エキスポランドは大阪府吹田市の万博記念公園に建てられた遊園地です。1970年の大阪万博でのアミューズメント施設が元となっています。大阪万博後は、あまりの人気の高さから1972年に営業を再開。巨大な観覧車「テスター」が象徴的で、来客を大いに盛り上げました。
2007年、そんな由緒ある遊園地エキスポランドの人気アトラクション「風神雷神Ⅱ」で、死者の出る大きな事故が起こりました。当時はもちろん、今もなおその事故に関する多くの憶測や噂が流れています。
死者が出たのは事実であるものの、さまざまな噂が流れているため、何が真実なのかわからない人は多いはず。
そこで、今回はさまざまな噂が飛び交うエキスポランド事故の真実を解説します。この記事を読めば、エキスポランド事故の真相をつかめますよ。
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エキスポランド事故とは?
発生場所 | エキスポランド内のアトラクション 「風神雷神Ⅱ」 |
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年月・日時 | 2007年/5月5日/12時48分 |
負傷者 | 5名:重傷1名 古川小百合(ふるかわ-さゆり)さん ・他4名軽傷 |
死亡者 | 1名:小河原良乃(こがわら-よしの)さん |
エキスポランドでの事故は2007年5月5日に、ジェットコースターのアトラクション「風神雷神Ⅱ」で起きました。この事故で1名が死亡、5名が重軽傷を負いました。被害者の状況については後述いたします。ちなみに、この事故は遊園地で死亡者を出した初めての事故と言われています。
アトラクション「風神雷神Ⅱ」とは?
風神雷神Ⅱは1992年3月20日にオープンしました。全長は1050メートル、乗車時間は約2分でコースを猛スピードで走り抜けます。4人乗り6両編成で乗り方は立ち乗り。6両編成の風神と雷神が交互にコースを走る、当時としては画期的なものでした。
そのおかげで、実装当時からスリルとスピードで人気を博していました。
被害者の状況
風神雷神Ⅱでの事故で会社員の小河原良乃さんが即死、小河原さんの同僚・古川小百合さんが首を強く打ち、重傷を負いました。また、小河原と吉川さんの同僚4名も軽傷を負いました。事故発生時、小河原さんの頭部が見えなかったことから、小河原さんを呼ぶ声がこだましていたそうです。
怪我を負っていない方も事故の様子を見ていたことから、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した方が多数いました。それほど、この事故の凄惨さがうかがえます。
なぜエキスポランド事故は起きたのか
では、なぜこのような事故が起こってしまったのか。ここでは事故が起こった原因と発生までの経緯を解説します。
原因は車軸の破損
風神雷神Ⅱでの事故原因は車軸の劣化にありました。事故発生後の調査の結果、1992年から2007年の15年間、車軸が一度も交換されていませんでした。金属は長時間同じ車軸を使い続けることで、金属疲労を起こします。金属疲労は、車軸の断面に7割の部分で見られたそうです。
さらに、点検もずさんなものでした。2007年の1月に行われた点検は目視のみ。そのまま次回点検の5月15日に持ち越しとなったそうです。今回の事故を起こしたのは風神雷神Ⅱの風神の方でした。しかし、雷神でも同じような金属疲労が見られたそうです。
事故発生までの経緯
小河原さんたちを乗せた風神が頂上から下ってすぐに、車軸が破損。そのままコースを走り続けたことで風神の2両目が脱輪しました。脱輪後は45度傾いたまま走り、作業用通路の手すりにぶつかったことで停止しました。
この事故は、風神雷神Ⅱを待っていた乗客からも目撃されます。乗っていない状態でも風神から金属の異音や車体のおかしな動きが見えたそうです。
エキスポランド事故にまつわる噂と真実
冒頭でも触れたとおり、当時からエキスポランドの「風神雷神Ⅱ」で起きた事故に関しては下記のような噂が流れています。
- 被害者女性の頭部切断
- 事故現場は血の海
- 死亡した被害者の容姿
- 乗車前に家族に席を譲っていた被害者
そこで、ここからはエキスポランドの風神雷神Ⅱで起きた事故の真相を、流れる噂も交えて解説します。
被害者女性の頭部切断
事故発覚時、週刊誌の記事で亡くなった小河原さんの頭部が切断されたと記載されました。その影響で、頭部が落ちてきた目撃情報が錯綜する結果となります。しかし、頭部は切断されていませんでした。正確にいうと、手すりに頭部がぶつかり、引きずられながら粉砕したようです。
大衆の興味を引くために、週刊誌や掲示板で表現を盛っていたことがうかがえます。
事故現場は血の海
事故当時、事故が起きた現場の下は血の海だったと言われています。実際にこのことは本当のようです。事故が起きたレールの下を中心に、そこから血の海が広がっていたと言われています。
死亡した被害者の容姿
事故で亡くなった小河原さんの容姿は、テレビでは中学校時代の太った容姿が起用されていました。しかし、事故当時の小河原さんはダイエットに成功し、痩せていました。新聞紙での報道では痩せた容姿が起用されています。
テレビでの報道が非常に悪質で、印象操作が見受けられます。その影響でネットでは、小河原さんの容姿が事故の原因だったと、とばっちりともいえる風評被害の対象になってしまいました。
乗車前に家族に席を譲っていた被害者
事故が起きる前、小河原さんたち6人は、後ろにいた3人家族がバラバラに乗ることを防ぐため、前の車両に乗せました。その後にあのような凄惨な事故が起きたので、何とも言えない気持ちになったのは言うまでもありません。