日本にあるカルト村「ヤマギシ会」とは？結婚・性事情など実態を紹介

ヤマギシ村の生活の実態は？6つの特徴を紹介

近年ヤマギシ村での生活を赤裸々に綴った本も出版され、その独特な集団生活も話題となりました。そんなヤマギシ村の生活はどのようなものなのか、調査しました。

1.所有物や金銭がない生活

ヤマギシ村では貨幣が流通しておらず、村で暮らす人は私有財産全てをヤマギシ会に無条件委任する必要があります。つまり自分の所有物は一切持たない考えです。そのために入会する際は「一切の財産を権利書・証書同封の上無条件委任します」といった書類に署名しなければならないそうです。

また上下関係もなく、全ては話し合いによって解決するとされています。しかし実際のところはあくまで建前で、組織の意見に求める意見に同調するまで話し合いが進まないといった話も聞こえてくるのです。

2.労働を強いられる生活

村人たちはあくまで自主的に、朝6時から夕方6時まで働きます。そして貨幣もなく、自分の所有物は無いために、衣食住は確保できるものの実質的な賃金はありません。労働条件は厳しく村の住人の働く時間は年間4000時間弱で、日本における平均労働時間の2倍にもなるといわれています。ただし経済的な不安は感じることなく生活ができるそうです。

そして共同生活で農業を農業や畜産を無償で行っているために、ヤマギシ会は農事組合法人で日本最大の経済規模（年間売上高66億円）を誇っています。ヤマギシ会という名前を表向きにはしていませんが、松坂ポークなどはヤマギシ会のブランドの1つであり、気づいていないだけで自分たちが知っている商品は身近にあるのです。

3.食事は1日2食

食事は子供も含めた全員朝食抜きの1日2食の生活といい、「お昼は腹八分目、夜は十二分目食べよう」というのが村の方針だといいます。そして2食のご飯も、世話係の人を怒らせてしまうと「食事抜き」という罰を与えられるそう。村の住人だった「カルト村」の著者は、空腹をしのぐために、「理科室の塩を舐めた」「甘い歯磨き粉を舐めた」「動物のエサ」も食べたと回想しています。

4.体罰などは当たり前

驚くべきことですが、ヤマギシ村では体罰が横行しているといいます。体罰は「平手打ち」「裸で立たせる」「暗所へ閉じ込め」などがあったそうです。体罰を受ける理由は、「嘘をついた」「悪さをした」といった理由だったりします。

中には「平手打ちから髪をひっぱり壁に打ち付ける」といった過激な体罰もあったといい、理由は「むかつく」「チクる」といった汚い言葉遣いをした子が受けていたのだとか。激しい体罰は、他の子への見せしめも兼ねているといいます。

5.自由恋愛・結婚が出来ない

ヤマギシ会は「自由恋愛・自由恋愛」は不可です。社会実顕地には結婚を調整する機関があり、担当者からの提案に基づいて結婚するそうです。自主的な結婚は出来ず、以下のような傾向があるといいます。

• 20代前半の女性と30～40代の男性というパターンが多い
• 若い女性の方が優秀な子供を産む
• 男性は何歳でも良い

このような考えから調整係が、結婚相手を決めていくといいます。選考の基準は人種改良や悪性遺伝は子孫に不幸をもたらすといった教祖の教えに伴い、結婚時期や相手を選別するのだそうです。ちなみに推薦された女性が結婚を断ることはほとんど無いそう。なぜならば子供の時からその環境が当たり前として育っているので、おかしいと思うこともなく、おかしいと思う人はそもそもヤマギシ会に長くいることはないといいます。

また担当者は出産にも関与しており、出産の許可が降りるとコンドームの支給がなくなるそうです。高齢女性の場合「今回は産まないことにしましょう」と担当者が中絶を促し、高齢女性の場合は中絶も多いといいます。

6.独特な性生活

ヤマギシ会の中でも独特で有名なのが「性生活」です。ヤマギシ会には「生産部」と呼ばれる部署があり、ここは「生産（子作り）」を管理する部署をいいます。ヤマギシ会において子供はみんなのものという概念があるために、夫婦間以外でも性交渉があるそうです。

そのために夫婦ではない女性と性交渉をして、子供を生産する考え方なのだそう。そしてヤマギシ会にいる女性たちは「嫌」という自己主張をしないように育っているので、脱走しない限りは若い女性は中年男性の快楽と、「優秀な子供を産むための道具」になるのが実情だといいます。