下級国民に多い職業は?
上級国民という存在が叫ばれる一方で、最近では「下級国民」というワードも出てきています。下級国民に多い職業について、気になる人もいるかもしれませんが、個人的には「下級国民」も「下級国民に多い職業」も存在しないと考えています。
下級国民は、「国民の中で著しく民度が落ちる人達」を指しますが、これはネット上のスラングであり、自分や誰かを卑下する時に使う言葉です。反社会的な仕事を除き、全ての仕事には矜持と社会的な役割があります。
そして日本国憲法第25条で、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と明記されています。日本国民には上級も下級も存在しないのです。
とはいえ現在の日本は、貧富の差が拡大中です。この状況下、何も持たないゆえに躊躇なく凶悪犯罪を犯す「無敵の人」が増えているのは事実。下級国民と自らを卑下する者達が、上級国民に対して牙を剥く日が来るのかもしれません。
上級国民にまつわる都市伝説
本当に存在するのかはわからない上級国民ですが、彼らにまつわる都市伝説も存在します。そこで、ここからは世間で度々噂されている次4つの都市伝説を紹介します。
- 上級国民は逮捕されない
- 病院に優先的に入れる
- 勲章を持っている
- プライバシーが保護される
それぞれ詳しく解説していきますね。
上級国民は逮捕されない?
東池袋自動車暴走死傷事故以来、「上級国民は逮捕されない」と囁かれるようになりました。ただこの点は、「そうではない」と言えます。なぜなら、逮捕や勾は捜査や裁判を円滑に行う為に行うものであり、刑罰ではないからです。
加害者が、逃亡や証拠隠滅の可能性がない場合は、上級国民ではなくても逮捕されないケースもあります。ましてや上級国民(と呼ばれる人々)は、社会的地位が高く、逃走や証拠隠滅をしてもすぐに足がついてしまいます。
逆説的な話になりますが、「上級国民だから逮捕されない」のではなく、「逮捕されにくい下地が上級国民という人には備わっている」と言えるのです。
病院に優先的に入れる?
昨今のコロナ騒動で、「上級国民は優先的に病院に入れる」という噂が広まりました。そのバッシングは前述した石原伸晃だけでなく、芸能人の綾瀬はるかにも向けられたのです。
2021年8月31日に、「綾瀬はるかがコロナウイルスに感染して入院中」と報道されました。自宅療養者が逼迫する状況だった事もあり、上級国民というワードがトレンド入りする事態になりました。
ちなみに病院とコネがあれば優先的に病院に入れる可能性はあるそうです。日本の病院の8割は民間であり、公共性の乏しいもの。所属事務所が人脈やお金を使い、病院を手配した可能性もあるのです。上級国民だから入院ができるかと言えば、それは分かりません。
病状や基礎疾患の有無、入院に至る経緯を知らぬままバッシングをする人が数多くいたのは事実です。コロナ禍が長く続く中で、鬱屈した感情が国民全体に広がっているのかもしれません。
勲章を持っている?
東池袋自動車暴走死傷事故を起こした飯塚幸三は、瑞宝重光章という勲章を過去に授与されていました。そんな経緯から、上級国民は勲章を持っているという噂が生まれたのです。
結論から言えば、勲章授与者が上級国民なのではなく、社会的地位の高い人が勲章を得るという方が正しいと思われます。飯塚幸三は、計測の分野の第一人者であり、行政や経営などの多方面で活躍した人物した。そんな経緯から勲章を授与されているのです。
勲章自体に、逮捕を回避するなどの特権は勿論ありません。そして勲章を授与されても、「死刑、懲役又ハ無期若ハ三年以上ノ禁錮」を受けた者は、勲章を取り消されます。飯塚幸三は禁固刑の判決が下って間もなく、勲章を剥奪されました。
プライバシーが保護される?
日本では、様々な事件が起きており、多くの人達が逮捕されています。その中で実名報道をされるケースもあれば、実名報道をされないケースもあります。上級国民は彼らのプライバシーを守る為、実名報道をされないと考える人も少なくありません。
逮捕されて名前が公表されるケースとして
- 殺人・放火などの重大犯罪
- 組織的な詐欺などの悪質な犯罪
- 話題を集める事件 等が挙げられます。
これらの事件は上級国民だから報道されないという事はなく、むしろ上級国民だと国民の話題を集める為、実名報道される可能性もあるでしょう。
ちなみに軽微な犯罪や、過失ではない事故、未成年の犯罪の場合は実名報道が回避されるようです。また、事件を起こした段階で弁護士に相談したり、マスメディアが忖度をした場合は、実名報道を避ける事が出来ます。
お抱えの弁護士がいる場合や、マスメディアが実名報道を避けたくなるレベルの上級国民ならば、実名報道を避け、プライバシーが保証されるのかもしれません。
上級国民になるには?
ここまで読んできた人の中には、「上級国民と呼ばれる立場になるにはどうすれば良いの?」と疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
実のところ、上級国民になる方法は存在します。それは
- 社会的地位を上げる
- 上級国民と結婚する
この2つです。それぞれ順を追って解説していきますね。
社会的地位を上げる
上級国民は、「社会的地位が高い人」の事です。その立場になるには、キャリアや功績を積み重ねるしかありません。「社会的地位の高い職業」に着いたとしても、末端や新人の立場なら「トカゲの尻尾切り」のように見捨てられる可能性も高いでしょう。
政治家なら長年議員を務め、大臣職を担う立場にならなくてはいけませんし、検察なら黒川のように検事長クラスまで上り詰める必要があるでしょう。そこまで上り詰めて、ようやく国民はあなたを上級国民と認めるのではないでしょうか。
上級国民と結婚する
キャリアや功績を積み重ねる事が難しい場合は、上級国民と結婚して上級国民の一員になる方法もあります。前述した千野志麻は、彼女自体がアナウンサーではあったものの、夫が総理大臣経験者の血縁者でした。
2016年にミスター慶應と呼ばれた渡辺陽太は、2018年9月から12月の間に、レイプによる準強制性交容疑で5回も逮捕されました。しかし彼は不起訴処分となった為、世間は強い批判をしています。彼の祖父は千葉県の有力企業・地商総業の創設者であり、上級国民の血縁者でした。
上級国民の配偶者、その子供などの血縁者は上級国民の恩恵に預かれるのかもしれません。ただ上級国民は上級国民と結婚するケースが多い事も事実です。財力やコネを持たない人が上級国民と結婚するには、相当の努力が必要な事も忘れてはいけません。
上級国民の職業に関するまとめ
今回は、上級国民と呼ばれる人達の職業について解説しました。上級国民など、存在しないと叫ばれる一方で、様々な特権を持つ人間がいるのも事実です。上級国民が本当に存在するのかは、「そちら側」の世界に行かないと分かりません。
日本はどんどん貧しくなっており、貧富の差も拡大しています。上級国民に対する怨嗟の声や様々な陰謀論は、国民の中に存在する鬱屈した感情を反映しているのかもしれません。