黒澤久雄の現在の生活
黒澤明の息子が作った家庭とは
久雄は歌手・林寛子と結婚し、一男二女が誕生しました。
長男の黒澤甲はミュージシャンとして活動していました。2013年からの3年間ほどは活動していたようですが、現在の動向は明らかにされていません。
長女の黒澤優は雑誌モデル・女優として活躍しますが、2002年にロックバンドSOPHIAのボーカル・松岡充と結婚、芸能界は引退しました。
次女の黒澤萌も歌手として活動した時期があり、2002年に安全地帯のカバー曲「悲しみにさよなら」をリリースしています。
順調な家庭生活にも思えましたが、2003年に久雄は林寛子と離婚してしまいました。その後は2007年に黒澤プロダクションの秘書と再婚しています。
父の世界を再現するためにレストランを経営
黒澤久雄は父・黒澤明の死後、レストランチェーンの経営を始めました。これは一見映画とは関係ないように思えますが、レストランでは黒澤明の姿を垣間見れます。
黒澤明は食に強い関心があったそうで、店では好物だった肉料理や蕎麦が提供され、客は黒澤家の食卓に招かれた気分を味わえます。
また、店の内装には黒澤映画の美術スタッフが関わり、黒澤映画の世界観を随所に感じられます。やはり久雄は父の作品や世界を律儀に守り、それを世間に知らせようとしているのです。
黒澤久雄に関するまとめ
黒澤久雄がどんな人物なのか、どんな人生を歩んできたのかを振り返ってきました。彼の若い頃の活躍は、すべて偉大な父の影から逃れたくてしていたことのように思えます。
しかし、腹を決めて父親の映画にプロデューサーとして関わりだしてからは、父の映画が自分の夢そのものになったようです。黒澤明がこの世を去ってからすでに20年以上が経っていますが、今もなお久雄は父を支え続けているようです。
久雄は父の偉大な作品を後世にそのまま伝えるために、人生を捧げました。彼なくしては黒澤映画を語ることはできないのかもしれません。