今日までに日本では多くの事件が発生していますが、中には解決せずに未解決になってしまう事件もあります。しかし鑑定技術の向上や捜査員の努力などで、迷宮入りと思われていたものが解決された事件も増えています。
この記事では元々未解決とされていた事件の中で、最終的に解決済みとなった事例を、15例紹介します。恐ろしい事件ばかりですので、夜中の閲覧はご注意ください。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
足立区女性教師殺人事件 – 1978年
1978年に東京都内の小学校に勤める女性教師が失踪し、未解決事件となっていた事件です。しかし時効が成立した2004年に失踪当時の学校の警備員だった男性が殺害を自供し、真犯人が判明しました。
事件は8月15日に当直だった女性教師が出てこなかったために、失踪が発覚しています。しかし警察の懸命の捜索にもかかわらず未解決となっていました。1987年には大韓航空爆破事件の北朝鮮工作員金賢姫(キムヒョウヒ)が、教わった日本語教師に似ていると指摘したために、女性の家族は北朝鮮の拉致被害者の全国協議会に参加していました。
しかし2004年に、女性が勤務していた学校の警備員が殺害を自首。犯人の供述によると、学校で肩がぶつかった事に口論となり、騒がれたので逆上して殺害したといいます。その後男は、女性をコンクリートに詰め、自宅の下に隠していました。事件を自首した理由は良心の呵責などではなく、区画整理により立ち退きが迫られており、発覚するのは時間の問題だと感じたからと話しています。
新潟少女監禁事件 – 1990年
1990年に新潟県で失踪していた少女が、2000年に監禁が発覚した事件です。当時9歳だった女性が学校の帰宅途中に当時28歳だった佐藤宣行に誘拐され、9年2か月に渡って自宅に監禁され続けていました。被害者女性はその間部屋から一度も出ることなく、入浴やトイレなども許されていなかったといいます。
事件の発覚は、犯人の母親が保健所に息子を入院させたい旨を相談し、強制的に措置入院させるために医師たちが踏み込んだためでした。一緒に住んでいる母も知らずに、とても驚いた様子だったそうです。女性は発見時、体重は38㎏しかなくとてもやせ細っていたといいます。
犯人の佐藤は監禁で逮捕され、懲役14年の判決を受けました。そして刑が終わり、出所して千葉県に住んでいます。服役中に精神障害が認められたために「障害者手帳2級」の交付を受けており、障がい者枠での仕事をしていたといいますが、2017年に病死したそうです。
坪野鉱泉失踪事件 – 1996年
心霊スポットで有名な富山県の坪野鉱泉へ、肝試しに行った女性2名が失踪した事件です。神隠し事件として長らく未解決でしたが、行方不明になってから24年後の2020年3月に、坪野鉱泉ではなく伏木富山港の近くの海底で2人が乗っていた車と一緒に発見されています。
坪野鉱泉はとても有名な心霊スポットであり、若者の肝試しスポットとなっていました。そのため二人は肝試しに出ていき、その日の23時に「今魚津にいる」というメッセージを送った後に、消息不明となっています。
事件が進展したのは、2014年に二人を目撃したという男性3名の証言があったからでした。目撃者によると、2人の車に声をかけようと思ったけれども、急にバックし海に突っ込んだと証言したといいます。なぜすぐに通報しなかったのかというと、「怖くなって通報できなかった」ということです。早くに通報していれば、違った結果になっていたかもしれません。
茂原市重機オペレーター殺害事件 – 2000年
2000年に起こった殺人事件で、2005年に犯人が逮捕されるまで未解決の失踪事件として扱われていました。2000年に千葉県茂原市で重機オペレーターをしていた男性が行方不明になる事件が発生。2004年にテレビ朝日の番組「奇跡の扉テレビの力」で呼びかけたところ、目撃情報があり逮捕となりました。
テレビで発覚したことは、事件当日に失踪男性の重機が不法投棄されていたこと、失踪当日争っていた2人の男性の証言が得られ情報提供しています。目撃情報から傷害容疑で男性2名を逮捕。その後殺人が判明しました。犯人の2人はテレビを見て遺体を動かそうと現場で遺体を探したものの、遺体は見つからなかったそうです。逮捕後2006年に主犯格の男は懲役13年、共犯の男は懲役10年が言い渡されています。
広島一家失踪事件 – 2001年
2001年に広島県世羅町の一家4人と愛犬が失踪した事件です。自家用車が消えた以外は争った跡などもなく失踪し未解決となっていましたが、2002年に自宅近くの「京丸ダム」から水没している車を発見。車中からは一家と愛犬の遺体が発見されました。
失踪した後不審に思った親族が、警察に通報し住宅を捜索するも、現金や通帳は手つかずで携帯電話も家に残っていたといいます。消えたのは4人分のサンダルとパジャマだけであり、一家はパジャマ姿で車に乗って出かけたと考えられているそうです。原因は無理心中だったと、警察は結論付けています。
福山市明王台主婦刺殺事件 – 2001年
2001年に広島県福山市の主婦が、何者かに腹部を刺されて殺害された事件です。事件が起こった時に被害者女性と当時9か月の子供と二人でいましたが、宅内に侵入した犯人ともみ合いになるものの殺害されたと推測されています。事件後犯人の特定は難航し未解決となっていましたが、2021年に同市で無職の竹森幸三がDNA型から逮捕されました。
犯人は犯行を認め、「女性の腹部を刺した」「宅配の配達員を装って侵入した」と供述していたといいます。二人は面識がなく、どうして潜入したかというと「お金があると思ったから」というものだったそうです。犯人は逮捕されるまで、両親が残したお金でパチンコに明け暮れた生活を送っていたと知人が証言しています。
宇土市院長殺人事件 – 2004年
2004年に熊本県宇土市にある診療所で、診療所の医院長の婦人が刺殺された事件です。ゴルフの練習を終えた夫が帰宅してみると妻が血まみれで倒れていたために通報。顔面に無数の刺し傷があり、警察は捜査本部を設置し捜査に乗り出します。2011年に事件は急展開を迎えますが、それまで未解決事件でした。
この事件の異様なところは、顔面に執拗な刺し傷があるものの体はきれいであったことと、家の中を物色された形跡はあるものの金庫や現金は無事だったといいます。そのため物盗りか怨恨か不明でした。
捜査は難航するものの、2011年に別の事件で逮捕されていた田尻賢一(39歳)が、宇土市院長婦人殺害も自供。犯行の動機は、犯人は借金で首が回らなくなっており、金品目的での犯行でした。田尻の判決は死刑が確定し、2016年に刑が執行されています。
ああああ
広告が邪魔でまともに読めません
草
↑すいません。上のコメントは返さなくていいです。
ほんとに申し訳ありません
59歳の母親と26歳の息子が殺害された強盗殺人事件です。この時当時25歳の弟だけ
と、ありますが、そのときは25歳で、翌年は26歳だったということですか?
解釈違いだったら、本当に申し訳ありません。
もし、あっていましたら、コメントの返信をお願いします
※意味がわからなかったら、返信しなくて大丈夫です