黒澤明の息子「黒澤久雄」はどんな人?元嫁や再婚相手、現在の職業も紹介

黒澤明といえば世界的な映画監督として有名です。彼には息子がいますが、映画ファンはもちろん、世の中には黒澤明の息子がどんな人物なのか気になっている人も多いでしょう。

2009年のイベントに使われた画像
出典:せたがや文化財団音楽事業部

今回は黒澤明の息子がどんな人生を歩んで世の中に出てきたのか、そして現在はどんな生活を送っているのかをお知らせします。その人生をたどるとき、偉大過ぎる父を持った息子の苦労もわかるはずです。

黒澤明の息子について知ることで、黒澤映画の世界も更に理解できるかもしれません。

この記事を書いた人

一橋大卒 歴史学専攻

京藤 一葉

Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。

黒澤明の家族構成は?

偉大過ぎる父・黒澤明
出典:Wikipedia

黒澤明は「影武者」・「乱」などの作品で、多くの映画賞を獲得した世界的に有名な映画監督です。彼は映画監督となって間もない、1945年に女優の矢口陽子と結婚、一男一女をもうけます。

それが今回紹介する長男の久雄と妹の和子です。

黒澤明の子供たちはどんな人?

妹の和子・2009年のイベント
出典:せたがや文化財団音楽事業部

長男・黒澤久雄

黒澤久雄は1945年の12月に誕生しました。クロパンという愛称を持っていましたが、これは小学生のときにブリーフを履いていたことから「黒澤の女パンツ」と言われたことが由来だそうです。

久雄は成城大学に在学中から歌手として活動を始めますが、それが影響したのか大学は中退してしまいます。その後はタレントとしても活動をしましたが、1985年に公開された映画「乱」からは映画プロデューサーとして父の作品にかかわり、理想の映画を作ろうと努力します。その信念は今でも健在のようです。

長女・黒澤和子

黒澤和子は1954年4月に誕生しました。

1度は自分のデザイン事務所を設立しましたが、母の死をきっかけに父の秘書的な存在となります。1988年には父の勧めで映画界に入り、「夢(1990年公開)」から黒澤組の衣装担当になりました。現在も和子の活躍はめざましく、彼女がデザインした衣装を様々なドラマや映画で見ることができます。

黒澤明の息子・黒澤久雄とは

若かりし日の黒澤久雄
出典:Twitter

有名過ぎる父のいた家庭に生まれて

偉大な父を支え続けた息子(一番右側)
出典:柏崎妙子 山野流着装教室

映画監督・黒澤明が結婚後、すぐに誕生したのが長男の久雄です。父親が世界的に有名になるにつれて、久雄にもいろいろな思いが生まれたことでしょう。

久雄は大学在学中に歌手としてデビューしますが、その後父の映画に関わるようになるまでは、タレントや俳優としても活動します。様々な活動は偉大過ぎる父を乗り越えるためだったのかもしれません。

2020年のテレビ番組では、父が黒澤明だったことがしんどかったと心情を語ったそうです。

最初は歌手やタレントとして注目された

若者たちは教科書に載るほどのフォークの定番曲となった
出典:Ameba

大学在学中にフォークバンドを結成

成城大学在学中に結成したのが、フォークバンド「ブロード・サイド・フォー」です。デビューの年に発売された「若者たち」はドラマの主題歌にも使われたために、30万枚を超えるヒット曲になりました。

しかし、久雄の留学のためにバンドは解散してしまいます。また、久雄は成城大学も中退してしまうのです。

タレントとしても活躍

1979年から久雄はテレビ番組に出演するようになります。「クイズダービー」では解答者として、24連勝しており、これは歴代の出演者の中でも1位の勝率でした。

このようなタレント活動がきっかけとなって、知り合ったのが歌手の林寛子で、後に2人は結婚して長女と次女に恵まれることになります。

父を支えた?映画プロデューサーとしての姿

この作品から久雄の映画プロデューサーとしての活動が始まる
出典:Ameba

1985年の「乱」から1993年の「まあだだよ」まで、久雄は映画プロデューサーとして父の作品に関わりました。黒澤明が亡くなった後も、2000年、2002年と映画プロデューサーを務めました。

久雄は最終的に映画の企画・製作の責任者となって、父の思いを世の中に届けることを仕事にしたのです。現在、久雄は黒澤プロダクション・黒澤フィルムスタジオの代表取締役社長、黒澤明文化振興財団理事長を務めています。彼は黒澤明が亡くなった今もなお、父を支えているのです。

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