「ヤクザの年収はどれくらいなのだろう?」
「豪邸に住んでいるイメージだけど、沢山稼いでいるのかな?」
日本の裏社会を取り仕切っているヤクザですが、どれくらいの年収があるのか想像がつかないのが現実です。ヤクザ(暴力団)は用心棒などの昔からのしのぎや、近年は「インテリヤクザ」と呼ばれる頭脳派やくざも出てきているようです。
そこでこの記事では組長クラスから一般構成員までの年収を、階級別にどれくらいあるのかを調査してみました。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
ヤクザの年収・収入はどのくらい?役職別で紹介
ヤクザの年収はどれくらいなのか?結論から言うと、階級やしのぎの種類でかなり年収や収入に差があることが分かりました。そのために、役職別にヤクザの年収を紹介していきます。
ヤクザの階級や役職を組織図付きで一覧解説!年収の違いや収入源も紹介
本家の組長クラスの年収
本家と呼ばれる山口組・稲川会・住吉会といった組の系列の最上部に存在する組長は、年収は数億~数十億程度と推定されています。
例えば山口組系など配下の組が多いほど、上納金が多く集まるためです。山口組は2017年時点で約1万人の構成員がいるので、それらが1万円上納したとしても1億円が集まる計算になります。月額の最低ランクの金額が1万円程度ということですので、単純計算してもそれ以上のお金が集まっていると考えられるでしょう。
2次団体以下の組長クラスの年収
2次団体以下の組長クラスだと、約数千万から数億程度の年収といわれています。2次団体、3次団体と続くヤクザの組は、配下の構成員がどのくらい人数がいるのかで収入が変わってきます。組の規模やしのぎの種類によって変わってきており、振り込め詐欺や不動産業など稼ぐしのぎを多く持っている組は組長の年収も高くなっていく傾向があります。
幹部・一般組員の年収
幹部クラスは舎弟筋からの上納金があるので、年収数千万円は超えるだろうといわれています。そして一般組員は完全に能力で年収が変わり、闇金や振込詐欺など儲かるしのぎを持っている一般組員は組長よりも羽振りが良いのだとか。
バブル時代に不動産業などで儲けている時代、1人当たりの年収が平均1500万円という時代もあったといいます。しかし近年は減少傾向にあり、末端クラスになるとヤクザの収入だけでは生計を立てることが難しいために、アルバイトしている組員もいるそうです。
部屋住みの年収
ヤクザの新人は、「部屋住み」というヤクザ見習い的な期間があります。暴力団事務所に寝泊まりし掃除などの雑用をこなしていますが、しのぎが出来ないために一定額の給料が支払われているのだそう。しかし収入は月5〜10万円程度だといい、支給されないところもあるといいます。
部屋住みは24時間体制で幹部の身の回りの世話をし、兄貴分のしのぎを手伝ったりして「タバコ銭」と呼ばれるお小遣いをもらっているのです。そしてヤクザのいろはを学び、立派なしのぎができるように日々働く仕組みとなっています。