有名なヤクザの組長の家
ヤクザの中でも大きな組織の組長となると、報道で見たりなど家が分かっている組長もいます。そんな組長の家を3件調査してみました。
山口組組長:司忍さん
日本裏社会でも筆頭といえる山口組の司忍組長は、愛知県名古屋市中村区に住んでいるそうです。神戸新聞では住所も記載されていたといい、ネットで検索すると詳しい住所も出てきます。
また名古屋市名東区で別に、司忍組長の自宅と噂されていた住居もありましたが、そちらは「三代目弘道会の本部」として使用されている建物であるとのことです。司忍組長は名古屋市中村区や名東区以外に、西区にも自宅があるという噂があります。一説には愛人の家という話です。
もしかしたら中村区の家はカモフラージュで、実際は別の家にいることが多いのかもしれませんし、もしかしたらいくつか家を持っているのかもしれません。
工藤会総裁:野村悟さん
福岡県北九州市に本拠地を置く指定暴力団の「工藤会」は、極めて好戦的で「今、最も先鋭的な武闘派組織」といわれる典型的な「九州ヤクザ」な組織です。その工藤会の野村悟会長の自宅は、2014年に「漁協組合長殺人事件に関与」の疑いで逮捕された時に、映し出された家が豪邸であったことから話題になりました。
野村悟会長の自宅は福岡県北九州市にあり、少し住宅街から離れ気味の閑静なところにあるようです。自宅を要塞のような防壁で囲っており、門には何台もの監視カメラがついています。また、駐車場も完備されており、まさしく大豪邸のようです。こちらも詳しい住所はネットに載っています。
山口組若頭:高山清司さん
六代目山口組の若頭である高山清司さんは、山口組の第二の有力者といわれている人物です。そんな高山若頭の家は、三重県桑名市と兵庫県神戸市にあります。どちらも大豪邸であり、神戸市の家はどちらかというと洋風で、デザイナーズマンションのようです。
そして三重県桑名市の自宅は和風の家屋ですが、2020年には銃弾が打ち込まれる事件も発生しています。犯人は無職の元山口組系組員で、「高山若頭に恨みがあった」と動機を語ったそうです。
ヤクザは家を探すのが大変?
21世紀に入って地方公共団体の条例である「暴排条例」が出てから、ヤクザは家を持つことが大変になったといいます。暴排条例とは簡単に言うと、
- ヤクザにお金を貸してはいけない
- 賃貸マンションやアパートを貸してはならない
- スマホなどの携帯電話を契約してはならない
といった内容です。一般企業にヤクザとの繋がりを禁じるような内容となっており、違反すると企業も処罰対象となってしまいます。
自分の名義では借りられない
ヤクザは条例により、自分の名義で家を借りることはできません。ヤクザということを黙って賃貸契約すれば、逮捕される可能性もあるといいます。そのために引っ越したくても引っ越せずに、暴排条例が施行される前に借りた古い家に住み続けているヤクザも多くいるのだそう。同じ流れで駐車場契約も個人名義で借りられないので、苦労しているそうです。
そしてヤクザは、銀行口座を持つこともできません。暴対法以前の口座は何とか確保しているものの新設口座はできず、バレずに出来ても後から銀行から指摘されて逮捕される事例もあるといいます。そのために賃貸契約に限らず、銀行を介した取引には色々と支障があるようです。
他人名義で契約していることが多い
ヤクザは自分の名義では借りられないので、自分の妻や実の兄弟などの名義を借りて契約しているといいます。しかし近年はそれも厳しくなっているそうです。そのためあえて妻と離婚して、戸籍上他人になったうえで生活している人もいるのだそう。
これもバレたら逮捕されてしまうので、住んでいる人たちにヤクザだとバレないように気を付けているといいます。その他にも反社会勢力に分類されていない知人等に借りてもらい、居住しているケースもあります。この場合も、ヤクザとは関係ないことを装い借りているのです。
闇金のカタの家に住む場合も
一部ですが、借金のカタに不動産を代物代済で取得した家に住んでいる場合もあるそうです。また、バブルの時代に不動産を動かしていたヤクザが、現在も使用可能な不動産を持っている場合もあります。
後は親から相続された家に住むケースもあるようです。相続は避けることが可能な「取引」ではなく、避けようのない「事実」であるために、法律では禁止できないのだそう。しかし特に若い組員は、事務所に住んだり車中泊をしたり、定住できないのが現状だといいます。
ヤクザの家に関するまとめ
今回ヤクザの家について解説しましたが、豪邸に住んでいるヤクザはごく一部で、ほとんどは住む場所にも困っていることが分かりました。過酷で法の縛りも多いヤクザは、現在減少傾向にあるのは当然といえるでしょう。
ヤクザ稼業にはならず、一般人でいたほうが良いと再確認せずにはいられませんでした。これを読んで「そうだったのか」と感じた人がいたら嬉しく感じます。最後までお読みいただきありがとうございました。