今日まで多くの事件が起きていますが、その中でも「シリアルキラー」と呼ばれる連続殺人も存在します。シリアルキラーとは、「一般的に異常な心理状態のもと、一か月以上に渡って冷却期間をおきながら複数の殺人を繰り返す連続殺人犯」と定義されています。
そのような連続殺人犯はどんな人物で、どのような事件を起こしたのでしょうか?、この記事では、
- 日本のシリアルキラー14名
- 世界のシリアルキラー20名(2ページ目)
を一覧表付きでランキング形式で紹介します。
ランキングは立件できた被害者の人数と凶悪さを基に選出しています。筆者の主観もあるので、その点はご留意頂いてご覧いただくと幸いです。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
日本の有名なシリアルキラーランキング14選一覧
名前 | 事件名 | 活動期間 | 被害者数 |
---|---|---|---|
岩淵熊次郎 | ・鬼熊事件 | 1926年 | 4名 |
永山則夫 | ・永山則夫事件 | 1968年 | 4名 |
小田島鐵男 | ・マブチモーター社長宅殺人事件 ・歯科医師強盗殺人事件 ・金券ショップ経営者妻殺人事件 | 2002年 | 4名 |
宮崎勤 | ・東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件 | 1988~1989年 | 4名 |
堀慶末 | ・碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件 ・闇サイト殺人事件 | 1998年~2007年 | 3名 (1998年に2名・2007年に1名) |
梅川昭美 | ・三菱銀行人質事件 ・大竹市強盗殺人事件 | 1963~1979年 | 5名 |
西口彰 | ・西口彰事件 | 1963~1964年 | 5名 |
清水定吉 | ・日本初の拳銃強盗殺人事件 | 1882~1886年 | 6名 |
吹上佐太郎 | ・京都強姦殺人事件 ・関東連続少女殺人事件 | 1906~1923年 | 7名 |
大久保清 | ・群馬連続殺人事件 | 1971年(3月~5月) | 8名 |
小平義雄 | ・小平事件 | 1932~1946年 | 8名 |
栗田源蔵 | ・おせんころがし殺人事件 | 1948~1952年 | 8名 (供述では11名) |
勝田清孝 | ・勝田清孝事件 | 1972~1983年 | 8名 (供述では22名) |
古谷惣吉 | ・古谷惣吉連続殺人事件 | 1951~1965年 | 10名 (1951年に2名・1965年に8名) |
※被害者数が同じ場合は、余罪の数や残虐性を基準にランキングしています。
※被害者数は立件できた人数です。
14位:岩淵熊次郎
1926年に4名を殺害した人物です。犯行内容は、交際していた女性と情夫、交際女性の働いていた店の主人を殺害。そして知人の家を放火、警官1名を殺害しました。大規模な山狩りの中1か月近く逃げ回り、先祖代々の墓所で、毒入りの最中を食べ剃刀で喉を切り自殺しています。非道な殺害から「鬼熊」とあだ名され、「鬼熊事件」と呼ばれました。
13位:永山則夫
1968年に1か月の間に4名を殺害した人物です。東京・京都・北海道・愛知の4都道府県で事件を起こし、在日米軍から盗んだ拳銃を使い男性4名(警備員2名・タクシー運転手2名)を相次いで射殺しています。一連の事件は「警視庁広域重要指定108号事件」に指定されました。
殺害の動機は売上金が欲しかった・怪しまれたからと供述しています。逮捕後、永山は19歳で未成年だったために死刑になるかが争点でしたが、1990年に死刑が確定し1997年に刑が執行されました。
12位:小田島鐵男
3件の事件を起こし、4名を殺害しています。マブチモーター社長宅殺人放火事件では、社長の妻と娘を殺害・放火しています。その他も3か月の間に2件の事件を引き起こし、2名を殺害しました。一連の殺人事件は、「警察庁広域重要指定124号事件」に指定されています。犯人は逮捕後、死刑が確定。しかし執行前に、食道がんにより2017年、東京拘置所で死亡しました。
11位:宮崎勤
1988〜1989年にかけて4人の幼女を殺害した人物です。警視庁公式名は「警視庁広域重要指定117号事件」といわれ、4歳から7歳までの幼女を誘拐し、猥褻な行為をして殺害しています。また「今田勇子」という偽名を使い、告白文を朝日新聞社に送りました。
犯人は逮捕後精神鑑定されますが、責任能力ありと判断され、2006年に死刑が確定。2008年に刑が執行されています。
10位:堀慶末
1998年に2名、2007年に1名殺害した人物です。1998年は売上金目的で、パチンコ店に押し入り運営会社の部長夫婦を殺害、2007年に闇サイトで知り合った男たちと金品強奪目的で女性を襲い殺害しました。
そして闇サイトの共犯者1人が自首したことで、事件が発覚。当初無期懲役でしたが、パチンコ店殺人事件の犯人と発覚し、死刑が確定。現在、名古屋拘置所に収監されています。
9位:梅川昭美
1963年にアルバイト先の社長の義妹を殺害、特別少年院に入った後3年後に出所。そして16年後に三菱銀行北畠支店に立てこもり、銀行員2名・警察2名殺害しました。立てこもりでは客と行員30名以上で立てこもり、行員の耳を切らせ、行員の女性を裸にさせたりしています。最後は突入した機動隊により、射殺されました。
8位:西口彰
1963〜1964年の間に、弁護士や大学教授に成りすましながら、5名を殺害し金品を奪っています。福岡で2名を殺害、静岡で旅の経営者親子2名を殺害、東京で弁護士を殺害し、動機は「借金返済と愛人に気に入られるため」と話していたということです。他にも職業を偽りながら、詐欺も働いていました。最後は10歳の少女の通報で逮捕されています。逮捕後1966年に死刑が確定、1970年に刑が執行されました。
7位:清水定吉
1882年から4年間、拳銃を使用して強盗し5名を殺害、警察官を1名殺害した事件です。「日本で初めての拳銃強盗犯」と呼ばれました。普段は按摩師でしたが、覆面して強盗に押し入る事件は明治時代の日本を震撼させたといいます。最後の事件は、犯人に不審尋問をしようとした警官が撃たれ、死亡させています。逮捕されると犯人は、約1年後に死刑に処されました。
6位:吹上佐太郎
1906〜1923年の間に、7名を殺害し少なくとも27件以上強姦した人物です。最初の殺人は京都で少女を強姦して殺害。無期懲役を受けたものの恩赦のため、10年弱で出所しています。出所後、仕事を求めて関東へ行き、名前を変えながら女性を強姦し殺害。逮捕後は
「俺は人を殺すことは全く平気だ。捕まりさえしなければ何人も殺していただろう」
と証言したそうです。1926年に死刑が確定し、2か月後に執行されました。獄中では自分の体験談を書いていましたが、発売と同時に発禁処分となっています。
5位:大久保清
1971年の3月〜5月の間に、路上で自家用車から声をかけた女性8名を次から次に殺害した人物です。白のロータリークーペに乗っており、声掛けして30名程度が乗っていますが、10数名と肉体関係を持ち、8名を殺害しています。大久保は逮捕後1973年に死刑が確定、2年10か月の異例のスピードで刑が執行されました。
4位:小平義雄
1932年に1人を殺害、1946〜1947年にかけて7名を殺害した人物です。立件できたのが8名で、供述では11名殺害したといいます。最初の殺人は義父で、懲役15年の実刑を受けてますが、恩赦で釈放されていました。そして1946年以降の事件は、女性に職を斡旋するなどと嘘をつき、強姦し殺害しています。逮捕後は死刑が確定し、1949年に死刑が執行されました。
3位:栗田源蔵
1948〜1952年にかけて、4件の事件を起こし7名を殺害した人物です。殺害内容は、千葉県にある通称「おせんころがし」と呼ばれる崖で母子3名を殺害し、静岡で交際相手を殺害しました。
その後、栃木で子供の寝かしつけをしていた主婦を強姦後に殺害し、千葉で主婦と叔母を殺害し屍姦しています。千葉の事件で指紋が残っており、逮捕に至りました。犯人は1952年に死刑が確定、1959年に刑が執行されています。
2位:勝田清孝
1972~1983年で立証できたのは8名、自供では22名殺害した人物です。また10年間で約300件の強盗・窃盗・傷害を行っています。手口は5名を絞殺、3名は盗んで手に入れた猟銃で射殺しました。
最後は男を銃で脅し金を奪おうとしたところを、大人数に取り押さえられて逮捕されています。そして1994年に死刑が確定、2000年に死刑が執行されています。これが20世紀最後の死刑執行となりました。
1位:古谷惣吉
1951年に2名、1965年に一人暮らしの老人を8名殺害した連続殺人犯です。目的はその日のための現金などを得るのが目的で、手口は絞殺した後に死体の発見を遅らせる目的で、布団をかぶせていたといいます。
事件は「広域重要指定105号」に指定され、これは初めての広域重要指定事件でした。犯人は2名を殺害したすぐ後に、巡回中の警察官に逮捕されました。逮捕後1979年に死刑が確定、1985年に刑が執行されています。
シリアルキラーの定義が間違っております。
日本人しか見ておりませんが大量虐殺犯のランキングです。