【24年1月最新】中学生におすすめの本・小説ランキングTOP25

「小説を読みたいけど、中学生ではどんな本を読んだらいいか…?」
「中学生が共感できたり感動できる小説を読んでみたいのだけど…?」

中学生向きのおすすめ本というと、時には子供っぽかったり、ちょっと大人の世界すぎたりとバラつきがあって困ってしまいませんか?

でもとらえ方次第では、大人と子供の両方に共感できる柔軟な年代ともいえるのかもしれませんよね。どんな本の内容でもスっと心に溶け込みやすいとも言えそうです。

ということでこの記事では、中学生におすすめの小説を25冊、おすすめ順のランキングにしてご紹介します。このランキングは、次の5つのジャンルから選びました。

  • 恋愛小説
  • 感動できる小説
  • SF・ファンタジー
  • ミステリー
  • ノンフィクション

心に響く自分に合った1冊にめぐりあうために、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

25位:99%の誘拐

読んでみて

8年前に起こった誘拐事件。息子を誘拐された社長が病気で亡くなります。彼は事件のことを綴った手記を残していました。そして、第一の事件から12年後、最初の誘拐に関係する第二の誘拐事件が起こります。新たな誘拐は、コンピューターを駆使した完全犯罪!

20年以上前の作品なので、多少の古めかしさはあるかもしれませんが、このスリリングさにはグングン引っ張られます。爽やかな読後感を残すエンターテインメントミステリーです。

みんなのレビュー

24位:風にのってきたメアリー・ポピンズ

読んでみて

「メリー・ポピンズ」といえばディズニー映画!ってことになりますが、原作もぜひおすすめです。原作を読むと、映画がいかに原作を大切に作られているか実感できます。実写になったら何て楽しいのだろうという場面が、まさに実写化されている面白さ!

映画よりも気取って愛想のないメアリーポピンズに始めはちょっと戸惑うかもしれませんが、彼女の魅力に、大人も子供も必ず引き込まれてしまいますよ。

みんなのレビュー

子供の空想のようにキラキラした世界観の中には現実的な厳しさもあり、楽しくも味わい深いお話です。「ジョンとバーバラの物語」では、自分が幼い頃の思い出をいつのまにか忘れていってしまっている事にふと気がついたときの切なさを思い出しました。

読書メーター

23位:まちんと

読んでみて

絵本ですが、小さな子供には戦争のリアルさはかなり刺激が強いようですね。ということで、中学生にはしっかりとおすすめしたい本です。昭和20年8月6日の朝、原爆に傷ついた小さな女の子のお話です。「まちんと」とは、「もっと」という意味。

トマトを口に入れてもらい「まちんと、まちんと」と言って女の子は亡くなりました。戦争で一番傷つき未来を奪われるのは子供たちなのだということを、実感させてくれる名作絵本です。

みんなのレビュー

子どもが怖がるから読ませたくない、という方もいらっしゃるようなのですが、その根源的な恐怖こそが最大の戦争抑止力になりうると思うし、最大限に配慮された絵本ではないでしょうか。 重く悲しすぎるからこそ、読み継いでいきたいです。

読書メーター

22位:奇岩城

読んでみて

アルセーヌ・ルパンといえば、日本ではルパン三世のおじいさんという設定で有名ですが、意外と小説を読んだことのない人も少なくないのではないでしょうか。短編が多いルパンシリーズですが、こちらは初の長編になります。

屋敷に入った怪盗が逃げた後、調べてみても何も盗られたものがない!?謎を解き明かし怪盗に立ち向かうのはイジドール少年。息をつかせぬ展開、暗号解読、ルパンシリーズの中でも名作と言われるこの物語は、子供から大人まで楽しめること間違いなしです。

みんなのレビュー

21位:茅ヶ崎海岸の野良うさぎゴマ

読んでみて

カメラマンの著者が茅ヶ崎海岸で出会った一匹の野うさぎ「ゴマ」。ウサギが住める環境でもない場所で健気に生きているゴマですが、警戒心が強くなかなか近寄ってもくれません。しかし毎日通ううちに、少しずつ打ち解けてきてくれます。やがてある出来事が起きて――。

写真が中心のフォトストーリーです。派手な事件は起こらないのに、なぜか見ているだけで感動を覚える本です。ウサギ好き、動物好きの人には特におすすめ!

みんなのレビュー

20位:動物が教えてくれた人生で大切なこと。

読んでみて

旭山動物園の園長さんが見続けてきた、動物たちの生きざまを教えてくれる本です。動物の存在は、私たち人間には癒しであると同時に、さまざまな学びの対象であるということを感じます。

しんどいこともいっぱいあるけど、共に力強く生きていこうよ!という気持ちに、本の中の動物たちは思わせてくれます。

みんなのレビュー

いろいろな動物たちの生態やエピソードから、人間・生命・社会など、本当に多岐に渡って示唆に富み、考えさせられました。また、何よりも切実な実体験を元に、しっかりと思考され、分析された結果であろう言説には、圧倒的な説得力があります。

読書メーター

19位:アーモンド入りチョコレートのワルツ

読んでみて

恋愛小説というよりも、軽く心をキュンとさせてくれる、13~15歳までの多感な少年少女たちを主人公にした短編集です。ピアノ教室に突然やって来たフランス人のおじさん、少年たちだけで過ごした別荘の夏、不眠症の少年と嘘つきの少女の淡い恋――。

音楽を聴くように流れていくそれぞれの物語が、流れていった時間を懐かしく思い出されてくれる切なく美しい小説です。

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18位:百の月 ムーンライト・エクスプレス

読んでみて

「青い鳥文庫」は決して子供専用のシリーズではない!ということを実感させてくれるファンタジーの名作です。主人公の少女「こすも」は、記憶を失いそうな子供たちばかりが暮らす特別な施設で平和に暮らしていました。そこにやって来たのはかつての初恋の相手にそっくりな少年。

彼の出現が「こすも」自信と周囲の人たちに騒ぎをもたらしていきます。ミステリーのような展開で暴かれる彼の正体と、人を愛する一途な思いに胸が熱くなる物語です。

みんなのレビュー

幸せな学園、綺麗な世界。そんな楽園の正体を知ったときの悲しみと登場人物への共感。とても少女漫画・少女小説的なファンタジーですが(そもそもレーベルが児童向けだし)、大人が読んでも幼稚さを感じない設定と心情描写が素敵。

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17位:新 13歳のハローワーク

読んでみて

2003年のベストセラー本を改訂し、内容も増量した充実本になりました。自分の将来は、小学生ほど“夢”ではないし、まだまだ“現実”を知るのもむずかしい。という中学生に参考にしてもらいたいおすすめ本です。漠然とした何かが見えてくるかもしれません。

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16位:銃とチョコレート

読んでみて

健気な少年「リンツ」、名探偵「ロイズ」に怪盗「ゴディバ」――。なんとこの物語の登場人物たちの名前は全部どこかで聞いたことのあるチョコレートの名前。少年たちの憧れロイズと共に、お金持ちの家から宝石や金貨を盗む怪盗ゴディバを追いかけることができた少年リンツ。

前半のおとぎ話のような展開に油断していると、途中から汚い大人の世界に一変!殺人も起きてしまって、いったいどうなるの?となる奇妙な物語です。少年少女向けに出版されたものですが、大人からの高評価のミステリーです。

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15位:エイジ

読んでみて

「近くで起きていた通り魔事件。その犯人は同級生だった!僕もいつか彼のようにキレるのだろうか」。ショッキングな出来事に遭遇したエイジの心には驚きと共に複雑な戸惑いが…。

小学生や中学生の日常や心情を、リアルに描き感動させてくれる「重松清」。山本周五郎賞を受賞したこの作品も、東京郊外で暮らす中学2年生の「僕」を中心に家族や友達、好きな女の子のことなど、この年代でしか持ちえない苦悩や輝きを描いています。

みんなのレビュー

中学二年生の友情あり、恋愛ありの青春小説。おまけに周りで通り魔事件まで起こる。 大人になってからも楽しめたが、中学生の時に読めばもっとリアル感があったかも知れない。

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14位:旅猫リポート

読んでみて

猫の目線で書かれた物語です。元野良猫の「ナナ」は飼い主の「サトル」と過ごしていましたが、ある事情によりサトルはナナを飼えなくなってしまいます。新しい引き取り手を探すためナナを連れて旅に出たサトル。

そこで出会った人たちによって、ナナはサトルのこれまでの人生と秘密を知ることになります。映画化もされた優しい感動物語を、猫の目線で体験してみてください。

みんなのレビュー

最後大泣き。猫目線で書かれていて、本当に猫と通じ合えてたらこうやって猫の気持ちが分かるんだろうなぁ、と読み進めました。 サトルとナナの旅が切なすぎた。

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13位:黄色い目の魚

読んでみて

周囲に心を溶け込めず、イラストレーターの伯父だけに心を許している高校生の「みのり」と、絵を描くことが好きな「悟」は、同級生として出会います。

“絵”という共通の物を通して、人を見つめ、人に共感していくことを覚えていく2人の間に芽生えるのは、恋でもなく友情でもない、でもとても大切な不思議な感情。この時期ならではの心の動きや感情をみごとにとらえ表現してくれる青春物語です。

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12位:Another

読んでみて

中学生の「恒一」が転校してきたクラスには、奇妙なルールが存在しました。そして、何も知らずにそのルールを破ってしまった恒一のまわりで奇妙な事件が続発していきます。クラスを支配している謎は何なのか?謎の眼帯の少女メイは何者なのか?

ホラー的要素の強いミステリーで、物語の始めからどんどん引き込まれていきます。アニメや映画化もされたヒット作です。

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11位:夏の庭

読んでみて

“人の死”を見てみたいと思った6年生の少年たちは、もうじき死にそうな近所の老人に目星をつけ、観察することにします。うろつく少年たちに気づいた老人、見張り続ける少年たち。やがてぎこちなく接触した彼らの間に奇妙な交流が始まります。

老人から得たもの、少年たちから得たもの、お互いの過去と未来を交換するような優しい交流に感動し、最後は涙すること必須です。

みんなのレビュー

大変短いのに濃密。本当に子供の頃の夏みたい。小学6年生、今この瞬間、さまざまな重さを抱えながら歩く少年たち。子どもにも大人にも響くだろう。

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