「宮沢賢治のおすすめ本が知りたい!」
「関連本が多すぎて選ぶ本に困ってる…」
「本選びには失敗したくない…」
宮沢賢治の作品を読もうと本屋やAmazonを覗いてみたは良いものの、作品集や関連本が多く本選びに困っている方も多いのではないでしょうか。
調べても関連本が多いとどの本が宮沢賢治の作品なのかわからなかったりしますよね。また、せっかく買うのだから本選びに失敗したくない方もいるはず。
そこで今回は、宮沢賢治のおすすめ本を10冊ご紹介。文庫や絵本、漫画・童話はもちろん、宮沢賢治を題材にしたおすすめ関連本も紹介します。
この記事があなたに適した宮沢賢治作品に出会う一助となれば幸いです。それでは参ります。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
宮沢賢治のおすすめ文庫
新編 銀河鉄道の夜
読んでみて
誰もが知っている名作「銀河鉄道の夜」を表題作にした新潮社の文庫本です。「よだかの星」「セロ弾きのゴーシュ」なども収録されています。宮沢賢治特有の言葉や難しい単語には注解もついているので、初めて読む人も安心です。
「銀河鉄道の夜」は、賢治が死の間際まで推敲を繰り返したため決定版の原稿がなく、最終稿の第4稿が現在読まれています。ずっと心に留めていた思い入れの強い作品だったのでしょう。貧乏な少年・ジョバンニと親友・カムパネルラの旅する美しい世界は、今でも私たちの心を捉えて離しません。
みんなのレビュー
名前だけは知っていたものの読んだことはなかったからなんとなく手に取ってみた。 後半に差し掛かるまで何がいいのかいまいちわからなかったけど、終盤とても刺さりまくったなぁ。
引用元:bookmeter
注文の多い料理店
読んでみて
表題作「注文の多い料理店」は小学校の国語の教科書で読んだという人も多いではないでしょうか?筆者は小学5年生のときに読んだのですが、それまでブラックユーモアのある作品を読んでこなかったので大きな衝撃を受けました。初めての「宮沢賢治体験」にはぴったりの作品です。
こちらの集英社文庫版には、表題作のほか「オツベルと象」「カイロ団長」などの宮沢賢治の作品の中では比較的マイナーな作品が多く収録されています。なかには、表題作以上にブラックな「寓話 猫の事務所」などもあり、賢治童話の多彩な世界観が楽しめます。それにしても、「銀河鉄道の夜」のような美しい宝石のような作品からブラックな世界観の作品まで、宮沢賢治の作家としての幅広さには恐るべきものがありますね。
みんなのレビュー
難しい単語は少なく、簡単な言葉で書かれているが日々の生活や社会の厳しさなど難しい内容になっている。理解出来ないものもいくつかあったが、『オツベルと象』『注文の多い料理店』など昔読んだ懐かしい作品も多かった。
引用元:bookmeter
引用元:
【新装版】宮沢賢治詩集
読んでみて
童話作家のイメージの強い宮沢賢治ですが、詩人としての顔ももっています。こちらの『【新装版】宮沢賢治詩集』には代表作「春と修羅」をはじめ、短歌や創作ノート、初期の寓話的な短編が収録されています。
「春と修羅」は1922年に書かれた口語詩で、宮沢賢治が生前に唯一出版した詩集のタイトルでもあります。詩集としての『春と修羅』は第3集まであり、『【新装版】宮沢賢治詩集』では第1集から第3集まですべて読むことができます。冒頭の章「心象スケッチ 春と修羅 第1集」に含まれている「永訣の朝」は、愛する妹を失う賢治の悲痛な叫びが胸に迫ってくる美しい賢治の代表作の1つです。
みんなのレビュー
店長は『春と修羅』をはじめとする詩といくつかの短歌を収録したハルキ文庫の『宮沢賢治詩集』がお気に入りです。他にも新潮文庫やちくま文庫など、様々な出版社から宮沢賢治の詩集が出版されていますので、美しい表紙のデザインやお気に入りの詩を見つけて頂ければと思います。
— ライスフィールドブックス (@RicefieldBooks) August 23, 2017
宮沢賢治童話大全
読んでみて
「代表作もマイナーな作品も、選べないから一気に読みたい」という人もいることでしょう。こちらの『宮沢賢治童話大全』は、1988年に出版されたものですが賢治の童話が64編収録されているうえ、イラストが180点も添えられているボリューム満点の一冊です。
B5サイズで400ページ以上もあるので持ち運びには向いていないかもしれません。電車の中で広げるのは難しいですが、家に1冊置いて毎日のデザートのように少しずつ読んでいくのも素敵な楽しみ方です。
みんなのレビュー
なんていうか、人生を一人歩む寂寥感の奥にあるほのかな温かさ。人間の、生き物の本質は冷たいわけじゃないと思わせてくれるような、賢治の描く物語がこの年になっても大好きだ。
引用元:bookmeter
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