世界で一番偉い人は誰？肩書きや歴史からランキングを決定

日本の天皇陛下が世界の格付けで1位の存在？

日本の天皇陛下がなぜ格付けが1番と言われるのか？理由を詳しく解説します。

日本の天皇陛下が世界最古の王朝

現在確認できる史料から、6世紀以降は王朝が交代した形跡がない「天皇陛下」は、少なくとも1500年続いている最古の王朝です。そして長い歴史において、世界で唯一の「万世一系」を貫いており、王朝は一度も交代していません。2番目に長い王朝であるデンマーク王国の王家は8〜10世紀といわれており、数百年の違いがあります。

エジプトなど日本よりも古くからある王朝は多くありますが、王が変わって国も変わっていきました。しかし日本は神話の時代を含めると、2677年間同じ王朝が続いており、ギネスブックにも載っているのです。

「エンペラー」は天皇陛下だけ

称号の格付けでは「皇帝」が一番上となっていますが、世界の君主国で「皇帝」と呼ばれているのは「天皇陛下」だけです。これはあくまで慣習的なものであり、公式に定められているわけではありません。ただし世界で「皇帝」と呼ばれる人物は天皇陛下唯一人であり、これは日本の歴史で誇りにして良い事柄ではないでしょうか。

格付けが高い人は偉い？

慣習的ではあるものの格付けがされているということは、格付けが高い人は偉いのか？といった疑問が出てきます。しかし結論から言うと、格付けが高いからといって偉いわけでもありません。それは何故なのかを解説します。

君主の定義は国によって様々

まず君主制を取っている国でも、それぞれの歩んできた歴史は様々であり、そもそも比較対象できないのが現実です。そして国際儀礼上も、全ての君主は同格扱いされています。また同じ「君主」であっても、権限は国によっても様々です。

例えば日本の政治形態は立憲君主制ですが、天皇が統治権を保有しているものの、あくまで「国の象徴」といった立場をとっています。そのために天皇は国政に関与することは許されず、国の主権はあくまで「国民」の「象徴天皇制」を取っているのです。

逆に例えば「サウジアラビア」は、「絶対君主制」を敷いており、王族である「サワード家」はサウジアラビアの官僚にも多く含まれています。このように国によって「君主」の権限も様々であり、そもそも比べようがないのです。

エリザベス女王の称号が「王」である理由

皇帝の定義が「複数の民族を統治する国家の長」であるならば、なぜイギリス連邦の女王であるエリザベス女王の称号が「王」なのか？イギリス国は長い歴史の中で、「日が沈まない国」と呼ばれる程の植民地を持っている国でした。

イギリスは現在も、オーストラリアやカナダなど16か国の「君主」として君臨しています。ではなぜ王なのかというと、実は帝国の君主を「皇帝」と呼ぶのは最近の話で、ヨーロッパでは元々「ローマ皇帝」の後継者を皇帝と呼んでいました。

ローマ帝国は途中で東西に別れましたが、長らく皇帝は西の神聖ローマ皇帝、東のビサンチン（ロシア）皇帝の2人だけだったのです。そしてヨーロッパで皇帝を任命するのは、カトリック教会の教皇と決められていました。

イギリスは国教をカトリック教会としておらず、東西のローマ皇帝にも該当しなかったために皇帝としての条件は兼ね備えていたものの、皇帝という称号は与えられなかった経緯があるのです。

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世界で歴史が古い王朝ランキング

世界で歴史が古いランキングを10位まで紹介すると以下のようになります。

日本の天皇家は歴史が最も古く、2位のデンマークとも数百年の差があることがわかります。2位のデンマークの現在の王はマルグレーテ2世で、アメリカ大陸の上にあるグリーンランドもデンマーク領であるために、グリーンランドの女王も兼ねています。

3位のイギリスは、1066年にフランス王国の諸侯だったノルマンディー公ウィリアムがアングロサクソン人配下にあったイングランドを征服し、ウイリアム1世として即位したのが始まりです。ウイリアム1世を開祖として、現在までおよそ1000年の歴史を誇っています。

世界で一番偉い人に関するまとめ

いかがでしたでしょうか？今回「世界で一番偉い人」というコンセプトで執筆しましたが、一番偉いかはともかく、日本の天皇家が世界で最古の王室であることが再認識できました。日本人でも意外に知らない人も多いと思われますが、世界に誇れることですので1人でも多くの人に知ってもらえれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。