安藤忠雄をよく知れるおすすめ本5選【入門から上級まで】

「安藤忠雄の名前は聞いたことあるけど、どんな人だか知らない」
「安藤忠雄に興味はあるけど、建築の本って難しそう」

このように感じている人も多いのではないでしょうか?最初に買った本が難しすぎると挫折してしまいますが、もし順序よく本を選ぶことができれば、サクサク読み進められて楽しみながら学ぶことができますよね。

今回は、建築好きで安藤忠雄ファンの筆者が、定番の人気書籍から少し踏み込んでより深く人物や建築についても知れる本まで順番にご紹介します。

ぜひ参考にして安藤忠雄の本を選んでみてください。

歩きながら考えよう 建築も、人生も

読んでみて

10代の頃はプロボクサーとして一時活躍していたという安藤忠雄。読書や旅、または日常の生活を通して、現在に至るまでに氏が見つけた仕事論と人生論が凝縮されています。

各界一流のプロの半生にインタビューでせまる、NHKBSのドキュメンタリー番組「100年インタビュー」から単行本化、建築そのものよりも、その考え方や世界で戦う氏の思想と生き方、それらが生まれる過程に触れられるこの本は、安藤忠雄と建築を知る上での入門書となり、さらなる知的好奇心を刺激する一冊です。

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安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書

読んでみて

安藤忠雄の半生を多くの写真とともに綴った、ロングセラーであるこの自伝。大学教育を受けずに独学で建築家になったと知り驚きましたが、何よりもすごいのは氏の強靭な意志。大阪の下町、決して裕福ではない家庭に生まれながらも、数多くの逆境を乗り越え、今では世界で活躍する建築家に。

豊富な写真で紹介される彼の作品について知れるだけでなく、気力や強い思い、目的意識、さらには自分の生き方というものを考えさせられると同時に、未来へ力強く進んでいく勇気を与えてくれる一冊です。

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建築を語る

読んでみて

こちらは、1999年刊、東京大学大学院での講義をまとめた一冊。

若かりし日の安藤忠雄が感じ、考えてきたことや、旅や芸術との出会いになどが、「住吉の長屋」、「淡路夢舞台」などの彼の作品とその裏に込められた思想や想いとともに綴られています。

建築という分野に限らず、若い人が自分なりの生き方を発見するきっかけの一つにでもなれば本望である

とあるように、専門的な建築の知識がなくても楽しめ、彼の仕事論の源泉や情熱に触れられる一冊。また氏自身がかつて世界中の建築を見て回ったというだけあり、読み進めるうちに本書で語られる作品を実際に見てみたいという気持ちをかき立てられます。

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連戦連敗

読んでみて

2001年刊行、「建築を語る」につづき東京大学大学院での講義の集大成。

建築家とは厳しく困難な生き方だ。(中略)これほど自分を頼りに生きていくことのできる職業はほかにないのだから

とあるように、世界のコンペ(設計競技)で連戦連敗を続けながらも戦い続ける安藤忠雄の人生論とともに、氏の作品の建築論、図版や写真、他の建築家の紹介なども多数掲載されており、より建築を学ぶきっかけになる一冊。本の終盤では、連戦連敗を重ねながらもついに勝ち取った氏の作品、アメリカの「フォートワース現代美術館」も紹介されています。

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https://twitter.com/ikemaru_desu/status/1145950187384295424

安藤忠雄 建築手法

読んでみて

出版は、芸術的な建築写真が豊富な雑誌「GA」で知られるA.D.A. EDITA Tokyo。「地中美術館」、「表参道ヒルズ」などの安藤忠雄建築が美しい写真、スケッチ、解説とともに掲載された論文やインタビューからなる一冊。氏の作品のプロセスや思想をかいま見ることで、さらに建築への理解や興味が深まります。

またこの本にも安藤忠雄流の人生論や仕事論は息づいており、建築のみならず多くのアートに関わる人、ビジネスマンにもインスピレーションを与えるであろうオススメの一冊。読後、掲載の作品リストを参考に現場へと足を運べば、ただ観光で訪れるだけでは分からない、深い理解と体験を得られるでしょう。

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まとめ

今回は安藤忠雄の本を、入門書となる一冊からさらに深く彼の作品や建築について踏み込んだ作品まで5冊ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

この中から選び一冊読むとさらに興味が沸き、次の本へと数を重ねるうちに、安藤忠雄の情熱的な哲学をより理解でき、建築に関する知識も深まっていくと思います。

この記事が皆さまの安藤忠雄を、氏の建築を知るきっかけに、また実際に足を運び建築をみるきっかけに、もしくは氏の情熱、人生哲学に触発され強く未来へ進んでいくきっかけになれば幸いです。

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