「リンパマッサージで怪我した人もいるって本当?」
「テレビで死亡する危険があると言っていたけど…」
仕事疲れなどを癒すためやダイエットのために、リンパマッサージがご褒美といった人も多いことでしょう。確かにリンパマッサージすることで、老廃物を除去して体の疲れを取ることが期待されています。
しかし間違ったケアをしてしまった場合、怪我してしまったり最悪の場合は死亡の可能性もあるようです。そこでこの記事ではリンパマッサージで死亡や怪我が起こっているのかについて調査しました。
この記事を書いた人
フリーランスライター
フリーランスライター、高田里美(たかださとみ)。大学は日本語・日本文学科を専攻。同時にドイツ史に興味を持ち、語学学校に通いながら研究に励む。ドイツ史研究歴は約20年で、過去に読んだヨーロッパ史の専門書は100冊以上。日本語教師、会社員を経て結婚し、現在は歴史研究を続けながらWebライターとして活躍中。
リンパマッサージで死亡することはある?
リンパマッサージは気持ち良いですが、首周りをほぐしたりなど体にとって大事な部分を触ってもらっているために不安にもなるものです。そこでここでは、リンパマッサージで死亡する可能性もあるのかを解説しています。
テレビで死亡する危険性が指摘された
リンパマッサージって同時に両方マッサージすると死亡することがあると聞いて怖い
— どや子 (@doyakonoko) January 15, 2015
以前「ホンマでっか⁉TV」で「リンパ腺は左右一方通行であるために、左右同時にすると死亡の可能性もある」といった内容が放送されて話題になったようです。
昨日の「ホンマでっか」で、首のリンパマッサージを左右同時に行なったら突然死の可能性があるので危険と言っていました。
私は、化粧水を顔につける時、一緒に首までつけるようにしています。
Yahoo!知恵袋
その時、ついでなので両手で首のリンパマッサージを行なうことが多いのですが、それって良くないのでしょうか?
といった質問が見られました。現在はネットやテレビで簡単に健康情報を得られるために、日ごろの行動にも不安を感じてしまう人も多いようですね。
過度に揉まなければ大丈夫
首のリンパマッサージについてですが、結論からいえば長時間しなければ問題ないそうです。喉仏の左右にある「頸動脈洞」という部分を圧迫すると、舌咽神経と迷走神経が反射してしまうといいます。
ここを抑えると血圧を下げるセンサーが刺激されてしまい、血圧が下がってしまい失神してしまうこともあるのだそうです。そのために医療に携わるとここを同時に押したり、長時間指圧してはいけないと教わるといいます。化粧するときは、強く長時間もむのは避けたほうが良さそうです。
柔道の絞め技での失神がこの原理を利用しているといい、大体5〜10秒程度で意識を失うといいます。ただしマッサージもよほど強く揉まない限りは、特に問題が起こるわけではないようです。
そもそもリンパマッサージとは?
ダイエットなどでよく耳にする「リンパマッサージ」ですが、どういったマッサージなのかを解説していきます。
リンパマッサージとは、体の中に網の目のように流れているリンパ液を流していくマッサージです。そもそもリンパとは、リンパ液とも呼ばれている毛細血管から浸出した黄色の液体であり、タンパク質や脂肪・糖質などの他に、細菌や老廃物も運ぶ役割を持っています。
リンパはリンパ管をとてもゆっくりしたスピードで進んでおり、生活が不摂生だとリンパ液の流れはすぐに悪くなり、老廃物も溜まりやすくなってしまうのだそう。そのためにむくみや肥満の原因となってしまうために、皮膚の上からリンパの循環を促すようにするのが「リンパマッサージ」なのです。
リンパマッサージで期待されている効果
リンパマッサージすることで、様々な体調不良に対する効果が期待されています。期待される効果は以下の通りです。
- リラックス効果
- 疲労回復効果
- むくみ解消効果
- ダイエット効果
- 免疫力アップ効果
まずリンパをマッサージをすることで、血流や老廃物を流すことにより、肩こりや腰痛などの改善や体をほぐしてもらうことによるリラックス効果が期待できるのです。また老廃物が排出されることで代謝があがることも期待でき、痩せやすくなるといわれています。
そしてマッサージすることで、免疫力アップ効果も期待できるそうです。リンパ節の中の免疫細胞が増えるため、風邪をひきやすい人やアレルギー体質の人にも効果があります。そのうえ全身のリンパが流れ始めると、脳の疲れが取れて自律神経も整うため、ホルモンバランスの改善も期待されているのです。