3位:メアリー・セレスト号 – 1872年
1872年12月4日にメアリー・セレスト号という船が、無人で漂流しているところを発見された事件です。船はニューヨークからイタリアに向けて工業用アルコールを載せて出航し、船には船員7名以外に船長のベンジャミン・ブリッグスと妻と娘二人の合計10名が乗っていました。
1872年カナダ船籍の船が、メアリー・セレスト号を発見。中に入ると船は操縦不能状態ではあるものの、時計と羅針盤は壊されていたといいます。六分儀とクロノメーターも見当たらず、船が故意に遺棄されたことが見て取れたそうです。救命ボートは使用された形跡があり、3つの手すりには血痕があり、その中の1つには謎のひっかき傷がありました。食料と水は半年分残っており、11月24日まで書かれた航海日誌が残っていました。
この神隠しのような事件は色々な憶測を呼び、代表的なのは「船長がアルコールが爆発すると勘違いした説」「船長を殺した内乱説」「海賊説」です。ただし船長が爆発を勘違いした説は、経験豊富な乗組員が間違えるだろうかという疑問が残り、内乱が起こった説も救命ボートで脱出しようとした説明がつかず、海賊説も積み荷や食料が残っていたのが疑問です。どの説でも納得がいく説明がつかないために、現在も「航海史上一のミステリー」と言われる事件となりました。
2位:福島女性教員宅便槽内怪死事件 – 1989年
1989年2月28日に福島県田村郡都路村にある教員住宅の便槽で、男性の遺体が見つかった事件です。教員の女性が住宅に帰ってきてトイレをしようとした時に何気なく下を覗くと靴のようなものを発見。女性は驚いて汲み取り口に回ってみると既にふたは開いていて、男性が見えたといいます。
通報を受けた警察は汲み取り便槽から男性を出そうとしますが、取り出せずに結局重機を使用して便槽を壊し男性を取り出しています。男性は既に死亡しており、真冬なのに上半身裸で上着を胸に抱えた状態で発見されています。死因は凍死でした。男性に擦り傷などはあるも目立った外傷は無く、警察は覗き目的の進入による凍死として結論付けています。
しかし不可解なのが、見つかった男性は「スポーツが好きな好青年」で、バンドを組んでおり覗きをするようなタイプの人では無かったそうです。その他靴は片方しか便槽に入っておらず、もう片方は付近の土手で見つかったといいます。そのために村民が「覗きをする人ではない、他殺に違いない」と署名を4000名程集めるも、事故として再調査はされずに幕を閉じた事件です。
1位:三重小2女児失踪事件:1991年
1991年に三重県四日市市富田で、当時小学2年生で8歳だった加茂前ゆきさんが失踪した事件です。事件当日ゆきさんは自宅に帰り、14時半に母親がパート先からの電話に出て、「今日は遅くなる」というやり取りをしていました。そして16時前に姉が帰宅していますが、その時にはゆきさんは自宅におらず、飲みかけのココアがありまだ温かかったそうです。
その時はゆきさんが遊びに行っただけだと思ったものの、20時になっても帰ってこなかったために捜索願が出されています。この事件には不審な点が多くあり、以下の点が指摘されています。
- 普段は断らないのに友達との遊びを断っていた
- 自転車は使用されずに残っていた
- いつも着ていたピンクのアウターが残っていた
そして「近鉄富田駅で見かけた」「白いライトバンに乗っている男と話していた」など目撃情報もありましたが、有力な手がかりとなりませんでした。事件から3年後にゆきさんの父に怪文書が届きました。内容は以下の通りです。
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ トオモイマス
股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ ニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ 裏口ニ立ツヨウニナッタ
イま(ゑ)ハー ケータショーノチカクデ 四ツアシヲアヤツツテイル
ツギニ
スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きくワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。
モウ股割レハ人ヲコえて、一匹のメスにナッテイタ。
感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動いタ。ソレガ大きな事件トハシラズニ、
又カムチャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
モウ春、三回迎エタコトニナル
サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ トオモウ
ダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ 平和希求トハチガウ
ミユキノハハガカ弱イハネヲバタバタ ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、
広いダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル
股割れは平気なそぶり
時ニハ駅のタテカンバンニ眼ヲナガス コトモアル、
一片の良心ガアル、罪悪ヲカンズルニヂカイナイ
ソレヲ忘レタイタメニ股を割ってクレルオスヲ探しツヅケルマイニチ
股ワレワ ダレカ、ソレハ富田デ生レタコトハマチガイナイ
確証ヲ?ムマデ捜査機官に言フナ
キナガニ、トオマワシニカンサツスルコト
事件ガ大キイノデ、決シテイソグテバナイトオモウ。
ヤツザキニモシテヤリタイ 股割レ。ダ。ミユキガカアイソウ
我ガ股ヲ割ルトキハ命ガケ コレガ人ダ コノトキガ女ノ一番 トホトイトキダ
怪文書は3枚に渡って書かれており、ひらがな・カタカナ・漢字が不自然に混ざっている異様な内容のものでした。この手紙には朝鮮半島からロシアにかけての地名が見られたり、ゆきさんを誘拐した犯人はまだ富田にいるように読み取れる手紙です。ただし暗号めいたものも感じられ手紙の解釈もいくつかあり、現在も未解決の不可解で異様な事件といえるでしょう。
不可解な事件に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では不可解な事件を12件紹介しましたが、どの事件も不可解でありまた悲惨な事件も多くありました。原因が分からない事件も多くあり、これから真相が分かる日が来る日が来れば良いなと感じた次第です。最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは