サンテグジュペリの功績
功績1「パイロットを経験した後、ベストセラー作家へ」
サンテグジュペリはパイロットとしての経験を活かし、飛行機や空、星などを題材とした作品を多く刊行したベストセラー作家となりました。少年時代に飛行機と出会った彼は、空軍や民間航空、作家と生涯にわたって飛行機と関わり続け、世界中の人々に受け入れられる素晴らしい作品を残しています。
当時、同業者のパイロットの間では彼の作品に対して批判的な意見もありました。しかし、彼の信奉者も多く存在しており、敵国ドイツにはサンテグジュペリが所属する部隊とは戦いたくないという兵士も多く居たようです。
その後、彼の作品は多くの人々の間で読み継がれ、サンテグジュペリは世界的な人気小説家となりました。
功績2「彼の人生を描くミュージカルが公演された」
2012年、サンテグジュペリ自身の人生を題材としたミュージカルが宝塚歌劇団にて公演されました。「ミュージカル・ファンタジー」の形式で上演され、副題は「星の王子さまになった操縦士」でした。
この舞台では、貴族出身である彼がパイロットや作家として人生を歩む姿を、彼の精神世界である「星の王子さま」の世界観と共に描いています。
サンテグジュペリは数多くの名作を残してきました。その結果、彼自身を題材としたミュージカルが公演されるなど、彼の人気は小説だけではなく幅広いジャンルに及んでいます。
サンテグジュペリの名言
大切なものは、目には見えない
この言葉は、彼の代表作「星の王子さま」で登場する台詞です。「星の王子さま」は児童文学ですが、この作品に含まれる数々の名言には大人も強いメッセージ性を感じざるを得ないのではないでしょうか。
大人は目に見える情報を大事だと思ってしまいがちですが、それは表面的なものでしかありません。目に見えない部分にこそ大切なものがあるのではないかと、彼は作中で何度も訴えています。人にとって本当に大切なものとは何なのか、深く考えさせられる名言です。
おとなは、誰も始めはこどもだった
この言葉も「星の王子さま」に登場する一節です。児童文学を通して、かつて子供だった大人へ物語を届けたいと彼が強く願っていたことがよくわかります。
人は成長すると、凝り固まった常識で物事を判断してしまうものです。しかし、彼が言うように誰もがはじめは子供だったということを思い出すことができれば、子供のように柔軟な思考をできるようになるのかもしれません。
また、その他にもサンテグジュペリの名言はいくつもありますので、ここで少し紹介しておきます。心に留まるものがあればぜひ教訓にしてみてください。
努めなければならないのは、自分を完成させることだ
本当の愛はもはや何一つ、見返りを望まないところに始まるのだ
あなた自身を与えれば、与えた以上のものを受け取るだろう
サンテグジュペリにまつわる逸話
逸話1「サンテグジュペリは一度“奇跡的な生還体験”をしている」
サンテグジュペリにまつわる有名な逸話として、「フランス-ベトナム間の最短時間飛行記録に挑戦した際、機体トラブルで砂漠に不時着した」というエピソードがあります。
リビア砂漠(サハラ砂漠)に不時着後は生存が絶望視されていたのですが、なんとそこからベドウィンという遊牧民に助けられ、歩いてエジプトに到着。奇跡的な生還を果たしています。この体験が後の『星の王子さま』にも繋がりました。
逸話2「星の王子さまは宇宙人である」
『星の王子さま』の主人公「ぼく」は、飛行機が墜落してサハラ砂漠に不時着。その時に1人の少年=王子様と出会います。この王子さまは「とある惑星からやってきた」と語っていることからわかるように、実は星の王子さまは宇宙人なのです。
この事実は『星の王子さま』を読んだことのある人にとっては当たり前の事実なのですが、まだ読んだことのない人には驚きの話だったりします。そして、不時着したのはサンテグジュペリの実話が元であることから、一部の都市伝説ファンの間では「サンテグジュペリは宇宙人に遭ったのでは?」と噂されています。
逸話3「星の王子さまは“肉体と精神の分離説”を提唱している?」
物語では、星の王子様が最後毒蛇に噛まれることで、身体をおいて自分の星へ帰ることができる…という風に終結します。この行為がいわゆる「肉体と精神の分離」を表現しているとして、一部のファンの間で噂になりました。
すなわち都市伝説で良く言われる「次元上昇」(=魂を分離して移動できる)に近い話だと言われており、人間よりも遥かに優れた金星人が、次元を超えて地球にやってきたのだ!…という、何ともSFチックな発言をする方もいます。