「ヤクザの組長って豪邸に住んでいるのかな?」
「構成員はどんな家に住んでいるのだろう?」
日本で昔から裏社会を取り仕切るヤクザですが、組長は豪邸に住んでいるイメージを持っている人も多いようです。テレビなどで組長の家を時々見る機会がありますが、その他のヤクザはどんな家に住んでいるのか意外に知らない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、組長の家や一般構成員の家を、分かる範囲で調査し紹介していきます。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
ヤクザの家の特徴は?
ヤクザはどんな家に住んでいるのか?ここでは、組長クラスから一般構成員まで、ヤクザの住居の特徴を紹介します。
組長クラスと構成員で大きく違う
ヤクザの家ですが、組長クラスの家と構成員クラスの家では大きな違いがあります。まず組長クラスは大豪邸に住んでいることがほとんどです。近年はヤクザも資金難といわれていますが、やはり組長クラスのヤクザはお金を持っているために、豪邸に住むことが多いといわれています。
ヤクザはブランド品や高級品を好む傾向があり、それは自宅に関しても同様です。お金を稼げるようになると身だしなみも高級品を身に着けて、高級車に乗り、同じ流れで豪邸に住むのだそう。それに、組長や幹部としての体面を保つためもあるといいます。
しかしこれは一部の幹部や金持ちヤクザの話であり、多くの一般構成員は普通の一軒家やマンションなど、一見するとヤクザの住居とはわからないような普通の家に住んでいるそうです。
組長の家の特徴
大豪邸に住んでいることが多い組長の家ですが、やはり家業のためにいくつか特徴があるようです。ここでは組長の家に多い特徴を紹介します。
周りが強固に作られている
組長の家は一般的に、鉄砲玉が入ってきたりダンプカーが突っ込んできたりしないように、塀を強固に作ってあることが多いといいます。特にガレージは、異常なまでの耐久設計している特徴があるそうです。入口が防弾ドアの場合もあります。
また、窓が小さいともいわれます。そして窓が小さいと光が入らないために、縦長な窓であることが多いようです。
セキュリティーが凄い
組長の家で特徴的なものは、門の外に防犯カメラがあることです。入り口や駐車場など至る所についていることがほとんどです。また、ドーベルマンやシェパードなど大型犬を飼っている家も多いといいます。周りが強固であることと同じで、抗争の時に鉄砲玉が入ってきたりヒットマンに狙われた時などのために、防犯カメラや番犬を置くことで防ぐためだそうです。
数件家がある可能性も
ヤクザの中にはバブル時代に、不動産売買で荒稼ぎした人もいます。そういった人たちは、バブル期にリゾート地に別荘を建てて、今も持っている人もいるようです。年に数回しかいかないのに、とても豪華な別荘を持っている人もいるのだとか。
しかし後述しますが、現在法律によりヤクザは家を購入することが禁止されています。そのために、法律が出来る前に購入したものをそのまま持っていることが多く、建物が古くなって固定資産税だけかさばって払い続けている人も多くいます。
構成員の家の特徴は?
ヤクザの構成員は、一見してもヤクザの家とわからない普通の家に住んでいることが多いようです。噂を見てみると、「自分が住んでいたアパートの隣の住人がヤクザだった」というようなものも見られます。顔を合わせたら挨拶をかわし、犬の散歩に出ている様子も見かけたとのことでした。
ヤクザは年々「しのぎ」が減ったため収入も減少傾向にあり、生活に余裕がない構成員も多いといわれています。そして妻がパートに出ている構成員もいるそう。特に近年は法律の締め付けも厳しくなってきているので、出来るだけヤクザとわからないように地味に生活している人が多いといいます。