「土方歳三の子孫っているの?」
「土方歳三に子供っていたのかな?」
土方歳三は幕末に京都で活躍した新撰組の副長をしていた人物です。「局中法度」に背いた人を厳しく粛清したために「鬼の副長」とも呼ばれる人物でした。
最後は時代の流れに抗い、函館で散った生き様は時代を超えてロマンを感じファンが多い人物でもあります。そんな「鬼の副長」に子孫はいるのか?気になる人は多いことでしょう。この記事では土方歳三の子供や子孫がいるのかに焦点を当てて解説していきます。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
土方歳三に子孫はいるのか?
まず結論から先に伝えると、土方歳三の子孫はいます。しかし直系の子孫は途絶えているのではないかといわれています(諸説あり)。土方は武蔵国日野(東京)の農家出身であり、家系図は残っていませんが10人兄弟の末っ子でした。現在の子孫の詳細を見ていきます。
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生涯独身だったが…?
まず土方歳三は生涯独身で通しています。しかし女性関係が派手で、数多くの女性と関係をもったといわれています。
兄の出入りしていた三味線屋の看板娘と婚約したり、17歳の時には呉服屋に奉公に出て、そこの年上の女中と関係を結び、一説には妊娠させてしまったといいます。しかし親族の反対にあい、この時土方は相手の家に行き、お金で納得させて手を切ったといいます。この女性や子供がどのようになったのかは現在不明のようです。
遊郭の女性の間に子供がいた?
土方が新撰組の副長として活躍していた頃は、日野の親戚宅に、
「京でモテてモテて困る」
という内容の手紙と多数の女性からの恋文を木箱に入れて送りつけています。また新撰組の支援者にも、京の芸者や芸妓から貰った恋文を送りつけたりもしたようです。如何にモテたかが分かるエピソードですが、その中で祇園の芸妓・野菊という女性との間に子供を儲けています。
この女性は送りつけた手紙の中にも名前が出てくる芸妓でしたが、子供は生まれてすぐに亡くなってしまい、野菊は他家に嫁いだといいます。子供を産んだのが分かっているのは野菊だけですが、もしかしたら同じように土方の子供を儲けて出産した女性がいたのかもしれません。
現在続いている子孫は兄の家系
土方は函館戦争で戦死しますが土方の兄・喜六が継ぎ、現代ではそのご子孫が「土方歳三記念館」を運営しています。土方家は日野の豪農で「大尽」と呼ばれ、門をくぐる客を見たら湯を沸かし、母屋に着く頃には湯が沸いていたという大きな家だったそうです。現在も子孫は川の氾濫で内陸に少し移動したものの今もその場所で生活しているということです。
子孫は現在資料館の館長をしていた
現在兄の喜八から6代目の子孫にあたる土方愛(めぐみ)さんが、土方歳三記念館の館長を務めています。
資料館では土方の遺品や資料が公開されています。2021年5月現在では催し物を自粛しているようですが、普段は講演会などの催し物も行っているそうです。特に土方ファンの歴史好きは是非行ってみたい場所ですね。
まさかの直系子孫と名乗る人が現れた!?
現役レーサーの番場琢さんが子孫を名乗り出た?
土方歳三は独身だったために、直系の子孫はいないはずですが、最近「土方歳三の子孫を名乗るレーサーがいる」と話題になっています。その人は番場琢さんという方で、生母・番場千名美さんが「曾祖父が土方歳三さん」と話していたそうで、公式ブログに書いています。
番場さんはお父さんがアメリカ系ハーフのバイオリン職人で、土方の曾孫といっていたお母さんは中学の時に亡くなっているそうです。クォーターにあたる番場さんは現在、レーサーであると同時に会社の代表取締役を務めドライビングレッスンも行っているようです。
土方歳三の直系の子孫なの?
土方は結婚していないけど、お母さんが曾孫ということは直系の子孫?という疑問が出てきますが、現段階では証明できないものの、土方は非常にモテた人物なので実は野菊以外にも子供を儲けた女性がいたのかもしれない、といった憶測もされているようです。
実際土方は奉公時代に、年上の女性を妊娠させて話し合いで手を切っているという話も残っています。その後この女性と子供の足取りは掴めませんが、同じような女性がいたのかそれともその血筋なのか、研究者の報告が待たれるところです。
土方歳三の子孫に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?筆者は土方愛さんは知っていましたが、別にレーサーの番場さんが名乗り出たりと驚いています。感じることは、新撰組のファンとして子孫が続いていることを純粋に嬉しく感じています。
そしてモテて女性関係も豊富だったという土方の話を聞くと、今も昔も美男の基準やモテる男性の基準はそう変わっていないのかもしれないなとも感じた次第です。この記事を見て、そうだったのかと感じて頂いた方がいたら嬉しく感じます。