麻原彰晃の死刑執行における海外の反応
ここからは、次のトピック別に地下鉄サリン事件の実行犯でオウム真理教の教祖である麻原彰晃の死刑執行に関する海外の反応を紹介します。
- 中国の反応
- EUの反応
- ドイツの反応
- イギリスの反応
- アメリカの反応
中国の反応
中国では、オウム真理教を邪教と呼称し、死刑執行について報じました。また、地下鉄サリン事件が起こったことを強く非難していました。オウム真理教に対して邪教を呼ぶようなことは日本でもなかったので、このような表現をするくらい中国はオウム真理教に怒りを示していたと言わざるを得ません。
EUの反応
「被害者やその家族には心から同情し、テロは厳しく非難するが、いかなる状況でも死刑執行には強く反対する。」
朝日新聞DIGITAL
オーストリアやスペイン、スウェーデンといった28の国家から成るEU(欧州連合)は、麻原彰晃の死刑執行について難色を示しました。EUは死刑を「基本的人権の侵害」と位置付けていることから、死刑について反対派です。
そのため、麻原彰晃の死刑執行時には、日本に死刑廃止を求めていく動きをしていくことを発表しました。
ドイツの反応
ドイツでもEU同様、麻原彰晃の死刑執行について批判しました。ドイツでも死刑廃止する方針で動いている国です。また、麻原彰晃が死刑執行されたことは殉死に映ると述べ、オウム真理教の新たな指導者を生み出すきっかけになってしまうことも指摘しました。
実際に、オウム真理教の後継団体と位置付けられる「アレフ」という宗教団体が、2000年に誕生しています。このことから、ドイツの見解は当たってしまったと言わざるを得ません。
イギリスの反応
「日本は正しい。イギリスにも死刑制度が必要だ。」
KAIKORE
「もしこの事件がイギリスで起きていたら、この首謀者は “名前だけの” 終身刑を言い渡され今頃自由の身になっていたはずだ、しかも新たな名前が与えられてな。」
KAIKORE
イギリスでは、1998年に死刑が廃止されました。しかし、麻原彰晃の死刑執行に関する反応を見るに、イギリスでも死刑を残すべきだったといった意見がありました。事件の被害者にとって、犯人が死刑執行されず生きていることに、もどかしさを覚えるのかもしれません。
しかし、欧州全体で死刑を無くすことを前提に掲げているため、このような反応を見せたイギリス人たちがいることに驚きますね。
アメリカの反応
「アメリカでも死刑制度に対する批判が凄まじいけどやっぱりこういった犯罪者がまともに罰されるのは清々する思いだ。」
KAIKORE
「アメリカでもこの事件が報道されていたのを覚えているよ、ついに正義が執行されたな。」
KAIKORE
アメリカでも、麻原彰晃の死刑執行に関する報道が流れました。その際に、麻原彰晃に対して、人類滅亡を信じる日本のカルト教団の指導者と紹介。さらには、地下鉄サリン事件が日本の安全神話を崩壊させたと言いました。
アメリカは死刑制度が残っている国だけあって、麻原彰晃の死刑執行に関して肯定的な反応を多く見せました。
地下鉄サリン事件海外の反応に関するまとめ
今回は、地下鉄サリン事件と麻原彰晃の死刑執行に関する海外の反応を紹介しました。
オウム真理教という宗教団体が起こした地下鉄サリン事件は、日本に大きな傷跡を残しました。それを主導した麻原彰晃の死刑執行に関する反応と地下鉄サリン事件自体の反応が様々あったので、海外ではどのように思っていたのか参考になりました。
国ごとに考えることが違うと、意見や反応が違ってくることは事実あります。欧州では、死刑に関しては反対といった反応を多く感じました。そのため、欧州とアジア圏では、死刑に関する考えが大きく違うということがわかりますね。
ただ、テロ行為に当たる地下鉄サリン事件に関する反応だけは共通していました。
この記事を通して地下鉄サリン事件に興味や関心を持っていただけたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。