宗教法人「顕正会」は頭おかしい?その理由や関連事件、断り方も解説

「顕正会は頭がおかしいって本当?」
「顕正会から勧誘された時に断る方法はあるの?」

日本の新興宗教の中で、特に「頭がおかしい」とされる顕正会(けんしょうかい)。違法な勧誘や洗脳などの噂は絶えず、公安からマークされています。ただ顕正会がどのような宗教団体なのか、頭がおかしいとされる具体的な理由は、知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は顕正会が「頭おかしい」といわれる理由をわかりやすく紹介します。顕正会が起こした事件や不祥事、勧誘された時の対処法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

Webライター

吉本 大輝

Webライター、吉本大輝(よしもとだいき)。幕末の日本を描いた名作「風雲児たち」に夢中になり、日本史全般へ興味を持つ。日本史の研究歴は16年で、これまで80本以上の歴史にまつわる記事を執筆。現在は本業や育児の傍ら、週2冊のペースで歴史の本を読みつつ、歴史メディアのライターや歴史系YouTubeの構成者として活動中。

顕正会とはどんな宗教?

大宮にある顕正会本部
出典:Wikipedia

顕正会(正式名称・冨士大石寺顕正会)は、さいたま市大宮区に本部を置く仏教系の宗教団体です。

顕正会は日蓮の名前が付く通り、日蓮宗から派生した宗教です。日蓮大聖人を末法下種の本仏とし、真の日本国安泰および世界平和を目標に掲げています。

顕正会は、日蓮正宗妙光寺の総代を務めていた浅井甚兵衛が、1942年に発足させた「東京妙信講」という団体が前身でした。その後は、1958年に「妙信講」という名前に改名しています。

1982年に団体名は「日蓮大石寺顕正会」に変更します。1996年に宗教法人団体として認可され、同年に現在の「冨士大石寺顕正会」に改名しました。2021年に会員数は238万人を突破。近年では、台湾などの海外にも進出しています。

日蓮宗から派生した創価学会と仲は非常に悪く、両者は長年対立しています。また頭がおかしいレベルの勧誘や、勧誘に伴う数々の不祥事。洗脳教育や発行する新聞の過激さなどから、日本で最も危険な宗教の一つに数えられています。

顕正会が「頭がおかしい」と言われる5つの理由

ここからは、顕正会が頭がおかしいと言われる理由を5つにまとめて解説します。

  • 勧誘が強引すぎる
  • 洗脳教育を施される
  • 発行する新聞の内容が過激
  • 公安からマークされている
  • 脱会は絶対に許されない

理由①:勧誘が強引すぎる

逮捕される顕正会の会員
出典:IDOLA

顕正会の勧誘は強引すぎることで有名です。

勧誘対象は家族や親戚、知人にとどまらず、見ず知らずの人も対象です。出没場所は書店やショッピングモール、イベント会場など多岐にわたります。病院や教習所に出没したという話もありました。

信者は勧誘のためには、手段を選びません。彼らは他人を勧誘する時、1人が勧誘と関係ない話をして縁を作った後で、ファミレスなどに誘い、じっくりと勧誘をします。高校生や大学生の社会経験の少ない若者、障害者や高齢者は狙われやすい傾向にあります。

勧誘は長時間におよび、簡単には帰らせてもらえません。彼らは「相手を論破し、半ば強引に信仰の正当性を証明させ勧誘する手法」を取ります。この方法は折伏と呼ばれます。

勧誘相手に「入信報告書」を書かせればノルマ達成であり、過激な勧誘で逮捕された事例も数知れません。信者が過激な勧誘を繰り返すのは、厳しいノルマにあります。特に2〜4月、6〜7月、9〜11月は勧誘強化月間であり、この時期はトラブルが多発します。

理由②:洗脳教育を施される

顕正会の集会の様子
出典:IDOLA

うっかり入信報告書を書き信者になると、その後は徹底した洗脳教育を施されます。

頻繁に会合に誘われ、参加すると各種ビデオ放映やニセ仏法を聞かされます。会合では年に2回のお布施や新聞の購読を求められ、次第に顕正会の術中から抜け出せなくなるでしょう。

顕正会は日蓮の末法思想の影響を強く受けており、戦争の危機や日本の滅亡などの不安を煽る主張が目立ちます。不安につけこみ「南無妙法蓮華経」と題目を唱える習慣を植え付けさせられ、自らも勧誘をする立場になります。

理由③:発行する新聞の内容が過激

顕正新聞
出典:顕正新聞 特集号

顕正会は「顕正新聞」という機関誌を発行していますが、その内容はとにかく過激です。

顕正会を礼賛し、顕正会に入信しない者は地獄に堕ちるなどの記事が並びます。例えば、2008年に顕正新聞は「あと25年で日本も地球も核戦争で滅ぶ」とも書かれていました。

また顕正新聞は「北京五輪(2022年)終了に中国が日本を侵攻する」とも書かれていますが、未だに中国が侵攻する気配はありません。嘘を堂々と記事にした顕正新聞ですが、未だに説明や弁明もなく、同じような主張を繰り返しています。

嘘八百が並ぶ顕正新聞ですが、年間購読料は8500円。事務所や会館にいけば、1部200円で購入できます。毎月5のつく日に発行されるので、年間で信者が受け取る部数は最低でも36部のはず。購読料は36×200円=7200円になる筈ですが、残りの1300円の必要性は不明です。

信者は顕正新聞を神聖視しており、布教活動にも使われます。街頭で信者が顕正新聞を配っている場面を目撃した、家のポストに顕正新聞が入っていた等の体験をした人もいるかも知れません。顕正新聞は顕正会の頭のおかしさを証明する存在です。

理由④:公安からマークされている

顕正会を公安はマークしている
出典:1分で読める!! [ 違いは? ] モノ・コトの違いを1分で解説!!

顕正会は公安からマークされています。公安は、国家体制を脅かす集団を専門に取り締まることを目的とした警察組織です。公安からマークされるということは、顕正会が危険な集団であることを物語っています。

2013年に東京公安部は、過激な勧誘をした信者2名を任意で事情聴取し、顕正会本部や東京会館など5箇所を家宅捜索しました。同年に、警視庁に寄せられた顕正会に関する相談件数は驚異の80年超です。過激な勧誘と思想から、公安は顕正会を危険な団体と判断したと思われます。

ちなみに公安がマークしている宗教団体は顕正会の他にも、数多く存在します。例を挙げると、オウム真理教や後任団体のひかりの輪、統一教会やパナウェーブ研究所など。顕正会も、一連のカルト宗教と同等の存在であることがわかります。

理由⑤:脱会は絶対に許されない

顕正会札幌支部
出典:Wikipedia

原則、顕正会で脱会は許されません。顕正会には入信報告書はあれど、脱会報告書はありません。つまり正式な「退会についての規定」が存在しないのです。

ただ宗教団体は「宗教活動を強制できない」という原則が憲法に定められています。つまり、入信しても顕正会側が脱会希望者を引き留めることはできません。脱会したい場合は、直接紹介者に「脱会の意思」を伝え、意思が認められれば脱会可能となります。

ただ信者たちが脱会を安易に認めるはずがありません。今まで以上に集会に連れて行かれ、洗脳教育を施されることが予想されます。結局、脱会できずに顕正会に染まり、ミイラ取りがミイラになるケースも少なくありません。

顕正会が起こした主な事件・不祥事

顕正会の頭がおかしいとされる大きな理由の一つは、信者たちが起こした数々の事件です。下表に、2000年以降で顕正会が起こした事件をまとめました。

2001年信者3人が入信を断った男性を暴行して緊急逮捕される。
2002年信者の専門学生の信者が、入信を断った男性の髪を引っ張り逮捕される。
2005年強引な監禁をしたとして、顕正会横浜会館が家宅捜査される。
信者2人が逮捕される。
2009年勧誘を断った女性に怪我を負わせ、千葉会館が家宅捜索される
2013年「入信しなければ五体満足でいられなくなる」と信者が男性を脅迫。
公安に信者が事情聴取され、顕正会本部も家宅捜索される。
2015年信者3人が男子大学生を連れ去り逮捕される。

ただ、これらの事件は氷山の一角。顕正会は他にも恐ろしい事件を起こしています。ここからは、顕正会が起こした3つの事件を解説します。

  • 創価学会襲撃事件(1974年)
  • 高知市の母娘殺傷事件(2002年)
  • 顕正会の新潟事件(2008年)

不祥事①:創価学会襲撃事件(1974年)

創価学会本部を襲撃する顕正会の信者たち
出典:IDOLA

創価学会襲撃事件は1974年10月4日に、顕正会(当時は妙信講)の青年部員約70人が、東京にある創価学会本部を襲撃した事件です。前述した通り、妙信講と創価学会は対立関係にありました。

この日、青年部員達は宣伝カーを先頭に「幹部が講義に来た」と本部に押しかけます。ただ学会側は「責任者は帰ったので会えない」と答えており、押し問答が続きました。

やがて青年部員15人が、2mの扉を乗り越えて本部に乱入。更に宣伝カーで扉を破壊し、最終的に70人全員が本部になだれ込みました。本部内にいた創価学会の会員約50人は消火器などで応戦し、更に待機していた警察官100人も鎮圧に乗り出したため、本部は大混乱になりました。

この乱闘を経て、青年部員12人が暴力行為や建造物侵入の現行犯で逮捕されます。重症者こそ出なかったものの、創価学会襲撃事件は妙信講の危険性を国民に知らしめたのでした。

不祥事②:高知市の母娘殺傷事件(2002年)

高知市で事件は起きた
出典:Wikipedia

高知市の母娘殺傷事件は、2002年10月15日に顕正会の壮年部地区部長・宇高明男(49歳)が起こした殺人事件です。

宇高は、自営業で55歳の婦人部員を刃渡り約13cmの剪定ばさみで10箇所以上を刺して殺害。34歳の三女の首も刺して重傷を負わせました。

宇高は2人を殺傷後に軽貨物車で逃走。4日後に発見されましたが、右足を骨折し衰弱していました。一旦病院で治療を受けた後で、逮捕され取り調べを受けています。

犯行動機は「痴情のもつれ」でした。宇高は20年以上前に顕正会へ入信。殺害された女性も宇高の勧誘で入信しています。宇高と女性は深い仲になるものの、女性の家族はその関係に強く反対。宇高は女性から別れを切り出された事で、犯行に及びました。

宇高は裁判で懲役15年の判決が下りました。明確な殺意は認められたものの、反省している様子も伺えた事で今回の判決が確定しています。裁判官は「被害者の冥福を心から祈って」と諭しています。2023年時点で彼は釈放されていますが、現在の様子は不明です。

不祥事③:顕正会の新潟事件(2008年)

何度も家宅捜査される顕正会
出典:IDOLA

新潟事件は、2008年11月に起きた顕正会の会員が起こした拉致監禁事件。この事件は、新潟市在住の顕正会会員の成人男性と青年が、新潟市在住の男性に入信を迫ったというもの。マスコミが大きく取り上げた事で、顕正会の勧誘事件の中でも知名度は高めです。

信者2人は入信を拒否した男性の襟首をつかみ、投げ飛ばすなどの暴行を行い、全治1週間の怪我を負わせます。更に男性を軽自動車に押し込み、2時間にわたり監禁。会館に連行して数珠を持たせ、お経を読ませるなどの凶行に及んでいます。

後に男性は解放されますが、信者2人は逮捕されました。ちなみに2003年時点で、新潟県の顕正会の会員数は約10万人。新潟県は顕正会の信者が多い地域であり、勧誘の被害届が相次いで出されていました。

事件の報道を経て世間の注目を浴びた顕正会ですが、その後も似たような事件が相次いで報道されています。顕正会が、今後も懲りずに勧誘を続けることは間違いありません。

顕正会から勧誘された時の対処法5つ

ここからは、顕正会から勧誘された時の対処法を5つにまとめて紹介します。

  • 壊れたレコードになる
  • 早い段階でキッパリと断る
  • キレて勧誘の場から抜け出す
  • 警察に相談する
  • 顕正新聞を破り捨てる

対策①:壊れたレコードになる

壊れたレコードになるべし
出典:Wikipedia

最初の対策は「壊れたレコードになること」。つまり信者が何を言おうとも「同じ言葉」を繰り返し呟きます。信者からなぜ入信しないのかを問われても、理由は答えず「すいません」の一点張り。信者も根を上げるに違いありません。

同じ言葉でも、繰り返し呟くことで説得効果が高まります。また説得力を更に高めるには、自分に言い聞かせるように、ゆっくりとセリフを繰り返すのがコツです。実際、顕正会から勧誘された時に、壊れたレコード作戦で乗り切ったというツイートも存在します。

壊れたレコード作戦は、しつけやクレームの対応。部下に仕事をお願いする時など、日常生活のさまざまな場面で効果を発揮します。

対策②:早い段階でキッパリと断る

最初にキッパリと断るべし
出典:ヤフーショッピング

続いての対策は「早い段階でキッパリと断る」です。顕正会の厄介なところは、最初は関係ない話題で友好的に近づき、ファミレスや車などに連れ込んだ後で強引に集団で勧誘を行う点にあります。そのため、まず「最初の誘い」に応じないことが重要です。

路上で見知らぬ人から誘われた場合、まずは何かを疑いましょう。見知らぬ人だけでなく、何年も会っていなかった同級生レベルの知り合いも要注意です。信者は卒アルを見ながら、片っ端から勧誘をしている可能性があります。

顕正会のしつこさは他の宗教の群を抜き、集団で勧誘されればどんな目に遭うかもわかりません。説法を聞かされるうちに「顕正会の教えは良いもの」と勘違いする可能性もあります。

顕正会に限らず、別の宗教やマルチ商法。世の中には集団で1人を狙う輩が数多くいます。最初にファミレスや別の場所に誘われた時に「行けません」とキッパリ断れば、信者は勧誘という次のステージに進むことができません。

対策③:キレて勧誘の場から抜け出す

般若のようにキレるべし
出典:Wikipedia

演技が上手いなら「キレる」ことも効果的です。勧誘がしつこいなら、机をバンバンと叩き「うるさい」と暴れましょう。キレる狙いは、勧誘という相手の土俵から強制的に降りることです。キレてその場から立ち去れば、信者の勧誘を断つことができます。

最初からキレそうな雰囲気をだすと、信者も身構えてしまいます。おとなしそうな雰囲気を出しつつ、豹変すると効果的です。

信者を論破したいと考える人もいますが、相手が顕正会だと非常に困難です。彼らは、相手を言葉巧みに折伏します。顕正会には「相手が○○のように反論すれば、○○と折伏する」というマニュアルが存在します。

つまりあなたが反論しても、その反論は過去に既に論破済みということ。彼らはあなたが反論しても、何時間も耳を傾け続け、好きあらば折伏してくることは間違いありません。キレて「話の通じないやつ」と思わせれば勝ちですね。

対策④:警察に相談する

警察官を頼るべし
出典:Wikipedia

1人で立ち向かうのが不安なら、警察の力を借りましょう。顕正会は警察の存在を恐れています。「今から警察に通報する」「後で警察に訴える」といえば、閑遊を止める可能性は高いです。

前述した通り、顕正会は現在に至るまで、悪質な勧誘で多くの逮捕者を出しています。公安にマークされ、本部へ家宅捜索に入ったこともありました。一度でも警察の厄介になれば、動向はマークされるので、勧誘にあたえる影響は計り知れません。

ただ弱点があるとすれば、仮に警察に逮捕されても信者たちの罪は軽いということ。悪質な勧誘でも、処分保留で釈放、執行猶予などがほとんどです。顕正会に人生の全てを捧げている信者だと、警察への通報は大した脅しにならないのかもしれません。

番外編:顕正新聞を破り捨てる

顕正新聞を粗末に扱うのも手
出典:Wikipedia

難易度は高いですが、顕正新聞を破り捨てるのも一つです。顕正新聞は、顕正会が月に3回発行している新聞であり、信者にとってこの上なく大切なもの。粗雑に扱うものではありません。

仮に勧誘で渡した新聞が、ビリビリに破られた場合、信者はどう考えるでしょうか。それは「渡す側の方が罪を被ってしまう」という思考です。つまり顕正新聞を破る人は、顕正会に入信すべきではない存在。信者は勧誘する意欲を失うことでしょう。

ただ逆に信者の怒りを買う可能性はあります。また顕正新聞を破る人が多いのか、袋に入れられているケースも多いようです。信者は信者を増やすため、さまざまな対策をしているのかもしれません。

顕正会にまつわる質問

最後に、顕正会にまつわる疑問へまとめてお答えします。

  • 実際に入信したらどうなる?
  • 顕正会に入信している芸能人はいるの?
  • なぜ創価学会と対立してるの?
  • 顕正会とドラえもんの関係は?
  • 顕正会から脱会するには?

質問①:実際に入信したらどうなる?

顕正会の大規模な集会
出典:冨士大西寺顕正会

人によりますが、洗脳されて新たな信者を探すようになり、友人知人から嫌われる事は間違いありません。

本人の意思はどうであれ、入信届に必要項目を記載すれば、入信は決定です。顕正会は毎週日曜日に「日曜勤行」という集会があり、信者が参加します。最初は強要という形でも集会で洗脳教育を受けることで、筋金入りの信者になることも珍しくありません。

また「日曜勤行」以外にも、過酷な勧誘ノルマがあります。ノルマは各地域のグループにわけられ、各グループには幹部がいます。勧誘ノルマは前年比100%以上。ノルマを達成しないと幹部は地位を剥奪されるため、末端の信者は幹部から勧誘を急かされます。

この他に、年末に実施される「広布御供養(1〜8万円)」や、年間8500円の顕正新聞による出費も発生。広布御供養にもノルマがあり、幹部や一般会員の誰かが何口か負担する事も当たり前です。

友人知人から嫌われ、時間やお金も浪費する。顕正会に入信しても良い事はありませんね。

質問②:顕正会に入信している芸能人はいるの?

顕正会の現会長・浅井昭衞
出典:顕正会とは

結論からいえば、顕正会の入信を宣言している芸能人はいません。芸能界や政治家に多くの信者のいる統一教会や創価学会と異なる点です。

ちなみに顕正会の現会長・浅井昭衞は「世間の目入りが大嫌い」と公言しています。つまり、芸能人のようなキラキラ輝く存在が嫌いということ。顕正会全体に浅井の考えが浸透し、信者も芸能人に熱心な勧誘をしないのかもしれません。

世間一般における、顕正会のイメージは最悪です。仮に入信していても、信者であることを公言する芸能人はいないと思われます。一応、ミュージシャンの斉藤和義や、元SMAPの木村拓哉などが噂として浮上しています。

ただ彼らが会員ならば、周りの人たちに熱心に閑遊をするハズです。しかし、勧誘されたなどの噂はないため、彼らが「現時点」で入信していることはないでしょう。

質問③:なぜ創価学会と対立してるの?

創価学会常住御本尊を安置する「広宣流布大誓堂」
出典:Wikipedia

顕正会と創価学会は、日蓮正宗から派生した新興宗教ですが、現在は対立しています。対立の背景にあるのは「国立戒壇の建立」という考え方です。国立戒壇を平たくいえば「法華経の国教化」であり、戦前に日蓮正宗が提唱しました。

※日蓮正宗と日蓮宗はまた別の宗派です。難しい話は、今回は省略します。

顕正会も創価学会も、元は日蓮正宗の信者が立ち上げたグループです。戦後に日蓮正宗は「国立戒壇の建立」の目的を止め、創価学会も同意するものの、顕正会(当時は妙信講)はその後も「国立戒壇の建立」という目標を止めませんでした。

顕正会は日蓮正宗から「解散処分」を受け、創価学会とも対立します。顕正会が過去に創価学会を襲撃したのも、国立戒壇の考えの違いによるものでした。ちなみに創価学会も日蓮正宗の考えと反する行動を繰り返した為、1991年に「破門」されています。

顕正会、創価学会、日蓮正宗。それぞれ宗派は異なるが、日蓮宗が元になったもの。興味がない人にはわからないかもしれませんが、思想が近いからこそ、対立は起こるのかもしれません。

質問④:顕正会とドラえもんの関係は?

顕正会のドラえもん
出典:カオスバトルWiki

顕正会の関連ワードになぜか「ドラえもん」が登場します。理由は、顕正会の劇団が信者向けに上演したドラえもん着ぐるみショーが要因です。勿論、顕正会がドラえもんの権利者に許可を取って上演されたものではありません。

顕正会に入信した事で、のび太はジャイアンとスネ夫にいじめられなくなり、一家は大宮にある顕正会新本部会館の近くに引っ越すところから始まります。登場人物が顕正会の信者になっており、下手なホラー映画より狂気を感じる内容になっています。

youtubeやニコニコ動画にアップされたものはありますが、削除されることもしばしばです。内容もさることながら、あらすじのBGMが「ポケモン」であること、観ている信者が大人ばかりなど、ツッコミどころも多々あります。

一部では「検索してはいけない言葉」と主張する人もいます。視聴には覚悟がいると思うので、注意してください。

質問⑤:顕正会から脱会するには?

顕正会の入信届
出典:犀の角のように独り歩め

前述した通り、顕正会を脱会するためには、直接の紹介者に脱会の意思を伝える必要があります。ただ脱会は至難の業であり、泣く泣く信者で居続ける人が多いこともまた事実です。

直接の紹介者が脱会を認めない場合「脱会届」を作成し顕正会本部に「内容証明付きで送付する」ことも一つの手段です。内容証明とは、投函したことを証明するもの。途中で脱会届を紛失した、闇に葬られた時に証拠になるものです。

ただ、脱会届を本部に提出しても「顕正会との関係が切れるかはわからない」ということは覚えておきましょう。脱会届を本部に提出したにもかかわらず、何も知らない顕正会の信者が自宅に訪問してきたというケースも散見されます。

つまり顕正会本部が、脱会届をどのように対応しているのかはわかりません。脱会届を弁護士に代行してもらうことも可能ですが、費用は数万円はかかります。信者がおしかけてきた場合、警察に通報するとその都度脅し続けるしかないのかもしれません。

やはり最初から顕正会に関わらないことが正解ですね。

まとめ

今回は、顕正会の頭がおかしいとされる理由を解説しました。逮捕者を出すほどの勧誘に洗脳教育。ツッコミどころ満載の顕正新聞に、ドラえもんの着ぐるみショー。顕正会の危険性がよくわかったのではないでしょうか。

顕正会は、公安にマークされつつも現在も着実に勢力を伸ばしています。ただ最初の勧誘の時点で、入信しないという断固たる決意を示せば、信者も深追いはしないでしょう。今回の記事が、顕正会からあなたを守るきっかけになれば幸いです。

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