はきれいで見ごたえがあり、解説は専門知識が全くない素人の私でも分かりやすく感じました。
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ガウディ―ポップアップで味わう不思議な世界 (しかけえほん)
読んでみて
仕掛け絵本の形をした写真集です。ページを開くと真ん中には建物の写真をもとに作られたポップアップが飛び出てきて、ページの左右の隅には細部の写真と解説が載っています。
サグラダファミリア内部の写真では、仕掛けがあることで写真に奥行きができて、建物のミニチュアを見ながら解説を読んでいる気分になりました。「仕掛け絵本」と聞くと子どもをイメージしがちですが、子どもだけでなく大人も楽しめる写真集です。
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ガウディ:建築家の見た夢
読んでみて
ガウディが建設に関わった建物や公園を、ガウディの学生時代から時系列に沿って紹介しています。写真集と伝記が一冊にまとまっているという印象です。鞄に入れて持ち運べるサイズで、電車の中でも読むことができます。
ガウディが建物を設計するときの裏エピソードや、建設された当時の使われ方といった、テレビでよく紹介される内容からさらに一歩踏み込んだような情報がたくさん載っていました。ガウディが生きた時代を感じながら読み進められます。
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ガウディの伝言
読んでみて
1978年以来、サグラダファミリアの彫刻に携わっている外尾悦郎さんが書かれた本です。ガウディの生涯をたどりつつ、カタルーニャの自然とガウディの建築の関係性といった深いところを、現場の彫刻家ならではの視点で解説してくれています。
日本の方が書いた本なので、親近感を持って読むことができました。ガウディの生涯とスペインの自然、歴史的背景など、読んでいて「へえー」と思う内容が盛りだくさんの一冊です。
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ガウディの生涯―バルセロナに響く音
読んでみて
ガウディの一生を物語風に書いた伝記です。写真は少なめで、小説を読む感覚で読み進めました。
特に印象に残ったのは、ガウディは特別勉強ができたわけではないし、とてもシャイで社交術にも疎くて万博の時には建築業界からハブにされたことがあったというエピソードです。あんなにすごい作品を後世に残した人が少し不器用で朴訥な人柄だとは思わなかったので、そのギャップにぐっと来ました。
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バルセロナのガウディ建築案内
読んでみて
バルセロナに住んで、40年以上ガウディの研究をしてきた丹下敏明氏が書かれたガイドブックです。何度もガウディの建築を見てきた人のガイドブックなので、全景はもちろん、マニアがおすすめする見どころの写真がたくさん載っていました。
サグラダファミリアは15ページにわたって特集されていて、読んだだけで実際に行って詳しくなった気分になります。ガウディの作品の見どころを知りたい初心者から、ガウディの芸術に興味がある上級者まで幅広い人におすすめの一冊です。
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まとめ
ガウディは知れば知るほど奥が深い建築家です。「建物の数が多すぎて困る!」という方は、まずは世界遺産に登録されているサグラダファミリアやグエル公園から読んでみてはいかがでしょうか。
今回紹介した本は次の6冊です。
- ガウディ完全ガイド
- ガウディ―ポップアップで味わう不思議な世界 (しかけえほん)
- ガウディ:建築家の見た夢
- ガウディの伝言
- ガウディの生涯―バルセロナに響く音
- バルセロナのガウディ建築案内
どれか1冊でも読むと、もっとガウディのことを知って実際に作品を見たくなります。ガウディについて知りたくなって、どの本を選ぶか迷ったときこの記事が参考になれば幸いです。