「坂本龍馬が好きなんだけど、歴史の授業で習ったことしか知らない」
「坂本龍馬について詳しく知りたいけど、本が多すぎてどれから読めばいいかわからない」
このように悩んでしまって、なかなか手が付けられない人は多いのではないでしょうか?特に初めて読む本を失敗すると、後が続かなくなってしまうかもしれないので、ちゃんと選びたいですよね。
今回は坂本龍馬に関して知りたい人におすすめの書籍7冊をランキング形式で紹介します。本当の初心者の人でも読める導入書から、少し詳しく踏み込んだ内容のものを読みたい人向けの学術書まで、幅広く選びました。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
7位:図説 坂本龍馬
読んでみて
「あまり本は読み慣れてないけれど、坂本龍馬のことが知りたい」という人にはこちらの『図説 坂本龍馬』がおすすめです。編者の小椋克己は高知県立坂本龍馬記念館の初代館長を務めた人物で、もう一人の編者・土居晴夫はなんと龍馬の甥の孫にあたります。
古写真や当時の地図などの図版は370枚にもおよび、カラーページも多いので読みやすいです。資料としても優秀なので、坂本龍馬についてレポートを書きたいようなときにも最適でしょう。
レビュー
6位:新説 坂本龍馬
読んでみて
一般的に知られている坂本龍馬像は「平和主義者」で、いち早く「民主主義」を政治にとりいれるべきだと考えた、というものだと思います。著者の飛鳥井雅道氏は、そのような龍馬像を間違った考え方であると主張しています。
それまでに私たちに刷り込まれた龍馬像を破壊してくる内容ながら、その主張には筋が通っており、納得させられます。
また龍馬を軸として、幕末から大政奉還までの複雑な情勢をわかりやすく書かれていて、学術書ながら一般人でもわかりやすい内容になっています。
こんな人におすすめ
- 龍馬の実像を知りたい人
- 学術書初心者の人
レビュー
本書の前半は幕末の状況描写が中心となり、龍馬がどのような環境で、
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何に影響を受けて成長していったのかを十分に理解させてくれた上で、
後半、史料が豊富になる龍馬の晩年5年間の姿がいきいきと描かれる。
読者には前半で得た知識があるので、晩年の行動がいちいち腑に落ちる
ような構成になっている。
あるいは龍馬を軸として大政奉還までの複雑な幕末の動きを整理して
みせてくれる歴史書でもある。2002年刊行だが、原本は1975年に出版されている。 2000年に亡くなられた著者がどこまで手を加えたのか分からないが、
まったく古さを感じさせない。
5位:龍馬の手紙
読んでみて
龍馬は生涯多くの手紙を家族や友人に宛てて書きました。『龍馬の手紙』には、龍馬直筆の手紙の原文が収録されています。もちろん現代語訳も付いているので、当時の言葉がわからない人でも読むことができます。
かの有名なフレーズ「日本を今一度せんたくいたし申候」と姉あてに書かれた手紙もあり、龍馬ファンなら胸が熱くなること間違いなしです。手紙を介して、龍馬のリアルな姿を垣間見ることができる1冊です。
こんな人におすすめ
- 龍馬のさまざまな面を見てみたい人
- 歴史のロマンを感じたい人
レビュー
色々な坂本龍馬の本が出ている中で、どうしても気がかりになる、真実の龍馬の動き、姿。
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少なくとも手紙や手帳から読み取れる龍馬の姿は真実のものだと思います。
この本をすこしずつかじりながら、龍馬の小説などを読みました。
一気に読むというよりも、すこしずつ読むのが楽しいと思います。
4位:坂本龍馬と明治維新
読んでみて
人物史について知るときにはその人物が生きた時代背景について知らなければ、理解は進みません。龍馬関連の書籍のみならず、歴史上の人物に関する書籍は読者が時代背景について知っていることを前提に書かれているものが少なくありません。
マリアス・B・ジャンセン著の『坂本龍馬と明治維新』は、龍馬が生きた幕末の時代背景についても学ぶことができます。作者の持論を展開するというよりは、史実を忠実に分析し、龍馬の人物評、功績について冷静に論じています。
こんな人におすすめ
- 幕末の時代背景についても知りたい人
- 龍馬について1歩踏み込んで知りたい人
レビュー
著者が一次資料を大量に読み込み、また明治維新に対する定説も熟知したうえで、自らが日本人ではないことを自覚し、むしろそれを利用して客観的視点から明治維新を解釈している。当時の日本の改革か保守か、開国か鎖国かといった政局の変遷とともに志士たちの活動と思想の変転も著述し、マクロとミクロの両視点から歴史をとらえており、学術的にも物語としても非常に高度で興味深い書籍だと思う。
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3位:龍馬はなぜあんなにモテたのか
読んでみて
坂本龍馬は1,2を争う人気の偉人です。龍馬関連の書籍は数え切れないくらい出版されています。しかし、それらの中には筆者の坂本龍馬像が内容に色濃く反映されていて、龍馬の実像が見えにくくなってしまっているものが多数あります。
その点、美甘子著の『龍馬はなぜあんなにモテたのか』は、史実をねじまげるような冗長や作者の龍馬像をおしつけるようなところがありません。かと言って小難しい内容でもなく、小学生でも読める内容になっています。
こんな人におすすめ
- 歴史が苦手な人
- 龍馬についてフラットな評価をしている書籍が読みたい人
レビュー
歴史初心者の自分にとっては、龍馬がどういった事をして来た人間かが、非常に判り易く、スラスラと読めて理解しやすかったです。
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丁度、大河ドラマで龍馬伝を見ているので、前半の方は特に著者の想像や史実との違いなども楽しめます。
知識の多い歴史ファンには物足りない内容なのかも知れませんが、初心者向けとしてオススメ出来る本だと思います。
2位:竜馬がゆく
読んでみて
坂本龍馬ブームの火付け役的小説で、全8巻です。弱虫だった幼い頃の龍馬から暗殺までの激動の人生をドラマティックに描いており、テンポよく読み進めることができます。
序盤は剣術の鍛錬を中心とした青春小説のような趣きですが、だんだん竜馬が幕末の動乱へと足を踏み入れ、政治小説へと移り変わっていきます。しかしそんな方向性の変化があっても違和感はなく、8巻まで一気に読めてしまいます。
史実と異なることもありますが、龍馬についての書籍の導入書としてはぴったりの1冊です。
こんな人におすすめ
- これから坂本龍馬について知りたいという人
- 骨太な歴史小説に挑戦してみたいという人
レビュー
もう20年前に読みました。司馬朗太郎さんと村上龍さんの文脈には鋭さを感じて、引き込まれるものがあります。坂本龍馬、幕末に興味が出て高知と京都まで深夜バスで一人旅に出たのもこの本がきっかけです。
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1位:お〜い!竜馬
読んでみて
1位が漫画か…と思うかもしれませんが、本当に面白い漫画です。竜馬好きで有名な武田鉄矢が原作、原画は「あずみ」を描いたことでも有名な漫画家・小山ゆうさんが担当している作品です。
竜馬が生まれてから死ぬまでを全23巻で描いた大作です。
こんな人におすすめ
- これから坂本龍馬について知りたいという人
- まずはライトに漫画から入りたいという人
レビュー
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では坂本龍馬がよりよく知れる本を紹介しました。
坂本龍馬に関する本は数多く出版されていますが、それぞれ違う角度から描かれているので、どれを読んでも新しい情報を入手する事ができます。
この記事を参考に、更に龍馬を知れ、龍馬の事を好きになって頂ければ幸いです。