エキスポランドで起きていたその他の事故
実のところ、エキスポランドでは「風神雷神Ⅱ」以外の下記アトラクションでも事故が起きています。
- 2006年8月20日:Gフォース
- 2007年8月10日:ワイルドマウス
- 2007年9月15日:OROCHI(オロチ)
- 2007年10月7日:バックスピン
ここからは上記4つのアトラクションで起きた事故の詳細を解説します。
2006年8月20日:Gフォース
この事故は風神雷神Ⅱの事故が起こる1年前、2006年8月20日に起きました。回転する空中ブランコアクション「Gフォース」が突如停止。9人の乗客が地上約10メートルに取り残されました。
9人は25分後に救助されました。幸いにも誰も怪我はありませんでした。
2007年8月10日:ワイルドマウス
風神雷神Ⅱの事故後、エキスポランドは3ヶ月間休園。再開後の2007年8月10日、小型のジェットコースター「ワイルドマウス」がコースの頂上に行く前に急停止します。原因は車両を引き上げる際に起こった不具合でした。それにより、安全装置が作動しました。
2007年9月15日:OROCHI(オロチ)
ワイルドマウスでの事故後の2007年9月15日。今度は宙づり式ジェットコースター「OROCHI(オロチ)」で事故が起きました。内容は周回を終えたOROCHI(オロチ)がもう一周した事故でした。事故原因はセンサーの誤作動。それにより、OROCHI(オロチ)では2重の自動車両停止システムを起用しました。
2007年10月7日:バックスピン
OROCHI(オロチ)での事故後10月7日にも事故が起きました。それは急流すべり「バックスピン」にて、小学校1年生がボートの縁に頭を強打し、救急車で運ばれたという事故でした。
事故原因は、安全ベルトが伸びていたことで起こった緩み。それにより安全ベルトを短くし、営業を再開しました。
エキスポランドは事故後どうなったのか?
ここからは風神雷神Ⅱでの事故後エキスポランドがどうなっていったのか解説します。
経営者陣には重い処罰
事故後、当時取締役総括部長の伊藤正則氏と施設営業部長の建部淳氏が業務上過失致死傷罪で起訴されました。また、技術課長の松田博氏も建築基準法違反罪で起訴される結果となりました。
事故後の再開では来場者が減少
事故後、エキスポランドは3ヶ月の休園を経て、2007年8月に営業を再開します。しかし、死亡事故を起こしたことが後を引き、来場者は普段の2割程度となり、激減。営業開始後も多くのアトラクションで事故を起こしてしまい、さらに離れてしまいました。そして2007年12月10日に、赤字だったこともあり再度休園しました。
経営難により閉園
休園後は、2009年3月に営業再開できるよう、復活を試みました。エキスポランドは、動物園を中心とした家族層向けの新たな遊園地を計画します。しかし、支援してくれるスポンサーが現れなかったため、2009年2月に閉園。2010年3月には、エキスポランドがあった場所のほとんどは更地となりました。
エキスポランドの現在
現在、エキスポランドがあった場所は三井不動産が運営する複合施設・エキスポシティとして生まれ変わりました。エキスポシティは2015年11月19日に営業開始。水族館や映画館、さらには日本一の高さを誇る観覧車など、老若男女が楽しめるバラエティーに富んだ施設となっています。
エキスポランド事故に関するまとめ
今回は、さまざまな噂が飛び交うエキスポランド事故の真実を解説しました。
遊びに来た遊園地で、乗客が死亡する事故が起こるとは誰も思っていないはずです。そのため、今回の事故で精神的ショックを受けた方が多数いる事態となりました。
今回の事故を受けて他の遊園地は、点検内容を精密に改める結果となりました。多くの方が非日常やストレス発散で来ている遊園地で事故が起きたら、誰も得はしません。命を預けているので、そのことを踏まえて整備に励んでほしいと深く感じました。
この記事を通してエキスポランドの事故について興味を持ってもらえたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。