8位:嵐真由美さん失踪事件 – 1994年
里帰り出産のために東京都墨田区に帰ってきていた嵐真由美さんが、1歳の子供を残して「同級生と会いに行く」と言い残して帰らなかった事件です。真由美さんが失踪後、姉の洋子さんの衣装箪笥から家族宛のメモが見つかり、不倫を示唆する内容が書かれていたといいます。
姉の洋子さんは不倫相手が怪しいと思い、探偵を雇い不倫相手の足取りを追っていましたが、結局捜査も進展せず未解決となっています。しかしこの事件は2011年のテレビ朝日の番組「スーパーJチャンネル」で父親の後ろに謎のメモを母親が貼ったために話題になっています。そこには、
「洋子のはなしは信じるな」
と書かれていたのです。この事件の情報はほとんど姉の洋子さんが証言した内容であり、全てが虚偽だったのではという疑いも出ています。そして2013年には、姉の洋子さんも失踪してしまったそうです。噂では洋子さんは虚言癖があったといい、そのために両親も信じるなとメモを貼ったのかもしれません。異様なメモや2人の姉妹が失踪してしまうところに、不可解さを感じてしまう事件です。
7位:ジョシュア・マドックス失踪事件 – 2008年
アメリカのコロラド州で起きた、ジョシュア・マドックスさん(当時18歳)が失踪した事件です。マドックスさんは妹に「散歩に行ってくる」といって出かけていき、そのまま行方不明となりました。失踪後警察が懸命の捜索をしますが、行方はわからなくなっています。
しかし失踪から7年後の2015年に、使用されていない山小屋を解体していると、煙突の内部から人間の白骨死体を発見。解体作業は中止されて服装から身元を捜査すると、それは7年前に失踪したジョシュア・マドックスさんでした。遺体には不審な点が多く、
- ジョシュアさんは頭を下、足を上になった状態だった
- 衣服は真下におちていたのではなく上から放り込むのは不可能
考えるのは他の人が遺体を隠すために煙突に隠したとしても、衣服は説明がつかないといいます。不自然な状況から他殺を疑う人も多くいましたが、結局「偶然の事故死」という事で捜査は打ち切られてしまいました。自殺では無い可能性が高いものの、他殺の証拠が無いためだそうです。山小屋で何が起こったのか、不可解に感じる事件といえます。
6位:一家5人餓死事件 – 2000年
大阪府泉南市で一家5名が餓死していた事件です。この家は60代を中心に暮らしていましたが、ある時から40代の長女らを見なくなり、家から異臭が漂ってきていたといいます。隣人から様子がおかしいという通報を受けて警察が捜査に入ると、同居していた女性の兄が出てきて「後10日程待ってほしい」といっています。しかしあまりの異臭のために踏み込むと、女性の子供5人(上が40代で下は20代)が、1人ずつ腐乱死体となって布団に寝ていたといいます。
5人の死因は餓死で、生きていた女性と女性の兄も1か月ほど何も食べておらず、かなり衰弱していたそうです。この一家は変わり者で有名な一家だったといい、親戚が訪ねても「外部から変なものを持ち込まれたら困る」といって追い返しており、親戚づきあいすらもなかったといいます。
家の主である女性は「神の声が聞こえるようになった」といい、新興宗教を立ち上げようとしていたそうです。庭には水を張った直径4メートルの穴があり、生にんにくを刺した竹串などもあったといいます。結局修行の一環で断食して皆餓死をしたと結論付けられました。ただし亡くなっていたのが全て成人した子供だったこと、また食べ物が無くなったからといって両親よりも若い子供5人が亡くなっていることは釈然としない事件といえるでしょう。
5位:ヒンターカイフェック事件 – 1922年
ドイツのバイエルン州にあったヒンターカイフェック農場で起こった、一家5名とメイド1名が殺害された事件です。一家の家は施錠されており、無理心中を疑った近隣住民が鍵を壊して進入すると、納屋の藁の中に一家の遺体が発見され、母屋にも2歳の息子やメイドの遺体が発見されました。
事件後の捜査の結果では、6人全員頭部や顔面を重量のもので殴打されており、恐らくツルハシではないかと憶測されました。そして納屋の屋根裏には藁が敷き詰められており、足跡を消そうとした後や、寝床にしていたと思われる場所もあったといいます。この農場では、事件が起こる数日前に色々おかしな事が起きていたそうです。
- 事件の半年前に「屋根裏から足音や声が聞こえる」とメイドが辞めてしまった
- 数日前は農場の鍵がいくつか紛失していた
- 誰も心当たりがないミュンヘン新聞が見つかった
- 畜舎の牛の紐が解かれていた
などだそう。事件の犯人を当初、強盗の仕業と考え捜査を始めますが、農場には金目の物が多く残っており強盗目的の可能性は低いと判断されました。そして捜査している内に、犯人はどうやら殺害後も数日間は事件現場で生活していた形跡があるそうです。結局、物盗り説や怨恨説等考えられましたが、犯人に辿り着かず未解決となりました。1つの説として犯人は半年前くらいから屋根裏に住んでいたという説もあり、不気味さが際立つ事件となっています。
4位:ディアドロフ峠事件 – 1959年
ロシア(当時はソビエト連邦)のウラル山脈で、9人の登山者が変死した事件です。スキーと登山を目的とした学生9名が、一夜を過ごすために山の斜面にテントを張ったものの、真夜中に何かが発生したらしく内側からテントが切られていました。そして-25度という極寒の中登山者たちは1キロ下にある森に避難し死亡していたといいます。遺体の状況も不可解な点が指摘されています。
- 数人の頭部や胸部に大きな損傷があり眼球や舌がない遺体も発見された
- 9人は寝間着姿で飛び出したと考えられている
- ほぼ裸の状態の遺体があった
- 他のメンバーの服を身に着けている人もいた
- 衣服には放射線反応があった
この事件をソ連当局は事件性なしと判断し「正体不明の抗いがたい力」によるものと結論づけています。衣服を脱いでいたのは、死の危険を感じる低体温状態で衣服を脱いでしまう「矛盾脱衣」であり、眼球や舌の損失は動物に食べられたのではないかと考えられています。
しかしそれだと衣服から放射線が出たことの説明はつかず、「ミサイルの誤爆説」などの説もありました。2020年に疑問の声を受けて再度ロシアは雪崩が原因という見解を発表していますが、それでも不可解な点が多く説明がつかないために、研究者の追及は続いている状態です。
こんにちは