ホテル・ラブホテルの定義は?
ホテル・ラブホテルの定義はどういったものなのかを解説していきます。
ホテルは洋風の宿泊施設
ホテルは旅をしている人や観光客に寝る場所や食事を提供する場所で、中世ヨーロッパでカトリックの聖地巡礼の旅人に宿を提供したのが起源だといいます。そして日本では、レジャー目的の宿泊や、ビジネス目的の宿泊者に場所と食事を提供する洋風の施設を「ホテル」と定義しているようです。
部屋は10室以上で1室の面積は9㎡以上など、細かく「旅館業法施工例」によって定められています。全体としてビジネス向けの「ビジネスホテル」は内装やアメニティが簡素で宿泊代が安価であり、観光などで使用される「レジャーホテル」は、内装や食事が豪華で宿泊代が高めな傾向があるようです。
ラブホテルは主にカップルが利用
ラブホテルはホテルの中でも、主にカップルの性行為に適した部屋を提供する施設です。基本的な構造はホテルと同じですが、主に短時間の「休憩」もしくは宿泊利用もできるようになっています。日本の警視庁が把握している数は約5,000件だといいますが、実際はもっと多いだろうと予想されているようです。
正確な数が分からないのは、ラブホテルを営業するには「風俗営業法」の許可を受けなければならないものを、一般のホテルとして申請している宿も多いためだといいます。1960年頃に大阪で「回転ベッド」が話題になりましたが、法律が変わり1985年以降はそのような設備は新設できなくなりました。
世界のモーテルの成り立ちや違い
アメリカ発祥で日本にも広がったモーテルですが、他の国でもモーテルは存在しています。しかも国によって主な客層や雰囲気が変わってくるということでしたので、調査してみました。
日本はラブホテルとして発展
日本のモーテルは、旅行者向けのものもありますが、どちらかというと「カップルの連れ込み宿」的な需要に発展していきました。当初はアメリカのモーテルスタイルを取り入れて客室ごとに1棟となったコテージ式で、1階に車を駐車して2階に登って宿泊する旅行者をターゲットにしていました。
しかし連れ込み目的の人も多く、「自動車利用者向けのラブホテル」といった方向に発展。自動会計機や目隠しをした小窓会計をする点などが海外のモーテルとの違いといわれています。現在もカップル向けに焦点をおいた内装のラブホテルとして機能したモーテルが多く存在しているのです。
韓国は安価の宿泊施設
韓国でモーテルといえば、簡易宿泊施設を指します。宿泊費用が安いために、主な利用層はビジネスマンが多いそうです。
韓国式旅館は従来「〇〇荘旅館」と名乗っていましたが、近年は「〇〇モーテル」といった名称が増えているのだそう。日本と同じようにカップルが利用する場合もありますが、あくまで安価なホテルとして、「幅広い層」が使用しています。アメニティも日本のビジネスホテルのような印象であり、安価でお手軽に利用できるところを売りにしているようです。
台湾はカップル向けの豪華施設
台湾ではラブホテルのことを「モーテル」と呼びます。台湾では豪華なラブホテルが人気らしく、高級ホテル並みの豪華なベッドやバスルームがついていて、防音性も優れていてコスパが非常に高いのだそう。そのため、カップル以外にもビジネスや友達同士などでも気軽に利用されるといいます。
朝食は無料のビュッフェが出たり、周辺の観光施設に無料で送迎するモーテルがあったりと、日本人にあるラブホテルとしてのモーテルとはかなり違う印象を受けるのが特徴です。
モーテルとラブホテルの違いに関するまとめ
いかがでしたでしょうか?モーテルとホテルやラブホテルとの違いを解説しましたが、元々モーテルのルーツを知って、「そういえばそういった宿泊施設あるなあ」と感心した次第です。何となく使っていた言葉の違いがわかり、知識が深まったので、疑問解決に役立てていただければ幸いです。