【24年11月最新】高校生におすすめの小説ランキングTOP22

10位:ペンギン・ハイウェイ

読んでみて

小学4年生のアオヤマくんが彼の住む街で起こる不思議な現象を研究する夏の物語です。ペンギンの群れや、シロナガスクジラが街に大量発生したと思ったら、普通の小学生らしく友達とケンカ、探検をしたりと、日常と非日常のバランスがうまく取れているので、現実とかけ離れすぎた物語が苦手という方にもオススメです。

また、この本を読むと2度と戻れない小学校の夏休みに戻った気分になることができるので、個人的にお気に入りの1冊です。

みんなのレビュー

主人公、及び語り手が小学四年生ということで冒頭は完全に舐めて読み進めていたが、とんでもなかった…。探究心、行動力、洞察力、そして大人顔負けの冷静さ。どれをとっても自分は敵わない(笑)内容も文句なしで面白い。

引用元:読書メーター

9位:永遠の0

読んでみて

2013年に映画化された超有名作品です。大学生の佐伯健太郎とその姉・慶子が戦士した実の祖父がどのような人生を歩んでいたのかを調べるという物語です。

「お国のために死ぬことは名誉」という当時の時代の空気に逆らい「何よりも命を惜しんでいた」という祖父が終戦間際に特攻で戦死したのか。その事実は涙なしで読むことができません。フィクションですが、実際戦争で戦死した方々1人1人に物語があると実感察せてくれる1冊となっています。

みんなのレビュー

当時の国民の多数は、特攻を賛美し、それを進める国なり、軍なりを支持していた。国民全体の支持なしに、こんなことはできない。逆に言うと、我々人間は、あるいは、他国に同じ例がないなことから、我々日本人は、こういうことをする者達であることを肝に銘じ、慎重にしなければならない。

引用元:読書メーター

8位:嘘が見える僕は、素直な君に恋をした

読んでみて

親や、友達、好きになった人の嘘が見えてしまい、傷ついた経験から他人と関わるのをやめてしまった主人公「藤倉聖」と、明るく素直な転校生の「二葉晴夏」の切ないラブストーリー。藤倉聖は二葉晴夏のことを好きになってしまうが、好きになってしまったら嘘が見えてしまう。という状況下での藤倉聖の揺れ動く感情が読みどころです。

猫が鍵になってくるので、猫好きの人は、さらに面白く読むことができます。

みんなのレビュー

親や友達など、好きになった人の嘘が見える少年の物語。聖はその能力に気付いてから、人を好きになることをやめた。好きにならなければ嘘なんて見えないから。それなのに、転校生の晴夏にどんどん惹かれていってしまう。「あとどれくらい好きになったら嘘が見えてしまう?」と怯え葛藤する聖。そして愛と希望と苦悩の籠った嘘をつくようになる晴夏。この能力は確かに切ないけれど、そうでなくても現実、なんとなく嘘って分かる。だから人に近づくのは怖いと思うことがあります。でも、それでも誰かを好きになるって素敵なことだな、と思える一冊です

引用元:読書メーター

7位:植物図鑑

読んでみて

イマドキ女子のサヤカが、自宅マンションの前に倒れていた野良イケメンのイツキを「拾って」同居をすることになり、恋をするという物語になります。野良イケメンのイツキは、家事が完璧で植物オタクというとても変わった人物です。

「いきなり始まるイケメンとの同居生活」という設定もあり、女性の方には大人気の作品。全てが甘い話というわけではなく、切ない展開もあり夢中になって読んでしまいます。また、イツキの作る料理のレシピが乗っており作品以外の面でも楽しむことができることも魅力の一つです。

みんなのレビュー

唯一ベタな恋愛小説で好きな作品です。 まあ設定的にはあり得ない事だらけだけど、現実にはないこと、あり得ない事も具現化できるのが本の良いところ。こんなシチュエーションの恋愛してみたいな〜と夢見させてくれます。ベタな恋愛小説でも飽きさせないところがさすが有川浩さん。 植物図鑑を読んだら草花に興味を持つようになりました。今までは道草なんて素通りだったのに今はいつの間にか観察してる(笑) 物語に出てくる料理がどれも美味しそう。レシピまで載っていてビックリ。

引用元:読書メーター

6位:ぼくは明日、昨日のきみとデートする

読んでみて

主人公の「高寿」は美大に通う大学生で、ある日通学途中の電車で「愛美」に一目惚れをします。勇気を出して「愛美」に声をかけた「高寿」はデートを重ね、「愛美」と付き合うことに成功します。

ですが、時々おかしな行動をとったり、突然涙を流す愛美には誰にも予想できない秘密を抱えています。その秘密が打ち明けられ愛美の涙の理由がわかった時、読者は必ず涙を流すでししょう。そしてこの不思議なタイトルの意味がわかるのではないでしょうか。

とにかく「泣ける」と評判の1冊。泣きたい方や、泣かない自信がある方は是非読んでみて下さい!

みんなのレビュー

287ページあります。「彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる」と帯に書かれていたが最初はなんのことか全くわからなかった。勘のいい人ならば50-60ページくらいから気づくかもしれない。鈍感な当方は170ページくらいからの急展開に理解が追い付かなかった。でも、それ以前は純粋にほのぼのとしていて読みやすいし、それ以降は興味津々で読み進められる。台風のようにいろんなことがあっという間に過ぎ去っていく作品。切なくなるけど、一瞬一瞬の大切さがとても身にしみる。

引用元:読書メーター

5位:余命10年

読んでみて

余命が10年という残酷な事実を告げられた茉莉(まつり)は友人の勧めで初めた趣味をきっかけに絶対しないと決めていた恋に落ちてしまいます。逃れられない運命。インパクトのあるタイトルと結末に涙を流すでしょう。自分は余命を告げられたらどうするのか、そして生きるということについて深く考えてしまう作品です。

作者の小坂流加さんは本作の編集が終わった直後病気で亡くなられています。自身の思いも思いもこの小説に書かれているのではないでしょうか。どちらにせよ彼女にしかかけない作品であることは間違い有りません。

みんなのレビュー

読了後、作者紹介の欄を見て驚く。まさか亡くなられているとは…。淡々と余命宣告を受け入れ制限された生活を何ということもなく始める茉莉。好きなものを見つけ輝いていく一方で、友だちと距離をとり、食事に気を遣い、境を引いていく。その何気なさがやけに自然に感じられるのは、感情や経験が裏打ちされたものだからなのか。生きることへの執着を拒んだ彼女が手にした恋は凛として切実だ。死への準備の中で揺れながらも心を決め自分を貫いた。全てを諦めたわけじゃない、ちゃんと輝いていたよ。

引用元:読書メーター

4位:夜は短し歩けよ乙女

読んでみて

「黒髪の乙女」に恋をした青年が、なんとか彼女の目に留まるために奮闘し、日々彼女のことを追いかける姿を描いたストーリーです。作者の森見登美彦さんの情景描写に風情がある独特の世界観を味わえます。

この独特の世界観とストーリーは一度ハマるととても面白く、何度も読み返してしまいます。口コミでは恋のために走り回る青年をついつい応援してしまうと話題です。劇場アニメ化もされていて、オタワ国際アニメフェスティバルグランプリ、日本アカデミー賞最優秀アニメ作品賞を受賞しました。

みんなのレビュー

3位:風が強く吹いている

読んでみて

面倒見の良いキャプテン「清瀬灰二」と、度々周囲と衝突する天才ランナー「蔵原走」、ニコチン中毒者や、漫画オタク、運動音痴など個性豊かな8人が何度も挫折しかけながら助け合い、箱根駅伝を目指す物語で、読んでいてこちらも熱くなってしまいます。

小説だけでなく、ラジオドラマ化、アニメ化、舞台化、実写映画化もされており、大人気の作品です。「スポーツ」×「青春」が大好きでまだ読んだことが無い方は、必読書です!

みんなのレビュー

いくら若いとはいえ大学から長距離をはじめて 箱根駅伝出場は厳しいやろ・・・と何とも不安な気分で読み始める。結構なボリューム感もあり最後まで読み切れるか自信がなかったが・・・いやいやさすがは三浦作品。序盤から読みふけってしまった。トレーニング一つとってみても緻密に計算され描写が大変細かい。リアリティーも満点で読んでるうちに出場出来そうな気がしてくるからあら不思議。最後は涙涙で締めくくり。まんまとしてやられました。おススメ。

引用元:読書メーター

2位:阪急電車

読んでみて

16章の短編から構成されているのですが、どの章も同じ阪急電車内の出来事なので、前の章で起きた出来事が次の章にも深く関わっている面白い構成の本。章の名前が駅名になっていて、電車が次の駅に到着すると章が切り替わるというユニークな設定も魅力のひとつです。

たまたま乗り合わせた「電車の車内」という運命共同体の中で「心と心のふれあい」「小さな奇跡」が描かれた読むと心が「ほっこりする」物語です。登場人物は多いですが、物語がテンポよく進み、恋愛ストーリーもわかりやすいものばかりなので、読書初心者の方も読みやすいのではないでしょうか。

この本を読むと、「他人にも他人の立場があり、人生がある」と強く思い、他人に優しくなれる。そんな1冊です。

みんなのレビュー

1位:夜のピクニック

読んでみて

夜を通して80キロもの道のりを歩く、高校生活の大イベント『歩行祭』を通して、高校生たちの秘めた思いを描いている、青春恋愛小説です。著者である恩田陸さんの巧みな文章術により、自分も歩行祭に参加しているような気分になることができます。読み終わった後は、80キロをあるき切ったかのような達成感があります。

また、『夜のピクニック』のなかで描かれている「歩行祭」は、著者である恩田陸が通っていた茨城県立水戸第一高等学校の名物行事がモデルだそうです。

みんなのレビュー

新潮文庫の100冊から。小説らしい事件は起こらずただ歩くだけの物語。それがここまで楽しめるとは。高専3年がもうすぐ終わる。今年残った行事は文化祭ぐらいだろうか。卒業まで2年とちょっと、自分にはまだ時間が残されてるし、後悔しない選択をしよう。

引用元:読書メーター

まとめ

今回は、高校生にオススメの小説をジャンル別に22冊紹介させていただきました。

せっかくこの記事を最後まで読んで頂いたのですから、気になった本を1冊で良いので、試してみてください!その1冊があなたの価値観や世界観を大きく変えてくれる運命の1冊になるかもしれません。れ今回紹介させていただいた本は、どれも私が高校生の頃に読んでみて、読みやすく面白かった作品ばかりなので、難しくて途中で挫折してしまうリスクは少ないと思います。

この記事が、あなたの運命の1冊と出会うきっかけになれば幸いです!

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